112.【侵入者:偉いオジサンとぞうげいろのアイツ】
ある日の夢は……
船の甲板のような場所から始まった。
見渡す限り海しか見えない。
甲板にはスーツを着た三人のオジサン達がアタシに背を向けて立っていた。
「エデンに向かって!」
突然、一番近くにいたオジサンが叫んだ。
同時に何か細長い物を空に向かって掲げた。
その何かはタロットカードに似ている。
合言葉なのか、他のオジサン達も「エデンに向かって」と叫ぶと、同じように細長い物を空に掲げる。
そのまま見上げながら甲板の上をウロウロし始めた。
何かを探しているように見える。