妄想SF LABO#1
株式会社Bulldozerは、アートシンキングのフレームワークを活用して、その企業の哲学(=オリジン)に迫り、新規事業開発、人材開発、ミッション・ビジョン・バリューの策定を行っている。そして、目指すのは1000年先にも届く、ムーンショットイノベーションの創出である。
多くの企業の新規事業開発は、自社にとって新しいが、世界にとっても新しい発見や価値観をもたらす力は持っていない。、、、ということは、感動がないので、人の心は動かない。そうして、淘汰されていくのだが、Wow!のあるものはなかなか生まれない。それは、データドリブンでやって来たこの半世紀ほどの慣習が悪さをしていて、未知の領域にトライできない。なぜか…この問いから浮かび上がって来たのが、"妄想力の欠如"だ。
この"妄想力"を高めることで、アートシンキングは上手く活用できるようになる。そして、左脳だけでなく右脳とのハイブリット人材を増やして、イノベーションを創出しようというのが、この妄想SF LABOである。
記念すべき第一回目のゲストとオリジン
株式会社ルナロボティクスの代表、岡田拓治さんをゲストにお招きした。
こちらは、月面生活時代に向けて、調味プリンター「colony」を製造する会社で、JAXAとの協業も行なっている。
拓治さんはある日、“人生に意味は無いし、何も使命を背負わずに生まれて来た”と気付いたそうで、したい事を全部して遊ぼうと思ったそう。そこから、勝手に意味や使命みたいな物を実感できたとのこと。また、他に大切にしていることは、新しい事をはじめる時は“1人では何も出来ないが、1人からはじめなければ何も出来ない”という、みつをさんの言葉を大切にしているそう。その都度、新領域に手を出し、フィールドも拡大しており、今回の事業もこうして生まれた。これまでは飲食やファイヤーダンサーをしてきたが、5年前にアナログからデジタルに移行して、そこに食の知見を掛け合わせた流れ、調味プリンターの開発へ至った。
トーク内容
どの内容も印象的だったが、特に私がワクワクしたのは、この図だ。(一般社団法人 SPACE FOODSPHEREのサイトより)
妄想SF LABOでは2050年の妄想をしているが、その10年手前の2040年時点で、月面基地には1000人もの人が住んでおり、年間の観光客は一万人に到達するとのことだった。そして、火星はたどり着くまでに数ヶ月を要するとのことで、飛行機がなかった時代に海外に渡る感覚と近いように感じた。(船で海に渡る感覚を感じるのには、Amazon Primeの『MAGI』がオススメです。織田信長に派遣された天正遣欧少年使節の話です)
イベントの中で、出て来た妄想
岡田さんのインプットから、
・移動がスムーズになると重力差は無くなるのか?
(現代における時差に該当?)
・人種というくくりが無くなるため差別は無くなるのか?
・月面二世は、自身のアイデンティティの拠り所をどこにするのか?
などの問いが、浮かび上がってた。
また、地産地消ならぬ、月産月消というキーワードも出て来た。植物工場も、そのうち月面に設立するのかもしれない。
そして、移動を始めとしたあらゆる制約がなくなってくると、選択肢が増えてくる。そして、その数多くの選択肢が共存するということは、正しさではなく優しさで、相手を尊重する文化が必要となる(所属している拡張家族の実験をする"Cift"でも、定期的に話題に上がる)。余白が生まれると、もっと人間らしく楽しめる世界になるのでは、とのコメントには、大きな共感を持った。
イベント後に、私が妄想したこと
2020年現在、5Gの活用が始まったが、2050年には6G以上の移動通信システムが実装され、活用されていく事になるとのトピックの中で、コミュニケーションがホログラムなどを活用した3Dになるのでは?との話があった。
時代が上がっていくと、当たり前のコミュニケーションの次元と、ちょっとした特別感のあるコミュニケーションの次元とが、上がっていくのでは、と妄想した。
どういうことか具体的に説明すると、、、
例えば平安時代、貴族間(男女間)コミュニケーションは文という二次元コミュニケーションですら、当たり前ではなかった。「いつ返事をよこしてくれるんだろう」という趣旨の和歌が多く存在することからもわかる。そして、直接会えるという三次元コミュニケーションは、もっと特別感があるものだった。時代が現代に近くに連れて、二次元コミュニケーションは当たり前のものとなる。
<メインの二次元コミュニケーションの変遷>
〜おおよそ1960年 手紙・電報
→おおよそ1960年 電話
(→おおよそ1980年 ポケベル *電話と組み合わせて使用)
→おおよそ2000年 メール
→おおよそ2010年 チャット(LINEやFB Messenger、Slackなど短い文字のやりとりをスピーディーに行う)/インターネット回線を活用した電話(LINEなど)
→おおよそ2010年後半 テレビ電話(LINE、Skype、Zoomなど)
現代では二次元コミュニケーションは当たり前で、直接会える三次元コミュニケーションですら、交通手段が整いしやすくなっている。となると、次は四次元コミュニケーションが生まれるのではないだろうか?三次元とは、『前後・上下・左右』という3つの次元が存在している状態であり、新たな次元が加わると四次元になるわけだが、その追加される次元は"時間"であるかもしれないし、そうかもしれない(例えば、大小という次元もある)。時間である場合、おばあちゃんと自分の時間軸を変えて、同じ歳でコミュニケーションできたりするかもしれない(時間・年齢を進める場合、足りない経験値はAIが一旦設計してくれて、脳にインプットできる)。
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妄想SF LABO 第二期は2020.9.1からの予定です。ご参加希望の方はウェイティングリストへ登録いたしますので、BulldozerのFBページまで、お名前、メールアドレス、所属会社を添えてご連絡ください。一緒に妄想力を活性化させましょう!
皆様に頂くサポートは、私がインスピレーションをシェアできているという事を理解するキッカケとなります💡パラダイムシフトを起こすまで、wowを届ける原動力をお願いします💛