ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)版カウチシート「Sleeper's Row」
ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は、2021/8/2から、一部の長距離路線のエコノミークラスで1列横になって寝ることのできる「Sleeper’s Row」を導入します。
この新サービスでは、ビジネスクラスと同様の快適な枕、毛布、マットレストッパーに加えて、専用の座席列(3~4席)が用意されます。
このシート、全日空(NH)やニュージーランド航空(NZ)でも採用されている「カウチシート」ですが、LHのカウチシートはどのようなものなのか、詳細を紹介します。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
シート概要
LHでは、このシートコンセプトを2020年後半にフランクフルト(FRA) – サンパウロ(GRU)線で数週間テストし、好意的なフィードバックを得たため、今回これを拡大することになりました。
説明されているように、これはエコノミークラスの製品の多様性に向けた一歩です。
シートの概要ですが、
・1回のフライトにつきEUR159からEUR229の料金で利用できます
・11時間以上の長距離フライトで利用できます
・予約はチェックイン時または搭乗ゲートでのみ可能で、事前予約はできません
・Sleeper’s Rowは、1フライトにつき3つまで利用できます
・Sleeper’s Rowの予約には、事前搭乗手続きが必要です
例えばボーイング B747-8に搭載されているようです。20列目がスリーパーズ・ローになるようですが、これらの座席は事前にブロックされているようです。
もちろん、通常のエコノミークラスの運賃は別途払う必要があります。
快適に眠れるのか?
いうまでもなく、これはLHが空席のままの座席を収益化する試みです。
このサービスは、当日空席が十分にある場合にのみ提供されるため、事前に予約することはできません。
1フライトあたりEUR159〜229の料金で、1列分の座席と寝具を手に入れることができるのは、確かにお得な感じがします。
ですが、エコノミークラスでほとんど空席の場合は、寝具を除いて、ほぼ全員が無料でこのサービスを受けることができますね。
また、多少の快適さはありますが、本当のベッドのようにはいきません。
例えば、B747-8機材では、エコノミーシートの幅は17インチです。
そのシートが3つあれば、51インチくらいになりますが、これは130cm程度。
ゆっくりと足を伸ばして寝る、というわけにはいかなそうです。
このコンセプトを採用したのはLHが初めてではありません。
ニュージーランド航空(NZ)は何年も前から「スカイカウチ」を提供していますが、これも基本的には同じコンセプトです。
スカイカウチは事前に予約することができますが、潜在的な収益の損失を考えるとはるかに高価になるという欠点があります。
スカイカウチには、通常は足元のスペースに、ベッドの幅を広げるためのクリップが付いています。
まとめ
LHの発表はこちらです。
https://www.lufthansagroup.com/en/newsroom/releases/sleep-well-on-board-of-lufthansa-flights-to-sao-paulo-los-angeles-and-singapore.html
日本においても、羽田(HND)線ではB747機材が運航されているので、試すことはできると思います。
ルフトハンザでは、長距離便にSleeper’s Rowを導入し、エコノミーのお客様がチェックイン時に3席または4席を購入することで、フラットな姿勢で眠ることができるようになります。また、枕、毛布、マットレスパッドなどのビジネスクラスの寝具や、専用のシートベルトも付いてきます。
ちょっと試してみたい氣もしますが、ガラガラの時に、無料で「Sleepr’s Row」にしちゃえばいいんじゃないでしょうかね。
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