ヨーロッパの「発展映画館」と女装【ホモのたび を読んで①】
MtFトランス、女装、ゲイ、と、人員の相互移動(⋯といっても、ゲイ⇒トランスや女装⇒トランス、が大半と思いますが⋯)こそあれ、あまり関わることのない世界同士です。
1.『世界一周ホモのたび』シリーズ
サムソン高橋さんの『世界一周ホモのたび』シリーズ、おもしろかったです。家を買う、も読みました。
何が面白いかというと、私も海外旅が好きで、ハッテン目的ではないものの⋯、トランス(や一部女装)スポットを巡る旅もしますので、「ああ、普通の観光地とかどうでもよくなるやつあるよなあ(笑)」とか共感できるからですね。
サムソン高橋さんは大阪外大ご出身と見て、にやり。(不本意なゲイばれをして、居づらくなって大学除籍、とのことですが⋯)
何語出身なんでしょうか? いい生き方をされてますよね。
(1巻に「英語科」とありました。)
2.ゲイ漫画で描かれる女装者
ちょっとした「わがごと」として面白かったのは、①発展映画館と女装。②イスラム世界で女々しい男性がもてる現象の考察。の2点です。
今回は①の話です。
まず、一般の人に対して、「トランスは『女装』ではない」と声を大にしていいたい。
⋯のですが、ゲイの人の話の中に「女装(=性別移行とかはせず、女性の格好をしてるときだけ「女性」になる人)」がでてくると、ちょっと意識してしまうのは事実です。
たとえば、「女装親父」という表現を見ると、
「いや、その人はそのときは『女性』になりきってるのだから、その表現は失礼では(⋯ただしまあ、たしかに実際に私もその人を目の当りにしたら、同様の感想をもってしまうかもしれないですが、でも、そう表現はしない⋯)」
というなんだか面倒くさい感想をもつわけです。
3.ヨーロッパの発展映画館と女装
それはそれとして、ヨーロッパにも、日本のようなハッテン映画館(⋯東京上野のオークラ劇場や大阪新世界の国際劇場のような)があり、
さらに女装さんが徘徊しているのも同じ、というのは驚きました。
たとえば、「DX」のp76に出てきたベルギーのシャルルロワの「Cinema Turenne」。名前こそ変わってますが、グーグルマップに「cross dresserがいる」という書き込みが。(Rue Turenne 46, 6000 Charleroi, ベルギー)
また、「DX」のp43のイタリア・ローマの発展映画館。「女装」がいる描写が。(場所は分からないのですが⋯)
個人的に、ハッテン映画館の雰囲気(⋯枯れた建物で繰り広げられるむきだしの欲望とよどんだ美学)は、昭和のワビサビ感があって嫌いではありません。が、次から次へと降りかかる「魔の手」を振り払うのはやっぱり面倒であり、あまり近づきがたいところではあります。
「魔の手」自体は、毅然と言えばやめてくれることがほとんどかとは思いますがね(⋯ずいぶん前に何軒かお忍び訪問したときの感想です。もちろん、ハッテン行為は一度もしてません汗)。
世界の発展映画館めぐりをしてる人、ぜったいいそうですが^^; どうなんでしょうか。
(参考:ヨーロッパのはなし)
写真は2013年8月27日のトルコ・イスタンブルにある唯一の(?)トランスバー「サハラバー」入口です。
ハッテン映画館でないのですが、「ヨーロッパ」つながりで。。
トランスバーといっても、明るいものではなく、チップ渡して女の子(トランスの子)を連れ出すようなところでした。
スーツ着た眼鏡のビジネスマン風の30~40くらいの男性が異様にかっこよかったのですが、あれはチェイサーだったのか、支配人だったのか。。
そんなところで私は空気を読まず、夜中の21時、入場料とビール代だけ払って、一通りおしゃべりして、帰りました汗^^;
アゼルバイジャンやシリアから来たトランスの女性もいて、パス度高すぎたのですが、彼女たちはいま何をしているのだろう⋯
バー自体は、2021年時点でもやっているようですね。
このときの話はまた別の機会に。
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