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3 戦うにはまず相手を知ろう! -彼を知り己を知れば百戦殆からず-

相手方弁護士の思考回路

 「孫子・謀攻編」に見える格言です。その部分を引用してみますと、表題の語句につづいて「彼を知らずして、己を知れば、一たび勝ちて、一たび負く。彼を知らず、己を知らざれば戦うごとに必ず敗る」とあります。
 私は子の連れ去りに遭うまで、民法は多少習ったことはあっても、家事、家庭裁判所の実務については全く知りませんでした。相手の弁護士の思考なども分かりません。頂いた受任通知からは酷いデタラメを言う奴だという認識しかありません。もっとも、デタラメを言っているのは、元妻が事実を知りながらデタラメな法律相談をしたのか、それとも元妻が事実を語っているのにそれをデタラメにして弁護士がストーリーを作っているのかはこの時点では分かりませんでした。
 しかし、連れ去りにあった直後はあまりにショックが大きく、図書館に行って法律関係の本を眺めても全く頭に入りません。信じちゃいけない人を信じてしまった事で子どもたちに悲しい思いをさせている事を思うともう心の中がグチャグチャになるのです。
 自分の情けなさ、不甲斐なさ…。いくら周りに再同居を勧められたとは言え、いくら元妻に必死に頼まれたとは言え、聞き入れる決断をしたのは私です。めちゃくちゃ落ち込みます。

 そんな時、相手方弁護士の事をネットで調べてみるとどうやら著書がある事に気づきます。

モラル・ハラスメント-こころのDVを乗り越える

 そこで思い出したのが、表題にある「彼を知り己を知れば百戦殆からず」です。
 そうです。私は相手の事を何も知らない。これから子を守るために戦わなければいけない相手の事を何も知らなかったのです。ですから相手の思考回路が分かるこの本はぜひ手に入れるべきなのです。しかし…この本を買って相手弁護士に印税が入るのもシャクじゃないですか(笑)。また、万が一、自分が買った事(購入者情報)が何らかの仕組みで著者に伝わるようになっていたらそれはそれで何があるか分からず怖いです。まあ、ここでバラシていますが(笑)。
 そこで知人にお金を渡して、知人から中古本を買って貰う事にしました。これなら新たに印税が発生する事もないですし、私の手元に相手弁護士の書いた本がある事も相手に知られることがありません。
 恐る恐るその内容を読んでみると…。恐るべき偏った男性敵視の思考がちりばめられた記事ばかりが並んでいる事に恐怖を感じました。
 この本は既婚女性を読者のターゲットとしているようですが、それぞれの女性にはそれぞれ色々な夫がいるはずです。とても妻を愛している人、家庭を大事にしている人、周囲の皆に気を遣えて優しい人…。そんな人などまるで世の中に存在しないかの如く、男性は加害的であるという前提の下、酷い事がいくらでも書いてありました。
 この本を読みと本来何の被害もなかった人でさえ、男性が嫌いになるでしょうし、こんな感想を持つかも知れません。

「あれ?私の夫ってひょっとして良くない人?」
「私ってDV受けているのかしら?」
「夫に見限りつけてもっといい人探してみよう♪」

 こう思う人が出て来ても何の不思議もないと思います。夫婦仲を壊す悪魔の書と言っていいでしょう。また、自分の気に入らない判決は「チリ紙以下」と蔑んで無視することを推奨しています。さらに子どもから別居親の影響を消す事を学び落としと称し、子を連れ去った同居親の当たり前の権利とまでいいます。有害図書とは本来こういった本の事を指すのではないでしょうか。
 私が子の引き渡し判決を得たときも橋本はそれらを一切無視しました。そして損害賠償請求の尋問手続きにおいて彼女は
「家庭裁判所の実務に沿って仕事をした自分は間違っていない」
「間違っているのは審判を下した裁判所だと今でも思っている」
と恥ずかしげもなく主張しています。まさにこの本の中身と同じ主張ですね。

本文の一部を紹介

 本文の一部を紹介しましょう。この文面は個別具体的に相手の事情を聴きとった上で、DV被害者への個別のアドバイスとして書かれたものではなく、この本を手に取った読者全般に向けて書かれている事に留意して読み進めてください。











全体の構成、目次のご紹介

 「悪質な切り抜きだ」
なんて言われてしまうのも困るので、全体の構成がわかるよう、気になる方に向けて目次のご紹介をしておきましょう。これでこの本の一部切り抜きではなく、全体の構成が見えて来ると思います。



橋本先生、本の紹介しておいてあげたよ!
著書の紹介や宣伝についてのお礼なら不要ですよ。お気遣いなく!

 こういう人が自分の相手なのだと知って血の気が引く思いがしました。
できることは限られるけれど、人として信頼してはいけない相手なのだなと思い知る事ができました。

相手方弁護士がつづっているブログ

 ちなみに最後にこの弁護士が別居親が悲しみのあまりに自殺してしまった場合、どう考えれば良いかについて触れたブログの記事も紹介しておきます。

弁護士夫婦の雑記帳

「モラ夫が本当に亡くなったならば、離婚問題は全てが全て、一挙解決です。
 親権はもちろん、慰謝料だ財産分与だ婚費だとメンドウなことも全部、あなたと子どもさんが相続して解決。
 内心、「そうなったらなったで問題ないわ」くらいの余裕でもって対応してください。

 大丈夫。モラ夫の99%以上の人は、自殺なんかしません。
 自己愛の塊のような彼らが、自己愛の最たる対象である自らの命を、そうそう粗末にするはずがありません。
 
 そして不幸にも(?)、その1%にあたってしまった方は、「離婚紛争のエネルギーと費用を省けてよかった」くらいに思っていたらよろしいと思います。」
引用終わり

 貴方はこれを見て何を思いますか?
私は自分の評価を読者の皆さんに押し付けません。ご自身で素直に感じた感性を信じてください。

 万が一、ブログ記事が消されてしまったときのためにこちらをご紹介しておきます。なお、こちらのサイトの管理人さんと私は利害関係・面識等ありません。私の意向を受けて作成された記事ではない事をご承知おきください。

 これからも記事を追加していきます。感想やリクエストなどありましたらTwitterでお知らせいただけると大変励みになります。
よろしくお願いします。

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