「いつか終わる」と「スティルライフ」
少し散らかった自分の部屋で、本や雑誌の表紙が目に入ったりする。
背表紙に書かれた言葉、開けっ放されたページの題名、そんなとき、
気付かされることがあったり、その時に悩んでいたことの解決の糸口が見えたりする。
きょうは、右足が痛くてじくじくとしていた。
その時、宮沢氷魚くんの言葉「いつか終わる」というのが目に入り、
気が楽になった。
そのすこし先に目をやると、「スティルライフ」の本の題名が飛び込んできた。
うん、両方あるな。と。
いつか終わるんだけど、人生は続くんだな、と。
いつか終わると楽観してこだわり過ぎず、「あきらめ」 ながら、
スティルライフなのだから「あせらない。」
この相反する2つの言葉を頭におきつつ、7:3ぐらいが
今の私の心境にしっくりきた。
スティルライフだけでは辛い。
スティルライフに安心感を感じない現況。
なので、氷魚くんの言葉に救われていたのである。
ただ、苦しいときに、かんがえたいこととしては、
過去におえてきた「いつか」が終わってきた事実である。
「いつか終わる」歴史が続き、未来にもその歴史が続く。
その都度、考えや思い込みの刷新が重なり「ライフ」を形づくっていく。
そんな「ライフ」はなかなか終わらないようなのだ。
数々の思いもよらぬ失敗の連続という貴重な自分だけの経験から、何かを
得て、いぶし銀のように光っていく。そのいぶし銀はいつか、終わるが、
輝きは増すのだと自分に言い聞かせ、それを愛でながら歩いていこう。
その余裕ぐらいは、スティルライフの間断に感じて、
より強い銀になって輝いていくのだ。