スレイヤーズ17 遥かなる帰路 読んだよ
スレイヤーズと出会ったのは中学生の頃。そりゃもう中二病の症状絶頂期みたいな頃にいた私には、刺さりまくって仕方がない小説だった。呪文詠唱、最強の主人公、中世ファンタジー、剣と魔法とドラゴンの世界。
リナ=インバースの生き方に何とも憧れた。物怖じしない態度。力ではなく頭脳で押し切っていくトリッキーさ。人を惹き付けるカリスマ性。なんてかっこいいんだと小説を揃え、アニメを見漁った。私の二次元への扉を開いた切っ掛けの作品だと言っても過言ではない。私の青春はリナと歩み、リナと共にあったわけなんです。まさにバイブル。青春白書。
そんな思い出の作品の新刊が読めるって、それだけで頭おかしくなるかと思ったよね。
新刊コーナーで!平積みで!!リナが!!微笑んでおられる!!!なんだ!?これはどの時空だ!?私は本当に現代に生きているのか!?
というわけで、スレイヤーズ17巻 遥かなる帰路を読みました感想です。
とは言ってもうーーーーーーーーん…正直言う事はないというかなんというか…。だってさ、いくらなんでも間が空きすぎてね…今更どんな展開出されても「あ、これ昔ファンサイトで見たことあるやつ!」ぐらいなもんですよ。こっちがどんだけファン小説読み漁ったと思ってるんですか。外の世界の話なんてもはやTRYに先越されてるし、なんならリナがシャブラニクドゥ化する話も、ゼロスに魔族化させられる話も全部履修済みだぞゴルァと。なんかファンだからこそ全部の未来を狩り尽くした感が若干悲しかったりもした。懐かしさも嬉しさももちろん沢山抱えてるけど、どうしたって中学生の頃と同じ気持ちでは読めないそれがあまりにもなんか辛い。一人称小説で出来る限界みたいなものを感じ取ってしまったのもある。昔は笑えてたギャグが笑えないみたいな、嫌な自分の内面の成長をみてしまったり、もある(遠い目)
でももちろん神坂さんのお話の読みやすさとかリナの機転とかストーリーの軽快さはもちろん顕在で、楽しく読ませては頂いた!!新キャラちゃんもとても可愛いし、ガウリナとのやり取りのテンポはさすがだな、の一言。下手にアメリアやゼルを継続して出さなかったのは正解かもなーなど。どちらにしろまだ始まりの始まりってところだと思うので、今後に期待って感じです。今後シリアスに振ってくる可能性もあるんだろうか…わー…楽しみ。