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『ザ・ゴール』ライトアップ入社時 必読本

今回の書籍紹介は

『ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か』

エリヤフ・ゴールドラット氏著

※画像はAmazonより引用しています。

※TOC(制約理論)の内容、要約してあることは 全て『ザ・ゴール』を元に記述してあります。

★この書籍を読むきっかけ★

#6580  ライトアップ

白石社長のブログ『道玄坂日記』にて紹介され、入社時には必ず読んでもらっているという本。

少し前の記事だが、最近拝読し、
とても興味を持ったため。

こちらがそのブログ↓


そして白石氏はこの制約理論を元に

経営をしているとのこと。

※IRTVの資料より画像添付しています。

著者はイスラエルの物理学者、
エリヤフ・ゴールドラット氏。
1984年出版(読者1000万人)
2001年日本語版翻訳(シリーズ100万部)
ビジネス書籍のベストセラーである。


🌀ライトアップでの制約理論🌀


白石氏は自社の制約を把握している。

そしてその制約に集中して改善努力を行い、

最小限の努力で成果の最大化を目指している。


制約があることは悪いことではない

うまく活用することだ。

そしてスループットの最大化。


白石氏の発言に今更ながらしっくりくるわー☺


『オフラインが1つでも残っているとダメ』

→オフラインは効率が悪く、それが制約となるから。
→制約の改善、制約を作らない


『Jシステム新規導入を増やし過ぎはダメ』

→その後のフォローができない。
→単体で見れば効率的でも全体として生産的でない。
→月60社程が適正で制約前に業務が溜まらない。


『人的稼動が足りない』

→BPOの活用
→外注できるものは外注して、制約の負担を減らす。

『士業不足』

→2倍に増やした
→制約解放

社外の自分には
社内のことは当然わからないことが沢山ある。
実際ライトアップにとって何が
制約となるのか。
さっぱりわからない😅

しかし『ザ・ゴール』を
社員に読んでもらうと言うことは
全社一丸となりこの【制約理論】を用いて
事業を推進しているということ。

これは恐らく間違いない真実であり
益々応援にも力が入る次第だ。


1️⃣あらすじ紹介

アメリカ。
とある工場が舞台である。
(出版年から推察するに1980年代)

赤字、在庫の山、納期遅れが常態の工場、
その責任者アレックスが主人公である。

3ヶ月以内に立て直すことが出来なければ
閉鎖と告げられ、
600人の従業員が路頭に迷うこととなってしまう。

アレックスは学生時代の恩師
ジョナからの教えを元に、
仲間と共に
悩み考え
試行錯誤しながら
立て直すことに成功するという物語。


単純な読み物としても、
完成度が高く面白い。

仕事を優先し
家庭崩壊に至ることや、
失敗を繰り返すが
チャレンジも繰り返す姿に
感情移入し
とても楽しく読ませて頂いた。

ジョナこそが、ゴールドラット博士であり

少しずつヒントを与えながら
アレックス自身に考えさせるという手法で
一種の謎解き要素もあり
読者を楽しませてくれた。

2️⃣制約理論(TOC)とは

一言で言えば、マネジメント手法の1つで
『システム改善ツール』

副題
『企業の究極の目的とは何か』

それは
【現在から将来にかけて金を儲け続けること】

辞書によると
『企業の目的は事業を行い利益を追及すること』と同様の事が明記されている。

そして制約理論は

企業が目的を達成することを目的としている。



全ての課題ではなく、

極少数の根本を改善し、

最小限の手間と時間で

最大限の効果が出せる。


制約理論のプロセス
①ボトルネックを見つける
②ボトルネックをどう活用するか
③他の全てを②の決定に従わせる
④ボトルネックの能力を高める
⑤ボトルネックが解消したら①に戻る

制約理論の思考プロセス
①何を変える
②何に変える
③どうやって変える


この先本書の内容を掘り下げでいく。

3️⃣そもそも工場は何故閉鎖寸前まで迫られたか



高い技術があり、

ロボットの導入、

優秀な人材、

製品は需要あり。

必要な資源、環境は全て整っている。


設備投資をして生産性を上げ、

コストも下がっているはず。


しかし、赤字が続きまくる。


工場内はまともに歩けないほど

在庫、仕掛け品が積まれている。


納期に間に合うことはなく、

常に遅れている。


そんな状態では継続していくのは

ムリとの判断で本社から

立て直す様に指令を受ける。

リミットは3ヶ月。


アレックスは思う

『何かはわからないが、
     基本的な何かが大きく間違っている』




4️⃣企業の目標、また生産的とはどういうことか。


アレックスは学生時代の恩師ジョナに再会。

現状を話すとジョナは

「工場には問題がある」

と指摘を受ける。


ロボットを導入しても

・売上は増えない

・従業員は減らしていない

・在庫は増えた



『生産的であるということは、どういう意味か』

『問題は目標が何かをわかっていないこと』



目標とは…

コスト削減?

品質?

効率?

技術?

販売?

シェア?

コミュニケーション?

顧客満足?

否‼️

『目標』とは

お金を儲けること。


『生産的』とは

何かを成し遂げること。


つまり、目標であるお金を儲けること

に近づける行為全てが

生産的であると言える。


目標がわかっていなければ

生産的な行為はできない。


5️⃣目標に近づく為の指標とは何か。

 

目標=お金を儲ける

・純利益を増やす

・投資収益率を上げる

・キャッシュを増やす


工場での指標は以下の3つ。


【スループット】
=入ってくるお金
=製品を出荷納品する
★最重要であり、出来る限りの増やす。

【在庫】
=溜まっているお金
=販売しようとするモノに投資した全てのお金
★適正に保つ

【作業経費】
=出ていくお金
=在庫をスループットに変えるために費やしたお金
★出来る限り減らす

優先順位も記載順!
とにかく、出荷しなくちゃいけない🙌
売上を立てる‼️
それが最優先🙋

在庫を大量生産して
1つ当たりの単価安くなっても
意味ないもんね!

6️⃣従属事象と統計的変動


【従属事象】
1つの事象、あるいは一連の事象が起こるためには
その前に別の事象が起こらなければならない。
後から起こる事象は、その前に起こる事象に依存している。


料理に例えるなら


①洗う

②切る

③焼く

④盛る

の工程では


切る前に洗う

焼く前に切る

盛る前に焼く

ができず、事前の工程に依存している。

事前の工程より多くの数をこなせない。


【統計的変動】
正確に予測できない情報
前もって正確に決めることは出来ない

料理に例えるなら

・腐っていた

・落とした


経験上、ある程度予想はできても
正確にはわからない。

ちょっと難解な部分。
簡単な言葉で表現すれば
『つながり』
→個々は独立していない。つながっている。
『ばらつき』
→コンピューターで管理しても、想定外、トラブルはあるんだって。


7️⃣ボトルネックとは


料理の例えを用いると

盛った完成品が売れればスループットになる


洗って切る前のものが在庫

→在庫は各工程にあり、完成品も売れなければ在庫


各工程に1人ずつ配置し、

人件費は作業経費となる。


1時間で作業できる数は以下の通り


(工程)  洗う → 切る → 焼く → 盛る(処理数)    10    8     5     8


この様な場合

「焼く」の工程がボトルネックとなる

【ボトルネック】
処理能力が与えられたものに対して同じか小さい
=余裕がない、処理できない

【非ボトルネック】
処理能力が与えられたものに対して大きい
=余裕あり、処理できる

つまり、各工程がどれだけ頑張って作業しても

全体としては5以上完成させることができない。


ボトルネックとうまく付き合うコツ

・焼き担当者が休憩中も代役を立てる
・焼いたあとに腐っていた、
 失敗していたを無くす
・オーダーのあるものだけを焼く
・焼いてあるものを仕入れられないか
・焼く作業のみ外部に頼むか
・揚げたり、蒸したり他の調理法はどうか

とにかく、ボトルネックは休ませてはダメ!

物理的に可能ならば、
ボトルネックに応援を頼んだり
カセットコンロとフライパンを
追加するといいのかなーぁ⤴️

8️⃣リソースを使用する・活用する


(工程)  洗う → 切る → 焼く → 盛る(処理数)    10    8     5     8
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(在庫1)     0    2     3     0
(在庫2)     0    4     6     0
(在庫3)     0    6     9     0

各工程(リソース)でフル稼動すると

ボトルネック前に大きく在庫が溜まる。

ボトルネック(制約)以上に作ることは過剰在庫となりムダとなる。

非ボトルネックの使用レベルは制約条件によって決定される。

非ボトルネックは休む時間があっていい。


★リソースを活用するとは
→目標達成に向かって
 工場を動かすためにリソースを使う

★リソースを使用するとは
→単純に機械、装置の 
 スイッチを入れる物理的作業

★個別リソースの最大化は
 全体として最適でない非効率

各工程を最大効率でこなせば、
スループットも最大になると思っちゃうよ。

でもボトルネック以上にスループットは
増えない。

よく考えてみれば当たり前だけど、
各工程から周りを見てもわからない。

俯瞰する能力が必要なんだね。
マネジメントだね。


9️⃣まとめ


これが『ザ・ゴール』のまとめだ!


❌工場内では
 あらゆる工程の最大化を目指していた。

→工場内の在庫が増えるだけで出荷されない。


❌とにかく経費削減

→売れないモノまで作り、単価を下げた


⭕スループットを最重視
→出荷して売上を立てるのが一番

⭕制約の生産量=工場全体の生産量
→制約を認識することが大切
【ボトルネックを見つける】

⭕制約以外では制約以上に
      速くモノを作ってはいけない
→余計な在庫を減らし、納期は短くなる
【ボトルネック活用に他の全てを従わせる】

⭕制約の改善に集中することで
           最大の効果を望める
→制約の生産性の最大化を目指す
【ボトルネックの能力を高める】

⭕トラブルにより制約が動かない時間を作らない

→適正な在庫は必要


以上‼️

本当に面白い良書。
気になる方はぜひ手に取ってみて😃

※投資は自己責任です。

※決して特定銘柄を推奨するものではありません。


💮最後までご覧下さり、ありがとうございます。

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