大山南壁の潜在自然植生を探る
前の記事に載せたトチの木の写真を撮影中、根元にツガの若い木が育っているのに気が付いた。
モミの木は北壁側で何本か見つけることができる。
北壁にモミ、南壁にツガ、この違いは一体何を意味するのだろうか?
第一に考えられるのは日当たりの良し悪し。
モミとツガはどちらも陰樹であるが、モミは斜面に聳えるように立っている。
対してツガは尾根などに立つという。
南壁のツガの若い木が育っている場所は尾根ではなく谷筋であるが北壁に比べると日当たりは良いだろう。
地面の乾度が若干違うと思うのだ。
とは言え、この場所も暗くて湿潤な環境であるのは間違いない。
或いは900m台という標高がモミとツガの分布の境界にあたるのかも知れない。