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バリキャリママは大変!⑧20年はかかる育児の協働事業
子育ては「夫婦の協働事業」という考え方が当たり前の社会になるには、まだまだ時間がかかりそうです。
現在の管理職以上の役職にいる40代後半以上の世代が次の世代と入れ替わる頃です。
会社のトップの意識が変わらなければ、変わりません。
学校教育、政治、家庭環境において、女性が家を守り、子育ては女性の役割だと刷り込まれています。
70代・・・戦後の高度成長期時代を担った全盛期
50~60代・・・高度成長期からのバブル経済全盛期
イケイケどんどんの時代は、今では想像もつかないかもしれませんね。
「24時間戦えますか?ビジネスマ~ン、ジャパニーズビジネスマ~ン」
というフレーズを時任三郎さんが栄養ドリンクを片手に高らかに歌うテレビコマーシャルのCMが大流行しました。商品名は覚えていないのですが、このフレーズは今でも記憶にあります。
これは「勇気のしるし」という歌の一部の抜粋なのか?
CM用のこのフレーズがヒットしたから歌になったのか?
定かではありませんが、とにかく多くの国民が共感したCMでした。
女性に選挙権が与えられたのは戦後間もない1946年、今から75年前
男女雇用機会均等法が施行されたのは1972年、今から49年前
女性は結婚や妊娠出産で退職し、専業主婦が当たり前の時代に、バリバリ働いていた60~70代、バブルの恩恵に預かった50代です。
50代後半~40代後半は、そんな親たちに育てられました。
40代後半以上が生まれた時代は、周りから、
「子どもを保育園に預けるなんてかわいそう」
「せめて3歳までは母親が自分で育ててあげたほうがいいよね」
と言われたそうです。共働き世帯の肩身が狭かった時代でした。
育児は夫と妻の協働事業が社会風土として根付くまでに、
20年はかかると思います。
父が24時間戦士で母が専業主婦という家庭で育った40代後半以上の管理職が意識を変えるか、世代が入れ替わるまで。