ブルシットジョブ（Bullshit Jobs）

ブルシット・ジョブとは、アメリカの人類学者デヴィッド・グレーバーによって提唱された概念で、被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態であると定義されています。ブルシット・ジョブは英語でBullshit Jobsと言います。Bullshitという単語は「ウソ」「インチキ」「見せかけ」などの意味を持ちます。グレーバーはブルシット・ジョブを以下の5種類に分類しています。

フランケンシュタイン型：複数の仕事が無理やり組み合わされたもので、その一部は有意義だが、他の部分は無意味である。

ゴーレム型：上司やクライアントが自分の権力や地位を示すために作り出した仕事で、本人には何の価値もない。

ダクティロス型：本来は必要な仕事だが、過剰に増やされたり、不必要に複雑化されたりしているもので、効率性や生産性に反する。

サイレノス型：本人が自分の仕事が無意味だと気づいているが、高給や特典などの魅力的な条件によって続けてしまうもので、自己嫌悪に陥る。

バンダル型：他人や社会に害を及ぼす仕事で、本人はそれを正当化しようとするが、内心では罪悪感を感じている。

ブルシット・ジョブは社会的にも個人的にも有害な影響を与えるとグレーバーは主張しています。あなたは自分の仕事がブルシット・ジョブだと思いますか？