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模造品販売・権利侵害による垢BANへの対応

せどりをおこなっていると、悪意はなくとも気づかない間に模造品が紛れていた、ということが時々あります。今回は模造品の販売や知的財産権の侵害により、残念ながらサスペンドになってしまったという方向けに、まず取るべき対応策をご紹介します。

どこに原因があったのか?


まずは社内の業務フローを洗い出します。ほとんどの場合は仕入れ元が模造品を卸していた、というケースでしょう。事前に防ぐことが一番ですが、一度あなたの社内流通に入ってしまったら、どこかで偽物を発見するしかありません。

僕自身もこのパターンで、一度サスペンドになってしまったことがあります。発注時も自社倉庫での検品時も、商品を写真でしか確認していなかったので、模造品であることに気づけませんでした。発送前の過程で一度実際に商品を手に取って確認していれば、顧客のもとに模造品が届いてしまうのを防げたかもしれません。

全体の業務見直し


商品の検品プロセスはもちろん、仕入れ先選びや正しい商品情報など改めて確認すべき点をまとめました。

・仕入れ先が正規品の販売権を持っているか
・商品の配送元(工場・倉庫等)や配送状態は仕入れ先からの情報通りか
・納品時の商品状態に発注データとの相違がないか
・Amazonの登録情報(コード)との相違がないか
・スタッフがAmazonポリシーを正確に理解しているか

すべてのプロセスを振り返るのはなかなか大変な作業かもしれませんが、今一度流通全体を確認することで見えてくる問題点があるかと思います。
サスペンド解除の為には、この作業で見つけた原因・課題点等をまとめてAmazonに報告する必要があります。
メール・改善報告書の書き方については次の記事でもう少し詳しくお話しします。

すぐに実施すべき各方面への対応策


さて、原因・問題点を見つけて改善の意志を示しても、それで終わりではありません。
問題商品を受け取ってしまったカスタマーや、許可無く商品を売ってしまったメーカー(権利者)への対応も必要となります。また問題商品がまだ出品中であれば、それらの処理もしなくてはいけません。

①カスタマーへの謝罪・返金
Amazonは顧客満足度を最重要視していますので、謝罪と全額返金は絶対です。

②権利者への謝罪
故意ではなかったとしても、メーカーの権利を侵害してしまったのは事実です。カスタマー対応同様、誠心誠意の謝罪をしましょう。

③Amazon上の出品ページ削除
問題商品がAmazon上でまだ出品されているようでしたら、取り下げましょう。

④商品削除
出品だけでなく、取り扱い商品そのものから削除します。

⑤今後同ブランドは扱わないという誓約
一度模造品を扱ってしまうと、権利者やAmazonからの信頼を失います。同ブランド商品を再販することは二度としない、ということを約束しましょう。

⑥現状の出品商品のメーカー確認
今回指摘された商品以外にも、仕入れ元やカスタマーレビューなどに不安要素を抱える商品はありませんか?一度現在取り扱う商品のメーカーをすべて確認しましょう。

以上の対応をすべて実行した上で、Amazonに対して業務改善計画書を提出します。次の記事では、メール・資料づくりのポイントについてご紹介します。


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