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ニューヨークと賞レース

ニューヨークがだいすきだ。
彼らのつくるネタに惚れ、彼らの会話に夢中になった。お笑いはずっと好きだけど、素人だから本格的なことはわからない。
でも、彼らはお笑いの形式的なものから外れている感じがする。
こうすれば笑いはある程度とれる、という流れを敢えてやっていないようにみえる。
芸人さんをゲストに迎えてのトークは今までに聞いたことのない話が繰り広げられる。この芸人さんにはこれだ、というパターンでの笑いをとらない。彼らの着眼点は唯一無二だと思う。

そんな彼らのつくるネタは、その唯一無二の着眼点が爆発していて最高だ。

キングオブコントが近い。M-1もやってくる。明言はしていないけどおそらくニューヨークはでないだろう。
その理由は彼らのラジオを聞いていればなんとなく想像できる。売れたから調子に乗っているわけではなく、自分達はでる資格がないのではないかと感じているように思う。仲間や後輩への想いも強ければ、真面目すぎる性格もある。

でも、私は彼らをまだまだ賞レースでみたい。こんなこというファンはうざがられるかもしれない。彼らの決めたことを受け入れるのが正解なのかもしれない。
芸人さんのネタではじめて震えた2020M-1のお二人の漫才。あれが忘れられない。

昨年のM-1は決勝には行けず悲しかったはずなのに、敗者復活で彼らの漫才をみることができてとても幸せだった。私はただただ賞レースの舞台に立つ彼らの漫才やコントをみるのが好きなみたいだ。最高におもしろく、誰ともかぶらず、そして美しい。かっこよすぎるのだ。ゾクゾクするのだ。彼らは熱い感情も苦労話も泣ける話もいっさいしない。はずなのに、不思議だが滲みでていてそれが彼らから感じる色気の理由かもと感じてしまう。

なにをしてもたたかれるニューヨーク。
なのに、こらえて、ただただがんばってきたふたりが大好きだ。
売れてない芸人が優勝したら泣けるけど、売れてる芸人が優勝したらつまらない。でも、私は2人が優勝したら涙がとまらないかもしれない。

売れるマニュアルをせず勘違いされて、ひたすら我慢した2人が優勝して感情むき出しで泣く姿をみたいのもある。初めてのM-1のときの涙が衝撃的だったから。

賞レースといえばニューヨークなのだ。
ビリとって、ほめられて、たたかれて、平場で叫んで。またドラマをつくってほしいなあ。勘違いかもだけど、2020M-1で4位に落ちたとき、松ちゃん残念そうだったけどな。

今から年末まで痛いファンなろう。
賞レースでお二人がみれますように。

笑って震える感動をまた味わえますように。


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