コロナに関してまだ何も解決してないのに、なんだかもう日常取り戻しましたみたいな雰囲気になってるのなんで、というかそれはもう確実に政府やメディアのコントロールによるものなわけだけど、つい先月まで自粛警察がどうのこうのと言ってたのにもうみんな出かけましょう、えー君ってまだ自粛してんのだっさ、みたいに動く人たちが新しい生活様式どうのこうの言ってたりテレビ見ないでSNSで情報摂取して判断してる俺は情強みたいな過信というか愚鈍というかあらあらいやねえって感じな振る舞いを見ると、いかに民衆というのは扇動しやすいものなのだろう、歴史に学ぶとかって考えないのかしらと一抹の不安どころか結構やばいなあという恐怖と、まあでも俺なんて社会に影響力ないしコロナ前から家にいるだけだしという諦観で、今日もせっせと一日二食作って食って寝てという平凡な日を過ごす僕です。
コロナでの自粛生活というのをだいたい3月下旬くらいから始めたとして、これ書いてる6月下旬までの三か月、何をしていたのか。
数件あった仕事は断り、撮影を伴う新規も断り、ただ家にいた。
新作の脚本でも書くにはちょうどいい時間だったはずだけど、コロナ後の世界の所作やマインドのリアリティがまだわからないので、書く気にならなかった。コロナ前までの感覚で書くと、全部ただの時代劇になりそうで。平成までの時代劇。新しいリアルを描かないと映画撮る意味ないような気がして。
ということで何もせず毎日だらだらしているわけだが、まだまだ個人的に自粛生活を続けるつもりなので、とはいえ何かやってきたろ俺、というのを思い出して書いておこうと思う。つまり備忘録。そんなものを公開するのはいかがなものか、などとはまったく思わないなぜならここは駄文の集積所というコンセプトだから。
○3年ほったらかしてた公式サイト作った
○旧ブログやめてこのnoteはじめた
○旧ブログのコピペアーカイブ作業(継続中)
○パーソナリティやらせてもらってるオルタナラジオ船の専用サイトできた
○配信映画祭参加した
○小麦粉から手打ちうどんとかパスタ作れるようになった(でもたまに失敗する)
○ドラクエ11クリアした
○龍が如く0やってる
○衣替えした
○古いの捨てて新しい座椅子買った
○モダンラブの配信増えた
○リモート飲みいっぱいやった(飽きてきた)
○ネトフリとかアマプラで映画観た
○恋つづハマった
○納品したCMとかがローンチになった
○ひまつぶしに短編小説2本書いたらどっちも3時間くらいで書けちゃってひまつぶせなかった
○ラジオと講師の仕事ちょっとやった
○ハードディスクの整理した
○デモリール作ろうと思って素材集めたけどやる気なくなった
○車の修理した
○意味なくドライブした
○死ぬほどスマホゲームやった
○むちゃくちゃ老眼進んだ
○新曲の歌詞だけ書いた
○友達の小説読んだ
○お肌のお手入れした
○部屋の掃除した
○猫といちゃいちゃした
と思いつくまま書き出したが、まったくもってダラダラしている。他にも何かしてただろうが、歯医者行ったとか選挙公報読んだとかマウスの電池入れ替えたとかもはや自粛関係ないことばかりなので書くのやめた。
はたしてこの生活はいつまで続くのか。世間はだんだん日常に戻った設定だし、映画館やライブハウスが営業始まるのはうれしいのだけど、自分自身としてはまだあまり外に出る気にならない。これはコロナで友達死んだから、というのも大きな理由だと思う。フィリピン系アメリカ人でニューヨーク在住の監督仲間、ジェリー。4月の下旬、彼は死んだ。ICUに入ってるのは知ってたが、帰ってこなかった。長い間会ってなかったけど、FBでお互い日常的に近況をやり取りする仲だった。いま、扇動に乗って自粛明けた!とよろこんで生活してる人たちの大半は、たぶん親類友人等で犠牲が出なかった人なのだと思う。それはそれでいいことだ。でも僕はまだ、そんな気になれない。毎日のように世界各国の友人とやり取りしていて、日本とは違う日常をリアルタイムで知っているからというのもあるけど、もしかしたら、そういう「気分」の問題だけなのかもしれない。
徐々に、外には出ようと思ってる。でももうしばらくは、気分のまま、リスク管理優先の生活を続けるだろう。
何もしないで、ただダラダラするのも飽きてきたけど、それでもダラダラと。まるでこの駄文のように。