129.【走るパイプベッドと金色マスク】
ある日の夢は……
アタシはパイプベッドみたいな物の上に乗っていた。
トンネルのような場所にいるのか、辺りは暗いけど奥の方が光っている。
パイプベッドはトロッコとか列車のように縦にたくさん連なっていて、アタシの前には男の人が一人いて、後ろには二人寝ていた。
後ろの人達は、なんとなくカップルなんだと思った。
ボーッと寝っ転がっていたら、パイプベッドが揺れ始めた。
前にいた男の人がガバっと起き上がる。
「動いてる……?」
そう呟いたのが聞こえたと思ったら、本当にパイプベッドが走り始めた。
それも結構な速さ。
思わずアタシは前側のパイプ部分に掴まった。
すると、なぜか前の男の人が私の手首を掴んだ。
えっ、ちょっと……!
困惑している間にトンネルの外に出た。
と同時に急カーブを曲がった。
その反動でパイプベッドに乗っていた人が何人か外に投げ出されてしまった。
パイプベッドが走るレールの周りには、遊園地にある屋内施設とか装飾されているデパートみたいに色とりどりの大きな何かが天井から吊り下がっているようだった。
そこに投げ出された人がフワッと乗った気がした。
あんなに勢いよく投げ出されたのに……。
そう思っていたら、他にもどんどん人が投げ出されていくのが見える。
でも、やっぱり吊り下げられたオブジェとか、ちょっとした屋根にフワッと引っかかる。
いつもの夢なら、怖いぐらいグシャッとなりそうなのに……。
誰かが意図的に何かしているのかな?
アタシは半分夢だと気がついていたのか、そんなことを考えていた。
パイプベッドみたいな物はまたトンネルに入って、そのまま凄い速さで走り抜けた。
速すぎるせいでアタシが乗っていたパイプベッドが大きく浮いて、アタシも外に投げ出された。
あっ、落ちる……!
そう思ったのに、気がついたら地面に倒れていた。
痛みも何も衝撃すら一切無かった。
他に落ちた人は見当たらない。
アタシが落ちた場所は中世のお城とか教会がありそうな場所だった。
石造りの道と建物。
外だけど、建物の敷地内に見える。
眺めていたら、ゾロゾロと大人数で歩いてくる足音が聴こえてきた。
時々、アタシは夢の中に出てきたビルや建物を外側からよじ登ることがある。
今回も小さい屋根みたいな場所に急いでよじ登って、誰が来るのか隠れながら見てみた。
アーチ状の屋根がある広い通路から出てきたのは、仮面をつけた人達だった。
前の方には大柄の男の人がいた。
丸刈りで修道士のような格好をしている。
顔には鼻の部分が長くとんがった金色のマスクをしていた。
その隣には貴族のようなドレスを着た女の人がいた。
ドレスはスカートも大きくて、たくさんのフリルがついている。
でも、派手な色ではなくて、濃い朱色の少し落ち着いた雰囲気だった。
手には肘まである手袋をしていて、彼女も金色のマスクをつけている。
周りにいるお付きのような人達もマスクをしていたけれど、金色のマスクはドレスの女の人と大柄の男の人だけ。
身分で色が違うのか他の人達は白や鋼のような仮面をしていた。
一団は両開きの大きな扉の前に立って、開くのを待っているみたいだった。
あの先は何があるんだろ……。
ついていこうか。
でも、見つかったらどうなる?
そんなことを考えていたら、どこからかヴゥーヴゥーと低い振動音が聴こえてきた。
マスク姿の人達もキョロキョロ周りを見ている。
あー、このままじゃ見つかっちゃうよ。
何この音……
イラッとしていたら、目が覚めてしまった。
音の正体は設定していたスマホのアラームのバイブ音だった。
外の音なのに、夢の中の人達もキョロキョロと反応していて面白いなぁと思った。
読み返して気が付いたこと。(2021/06)
あの最初のトンネルは
126.【トンネル:ガスマスクと荒廃した都市】の夢に出てきた線路と同じ気がする。
あの時は右側に走って進んだ。
そして荒廃したような街に出た。
今回の夢は左側をパイプベッドで進んだ。
そして中世のような建物や人がいる場所に出た。
占いなどで『左は過去』『中央は現在』『右は未来』という順番で見る時がある。
もしかして未来と過去の夢を見た?なんて妄想してしまう。
そんな夢でした。
別サイト初回掲載日:2019年 11月13日
#夢日記
#日記
#明晰夢
#異世界
#夢
#怖い夢
#怖い話
#ホラー
#アッチノ世界
#スピリチュアル
#都市伝説
#不思議
#物語
#小説
#過去
#未来
#人生
#つぶやき
#言葉
#雑記
#ひとりごと
#独り言
#ブログ
#note
#日常
#生き方
#パラレルワールド
#スキしてみて
#習慣にしていること