障害者雇用における面接での効果的な質問とNGな質問とは?
1.逆質問とは?
採用面接の際に、面接官の質問が一通り終了した時点で、
「何か会社に聞きたいことはありますか?」と逆質問をされた経験はないでしょうか?
これを採用面接では『逆質問』と言います。
面接時間で終了間際の逆質問は、面接でのアピール時間を延長することに繋がります。
極力避けなければいけない回答は「質問ありません」です。
面接官は、うちの会社に興味がないのかな?面接の準備があまりできていないのかな?とネガティブな印象を抱く可能性がありますので、絶対に質問を1つはするようにしましょう。
できれば、あらかじめ、3~5個の逆質問を用意しておきたいところです。
予め準備しても覚えれないという方もいますが、メモを見ながら質問をするのも、面接への心構えができていることへのアピールになりますので心配はいりません。
では、3~5個どんな質問をしたら良いの?と疑問に思う方も多いはず。
ここでは、効果的な逆質問とNGな逆質問を紹介します。
2.効果的な逆質問とは?
注意しなければいけないのは、質問によって仕事への意欲を疑われることもあるという点です。
効果的な質問とは、漠然としたものではなく、具体的な内容を盛り込んだ質問であり、なおかつ前向きに意欲を伝えていく質問です。
具体的な業務内容が質問に出てくると、会社のことをよく調べていることが伝わります。
ただ、「これなら絶対大丈夫」という万能な逆質問はありません。
面接した内容や面接官のポジションによって、逆質問内容も変わってくるからです。
その場の状況に応じて、臨機応変に変えていく必要があり、そのためにも予めの準備が重要になります。
では、効果的な逆質問の例をいくつか挙げてみます。
あくまでも例なので、面接を受ける会社の組織や業務内容に応じて、アレンジしてみてください。
<1>障害者雇用でも、健常者と同じように仕事をこなしていき、活躍の場を広げ、早く御社のお役に立ちたいと思っています。キャリアアップするためには、どのような能力が求められますか。
<2>障害者雇用に、御社はどんなことを期待されていますか。
<3>今までの私のキャリアを生かして働きたいと思っていますが、そのチャンスはありますか。また、経験を積んだ後にはポジションチェンジは可能でしょうか。
<4>即戦力になるためには、どのような準備や勉強をしておけばよいでしょうか。
<5>前の職場では、人間関係を大切にして、業務がスムーズにいくように気をつけていました。御社で働く上では、その他に気をつけることはありますか。
上記の例のように、自分の障害を理解した上での仕事への取り組み方、働くことへの意欲と向上心、前向きな姿勢、会社に貢献したいという気持ちをアピールできるような逆質問を考えておきましょう。
逆質問への面接官の回答によっては、もう少し深く聞きたいことがあるかもしれません。その時には、遠慮せずに聞きましょう。
また、障害者雇用への会社の考え方も、面接官の回答を通してわかると思います。
面接官の回答から感じ取れる会社の姿勢を観察して、あなたと会社の相性を見極めましょう。
3.NGな逆質問
仕事へのやる気を疑問視されるような、後ろ向きとも取れるような質問は避けましょう。
NGな逆質問の例を挙げてみます。
<1>残業をしなければいけませんか(ありますか)。
これは、やる気や仕事への姿勢について、マイナスの印象を与える可能性があります。「繁忙期はいつになりますでしょうか?」や「障害者の私でも体調を崩さず、またみなさんに迷惑をおかけすることなく働くことができるでしょうか」と言い換えると、謙虚さも伺えて好印象になります。
<2>有給休暇は自由に取れますか。
採用前から休みのことを気にしていると思われる可能性があります。体調面で不安がある場合には「障害があるので、突然体調を崩すこともあるかと思いますが、そんな時にはお休みをいただいてもよろしいでしょうか」と言い換えましょう。
<3>給与はどのくらいですか。また、昇給はありますか。
給与や待遇などの条件面は最も知っておきたいことの1つだと思いますが、それをストレートに質問するのは避けましょう。質問するのは、内定後にしましょう。
効果的な逆質問とNGな逆質問の例を挙げてみましたが、あくまでも参考なので、実際に面接を受ける会社に合わせて、アレンジをしてください。
逆質問タイムを有効に活用して、自分自身を積極的にアピールしましょう。
詳しい面接対策(回答作成と練習方法、逆質問、身だしなみ)について知りたい方はこちらもチェックください。
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