歌うまマーク・ボラン

あまりにも衝撃を受けたので、書き留めておきたい。

今朝、なんとなく久々にT.REX聞きたくなって、アマプラのサブスクで見つけてランダム再生してた。もしかしたら知らない人もいるかもしれないが、T.REXというのはマーク・ボランという人がやってた70年代のロックバンド。グラムロックの中心的なバンドである。グラムロックというのは…とやり出すとキリがないしめんどくさいので興味ある人は自分で調べて。

https://ja.wikipedia.org/wiki/T%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

で、懐かしいなあT.REX高校生の頃いっぱい聴いたなあ川越のG7でCD借りたなあ、などと感慨に耽っていたら、聴き慣れない曲が流れてきた。

いや、正確には知ってる曲なんだけど、ていうかT.REX好きすぎてレア音源含めてほぼ全曲聴いたことあるんだけど、バージョンが違った。ちなみにそのほぼすべてを川越のG7で借りてカセットテープにダビングして聴いていた。そしてさっきから出てくる川越のG7というのは埼玉県川越市にかつて存在していたレンタル屋で洋楽好き少年の聖地だった店である。僕の音楽的素地はこの店とベストヒットUSAによって築かれたと言ってもいい。懐かしいな。歳がばれるな。うふふ。

で、その違うバージョンはCLASSIC HITSという08年に出たベストアルバムに入ってる曲たちで、99年にレコーディングされたことがわかった。要するにリマスターなのだろう、ギターとベースがしっかり粒だってるし、とてもクリアなサウンドだ。僕のカセットテープとは全然違う鮮やかな音だ。こんな音源あったのか知らなかったなあ、という具合で気に入った。

でも、何か違和感がある。

なんだこの違和感。

やがて気づいた。

歌が、うまいのだ。

マーク・ボランはグラムロックのカリスマでありスーパースターだ。でも決して歌がうまいタイプではなく、特徴的な歌い方で個性があるボーカリストである。そのマーク・ボランの声が、美しく響き渡る。さすがリマスターだ。びびった。マーク・ボランが歌うまかったなんて!30年以上ヘタな人だと思ってたよごめんよ!

そしてこのアルバムはどういうチョイスなのだろうとかどこから出してるのだろうと気になり、ディスクユニオンのページに行き着いた。

そこで、衝撃的な事実を知る。

ここに書いてある通り、99年にこのアルバムはレコーディングされた。

そう、レコーディングされたのだ。

俺は30歳になる前に死ぬと思う、と言ってて本当に29歳で死んだマーク・ボランのバンドT.REXが、リマスターじゃなくてレコーディングしてた。

つまり、ボーカルはマーク・ボラン本人じゃなかった。

ボランのそっくりさん、モノマネ芸人だったのだ!

衝撃、そして納得。

だから歌うまかったのか。マーク・ボランがこんなにうまいわけがない。俺でもモノマネできる歌い方が特徴的なだけだ長年思ってたボラン歌ヘタ説は間違ってなかったよかった。

それにしてもこのそっくりさん、本人だとしか思えないし、しかも歌うまい。むしろこの人に興味がわいてきた。しかしこのページではそれ以上のことがわからないので、もう少し調べてみようと思う。予測としては、きっと他のロックレジェンドのモノマネとかもやってる人な気がする。きっとすごいやつに違いない。

なお、マーク・ボランが生前、30歳になる前に自分は死ぬと思うと言ってたのはロックスターになるために魔女と契約したからであって、契約通りに29歳の時に愛人が運転する車で事故って死んだのは有名な話である。

え、なにそれ?と思う人は調べてみて。信じるか信じないかはあなた次第です。うふふ。