整備されたイコンタ35(5)
残暑が厳しいある日の事、県外への通院の帰りにドライブも兼ねて下道を走る。
江府町で江尾の踏切を渡り、東へと進んで行くとモミの樹が二本聳え立つ神社が見えてきた。
車を停めて境内を散策してみると社殿の周りにLED街灯が幾つか設置されているではないか。
残念だがここにはおヒメ様は生息してなさそうだ。
神社を後にすると御机みつめの棚田へと寄ってみる。
スッキリしない天気で、大山上空には雲がかかる。
寧ろ大山が綺麗に見えている日の方が少ないような気がする。
さらに日にちが経過した9月のある日、虫の音を録音しに夜遅くに奥大山スキー場を訪れた。
雨上がりだったので晴天は望めないだろうと予測していたら見事に外れ、満点の星空。
こんな時に限ってデジタル機材は持ってきていなくてガッカリする。
風も穏やかで快晴の条件なら雲海が発生するだろうと思い、早朝に鬼女台へと向かうことに。
展望所へ辿り着いた時には既に何人かの先客がいて盛んにシャッターを切っていた。
上の写真を撮ったところでフィルムを使い切った。
現像所から戻ってきてデジタル化したデータを確認してみるとなかなか良い写りであった。
ミラーレス機のEVFに慣れていると素通しのファインダーはなかなか難しく感じるけれど、それ以外は満足できる仕上がり。
これまで目測カメラでピント合わせに苦労してきたので、今回はパンフォーカスで撮ることを心がけた。
結果、近景から遠景までキッチリとピントが合っており問題なかった。
厳密なピント合わせは出来ないので、絞って被写界深度に入れるのが正解なのだろう。
Kodak ColorPlus200との相性も抜群であった。