再び需要が高まっている欧州統一規格の微粒子レスピレータ「FFP2」。
今年、日本で「FFP2」が注目を集めたのは、ドイツのメルケル首相の2021年1月19日の発令です。
ドイツ、ロックダウンを強化 医療用マスク義務づけ
ドイツのメルケル首相は19日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、ロックダウン(都市封鎖)を発令し、今後、すべての国民に、公共交通機関を利用する場合は微粒子レスピレータ(FFP2クラス等)の着用を義務化した。
この発令により「FFP2」が注目され、医療機関だけでなく一般市民等、広範な需要が高まりました。
そして、この4月、従来型より感染力が強いといわれる英国型の変異ウィルスの割合が上昇し、感染が拡大するなか、日本でも微粒子レスピレータへの需要が急増しています。
※FFP2は、欧州の統一規格であるEN規格に適合したレスピレータのクラスの一つ。高度の捕集効率と顔面への密着性を重視して設計されており、着用者の感染リスクを軽減することを目的とした呼吸器保護具です。
日本ではこの時期、マスクをしていない人はほとんどいないのに、感染してしまうのは何故でしょうか?
ある人がどうしても感染病棟周辺に行かなければならない事情が生じたため、ゴーグル、マスク、全身を覆う防護カバー、手袋をしたのにかかわらず感染してしまって、「どうしたらいいのか分からない」と途方に暮れている場面がTV放送されていました。
このケースでの感染原因は、恐らくマスクにあるといってほぼ間違いないでしょう。空気感染リスクが高い場所なのに一般マスク(非医用マスク)をしていました。微粒子レスピレータをしていればこの感染は防げたはずです。
一般マスク(非医用マスク)と微粒子レスピレータの最大の違いは、ひとつに、微粒子レスピレータは一般マスクより微粒子濾過能力に優れること、二つに、エア漏れが圧倒的に少ない(ほとんどない)ことです。
一般マスクは耳ゴム式なのに対して微粒子レスピレータは頭ゴム式という点です。耳ゴム式のマスクは顔面への密着性が弱い(きつくすると耳が痛くなる)ため、マスクと顔面の間に隙間ができ、そこから、エアロゾルの形で空気中を浮遊する微細なウィルスがやすやすと侵入してしまうのです。対して、微粒子レスピレータは顔への密着性が極めて高く、顔との間に隙間が生ぜず、微粒ウィルスの侵入率が一般マスクとは比較にならないほど小さいのです。
最近はほとんどの一般マスクが「濾過率99%」を喧伝していますが、前述の構造上、エアロゾルの侵入に対してはほとんど無力でです。濾過率99%だけの宣伝に惑わされて、顔への密着性を疎かにすると危険であることは、紹介したTV放送の例で明らかです。
EN標準はそもそも一般マスクを、エアロゾルの対侵入ツールとして規定しておらず、微粒子レスピレータの使用を国民に義務づけたのは、科学者としてのメルケル首相はこのことをよく理解していたことを示します。
当社の微粒子レスピレータ『PM-HY8220』は、欧州の統一規格のEN 149:2001 + A1:2009の適合モデルとなっています。仕様は下記の表をご参照ください。
『PM-HY8220』につていもっと詳しく知りたい方は、公式サイトをご覧ください。
https://para-me.jp/product/n95mask/
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