見出し画像

ルノワール「ブージュヴァルのダンス」

きっと6日目、そう信じてる。
そろそろ秘めていた三日坊主が角刈りになった頃、今日はルノワールの「ブージュヴァルのダンス」を観た。

ここ…画像入れれたんだね…


何を隠そうこの作品…フリック入力しずらさナンバーワン。そんなことは置いといて、まずブージュヴァルとはパリ郊外セーヌ河畔の行楽池ブージヴァルのことで、調べる先によってブー‪”‬ジ‪”‬ヴァルなのかブー‪”‬ジュ‪”‬ヴァルなのかがハッキリしていなかったがまぁどっちでもいいと一旦捉えよう。
そんなこの絵のモデルはこの絵の作者ルノワールの愛人シュザンヌ・ヴァラドンと友人のポール=オーギュスト・ロートです。シュザンヌは実はルノワールと同じく画家で、以前観た「エトワール」の作者ドガに勧められて画家になったのだそう。エトワールについて調べた時はドガは陰キャラで女の子なんか目を見て話せないみたいな感じだったのに普通に女性と喋って、しかも自分と同じ画家を志すよう促しているのが解釈不一致すぎて少し腹が立ってしまう。しかもシュザンヌは当代一の美女で恋の噂が絶えなかったそう…。ドガももしかして?エトワール結構好きだったのでドガの色恋沙汰は割と許せない。
ただこの時はシュザンヌの愛人はルノワールということなので一安心。
だが普通に僕だったら自分の愛人と友人を一緒にダンスはさせない、普通に嫉妬心でダンス中に友人の足を引っ掛けるかもしれない。
しかもこの地面に落ちているタバコとスミレの花束。
これは男女を対比させてる説があるらしい。オシャレ〜とはならない。自分はかなり嫉妬心が強い人間なので、この説を見た時頭狂ってんのかと思いもした。ただ僕はここで思い出した、ここはパリ、フランス。以前観た「ぶらんこ」あの絵もフランス、テーマは不倫。そうフランスは恋愛観がバグっている国だった。こうやって以前観た絵によってなるほどなるほどとなるのは実に面白い。今の嫉妬心激強日本人が見たらこの絵は信じられない考えられない負の感情しか湧いて来ない状況だが、当時の恋愛に寛容愛とはなにか模索中ですを体現したようなフランス人からすると、割とありふれた情景だったのかもしれない。
因みにこの他にルノワールが描いた「ダンスシリーズ」が2作品あるのだが、1つだけ違う女性がモデルになっている、それが後にルノワールの妻となるアリーヌ・ジャリゴあと男側は毎回ポール。ポールが1番立ち位置的にはいいのでは??
実は元々3作品全部シュザンヌで描く予定だったのだが、アトリエでイチャつくルノワールとシュザンヌを見て、アリーヌはシュザンヌを箒で叩いたらしい。モデルに納得いかなかったアリーヌはブチ切れ。結局3作品目の「田舎のダンス」ではポールとアリーヌが踊ったそう。
僕だったらこんな暴力的な女性を妻にしたいとは思わない。やっぱりここの恋愛観は僕には受け入れ難い。

いいなと思ったら応援しよう!