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Z世代に使われる新SNS「パラレル」。プロダクト品質を支えるQAチーム立上げの裏側初公開【前編】

こんにちは。QAエンジニアのmiisanです。

今日は友達と遊べる通話アプリ「パラレル」のプロダクト開発における品質保証や品質向上のために行ってきた、約半年間の取り組みを紹介したいと思います。

昨今、様々な企業がプロダクト開発を進める中で、社内にQA組織を内製する企業が増えてきたように思います。一方で、QAエンジニア採用に苦戦していたり、QA組織の立ち上げの進め方に悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、少しでもそんな方の参考になればいいなと思い、パラレルにおけるQA体制をゼロからつくりあげるために取り組んだことや、それによってうまれた変化などをご紹介します。

「パラレル」とは

パラレル」はZ世代を中心に拡大を続ける新しいSNSで、日本だけではなく海外でもユーザー数・熱量ともに着実に伸びています。

「パラレル」は既に100万登録を突破し、そうそうたる企業の皆さまに囲まれつつ日経優秀製品・サービス大賞2021に選んでいただいたり、日経トレンディによる「スタートアップ大賞」「2022年ヒット予測ランキングTOP10」にランクインするなど、Z世代を中心に徐々にプロダクト自体が広まりつつあります。日本国内のみならず、世界展開を見据え、爆速のプロダクト開発を行っています。

パラレルQAチームの紹介

パラレルのQAチームは、3人をベースに構成されています。

■Inada / PM
新卒でグリーに入社し、ソーシャルゲームの事業責任者やオフショア開発拠点の立ち上げを行い、その後ビズリーチ、プレイドを経てパラレルに入社。パラレルではPMを中心に、QA/CS、組織周りを見ている。

■Sayo / QA
大学4年時にパラレルにてインターン経験を積む。マーケティング、CS、QAなど幅広い業務を行い、大学卒業後の2021年10月よりパラレルに新卒入社。現在はパラレルのQA担当として、QA業務を一人で行う。

■miisan / QA
パラレルでのインターン中にQA業務を行っていたSayoさん、PMのInadaさんとともにQAチームを立ち上げる。現在はQAチームのアドバイザー。パラレルのプロダクト品質をより良くするための考えや方法について一緒に考えたり、「QAって?」について色々道標を作る人。


QAチーム当初の課題

QAチームをつくりあげる中で課題はいくつかありました。その中でもプロダクト全体に大きく影響する2点から問題解決に着手していきました。

リリースサイクル標準化

もともとパラレルでは、開発と検証が終わり次第、プロダクトリリースするサイクルになっており、すべてのリリースがアドホック的に実施されていました。

当時のやり方はスピード感が担保できていましたが、エンジニアの開発スピードや改善スピードが早く、リリース頻度が不定期に発生することから、都度QAやリリース調整が必要になっており、あまり効率的な進め方ではありませんでした。
また、”なんとなくこれくらいの時期にリリースしたい”という感覚メインに動いていたがゆえ、突発的に差し込まれる開発チケットに対応するために、常にQAが逼迫していました。

なので、アプリのリリースサイクルをきちんと定め、その期日を意識した振る舞いをチームで目指す必要がありました。定期リリースに合わせたプロダクト開発ができるフローになると、突発的な対応が減るため、継続的かつ効率的に、より確実にプロダクトをお客様に届けられると考えました。

品質管理の人員やコスト見直し

コスト関連でいうと、大きく3点の問題がありました。

まず、リリース毎にPMの稼働時間がとられていること。
当初、フルタイムの専属QAがいなかったこともありPMが一部テスト担当していたり、タスクやリリース調整をPMがハンドリングしており、こまかい調整ごとに時間が費やされていました(※現在はフルタイムのQAメンバーが主にQAをリードしています)。

2点目に、経験の差異から品質管理をどのように行っていけばいいか、検証をどこまですべきかのルールが曖昧になっていたこと。
これにより、ブラックボックス的なテストになりがちだった部分がありました。

3点目に、不定期に訪れるQAタイミングに対して、”気合で乗り切る”という力技QAになっていたこと。
冒頭でお伝えした通り、当初パラレルのQAは開発されたものをなるべく早く出すために、”QAフェーズに入ったものを受け入れ検証する”スタイルでした。ただ開発物の重みや開発物がいつ来るのかわからない状態になっており、QAフェーズになってはじめて目の前の開発物をテストしていくという進め方でした。

これらコスト関連の3つの問題に対して、テスト仕様書の削減や効率化のレビューにはいることでQAの最適化をはかりました。

プロダクト開発においては、『継続性』が重要になるため、ある一定の人や部門が過度に頑張りすぎることは健全な状態とは言えません。ですが、実際のQA工数の見積もりや実績値の管理まで優先順位の関係で手が回っておらず、その妥当性を図ることができませんでした。
そういった曖昧になっている部分を数値化し、持続可能なリリースサイクルを作っていく上でも人員や工数感の見直しを行っていく必要があると考えました。

またパラレルのQA立ち上げを行うにあたり、よりメンバーにQAの専門性を身につけてもらうことで、組織としてQAをスケールさせられると考えました。テスト設計や開発フローなどの概念について浸透させることで、QA組織としてのクオリティをあげていくことも取り組むべき課題の1つと考えました。


取り組んできたこと

パラレルのQAチームとしてのこれまでの取組をまとめると以下です。

それぞれの取組みに対して、何を行ったのか?そしてその結果については、後編にて詳しくお伝えしたいと思います!

後編はこちら👈

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