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おいしいビールと、お料理と。麗人酒造 善光寺浪漫 しらかば×トマトリゾット(九条ネギのせ)

我が家の週末の朝食は大抵「リゾット」だ。

玉ねぎとニンジン、キノコやキャベツなどをオリーブオイルで炒め、水を投入。コンソメ、バターで味付けをし、米を入れてたっぷりの粉チーズを振り掛ける。

その昔、もこみちが「MOCO'Sキッチン(すっかり名前を忘れていた!懐かしい)」でめちゃ高い位置から塩やらチーズやらを振り掛けながら作っていたレシピのアレンジ版だ。

前日飲みすぎた胃に、リゾットはとてもよい。まだ少し残っているアルコールを分解してくれる気がするし、栄養がたくさんとれるので、暴飲暴食がチャラになる気がする。

ということで土日はほぼリゾットから始まるのだけれど、実際に食卓に並ぶ料理は、雑炊である。

リゾットと雑炊の違いはよくわからないのだけれど、(生米からスープで炊くとか?)我が家の子どもたちはなぜか「雑炊できたよ」というと同じ料理でも食べなくなる。

どうやらリゾットは好きだが、雑炊は嫌いらしいのだ。よくわからないのだけれど、まあ子どもなんてそんなもんなのだろう。だから彼らは「リゾット」という名の、雑炊をいつも食べている。

前置きが長くなったが、新ホットクックが来たことで、本物のリゾットをつくれるようになった。生米にトマト缶、その他野菜などを入れてボタンを押すだけなのだが、それがめちゃくちゃにおいしいのだ。

材料はほぼ同じはずなのに、完全にイタリアン。だからビールにもワインにもあう。「シン」リゾットは、わたしの中でつまみポジションを確立した。

ということで「シン」リゾットは夕食にも登場することになった。この日は長野県にある麗人酒造の「善光寺ビール しらかば」というケルシュを飲みたかったので、自分の分だけ少し和のアレンジをすることに。と言っても九条ネギを大量にぶっかけ、黒コショウをごりごりとかけるだけなのだけど、それは一瞬で和イタリアンになった。

ケルシュというビアスタイルは、ドイツのケルン地方の伝統的なビアスタイルなわけなので、なぜ「和」アレンジをするのか、という疑問の声もあるかもしれない(絶対自分の中からだけだろうけど)。でもこのビールを造っているのは、老舗の日本酒酒蔵。そして名前も信濃の有名なお寺である「善光寺」がついている。ドイツと日本の融合、だとしたらイタリアと日本を融合させたこのリゾットと相性が悪いわけがあるまい。

事実、この組み合わせはめちゃくちゃよかった。ケルシュはスッキリとしているけれど、あまみがある。それが玉ねぎの優しいあまみと絶妙にマッチするのだ。しゃくしゃくと咀嚼するたびにうまみが口全体に広がり、それをビールがするりと流す。

ケルシュのあまみは「りんごや洋梨のようなフルーティさ」と例えられるのだけれど、このビールのあまみはカラメルや焼き立てのパンを噛みしめたようなあまみだった。

「そうそう。今日はこういう感じのビールが飲みたかったんだよね」とふんふんっと鼻息荒く飲み進めながら、リゾットを口にする。モルトの存在感とトマトの酸味。対極近くにいるふたつの味覚がまたいい感じに交じり合う。

九条ネギの存在もまた最高だった。ネギの香りとあまみ、そしてピリッとした辛味がリゾットの輪郭を明確にする。そしてネギの独特なあの味わいが、ビールの存在をさらに引き立てて……

永久機関が完成してしまった!!!

よい……とってもよい……あなたたちは3人でもう一生一緒に生きていったらいい!

そう叫びたくなるくらいによかった。

ちなみに子らはトマトリゾットにとろけるチーズ&コーン缶をトッピング。楽しそうに食べていたので、それもとてもよかった。今日も幸せだ。ありがとう。

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