担当にこだわった話と担当にこだわり過ぎない話
超大作です。暇なときに読み始めてください。10周年ライブのオールシークレットの話は後ろの方でしてるので、適宜飛ばして読んでください。
これは、「こうだなぁ」と思った話で、「こうしろ」「こうしたほうがいい」と強く推奨するものではないことを予め記しておきます。
アイドルマスターシンデレラガールズについて扱います。当該コンテンツをある程度理解している人を対象の読者と考えておりますので、基本的な用語の説明は省略いたします。
自己紹介
私の担当は輿水幸子と鷹富士茄子。デレステとアニメの頃からのPで、幸子は中の人きっかけ、茄子さんはデレステでの出合いから。
輿水幸子編
輿水幸子がライブに出ない
まだ鷹富士茄子に出会う前。元からの知り合いである先輩Pから学びつつ、デレステを軸にプロデュースをする。聞けば輿水幸子・竹達彩奈さんはまだシンデレラガールズのライブに出て居ないらしい。知ってる曲もアニメとデレステ初期曲だけだから、竹達さんが出るの決まってからライブ現地は考えよう。(3rdのLVは片方行った。)
アニメ最終回より後、4thライブ。SSA2日目にアニメ主要キャストが勢揃いする中、竹達彩奈さんはやはりいなかった。アニメCDシリーズで唯一欠けていたのがCANDY ISLAND with 輿水幸子の輿水幸子。私は応募しなかった。
輿水幸子がライブに出た
らしい。先の4thライブの初日、Brand new Castle公演に出たらしい。出演者に名前はなく、サプライズ出演をした。らしい。サプライズまわりについて個人的な裏話があるが、本題と離れるのでここでは省略する。とにかく私は輿水幸子の初ステージを見られなかった。担当のソロ曲初披露に立ち会えなかった。
ちなみに2日目だけLVのチケットを取っていた。先の4th神戸公演で木村夏樹がサプライズ出演し、炎陣が揃うという場面があったから。アニメCDシリーズで欠けている最後のピース輿水幸子、出るならここしかねえ、と。
LV2日目、『CANDY ISLAND with 安部菜々』のテロップが見えた瞬間、私はペンライトを振ることができなくなった。
輿水幸子のペンライトがない
シンデレラガールズのライブグッズはライブごとに事前販売されるが、幸子はサプライズ出演したため当然ライブグッズがなく、ペンライトもない。そして
輿水幸子のペンライトが出た
ライブBlu-rayの特典で。私は半ばトラウマみたいになった4thライブのBlu-ray……がおまけでついてくる輿水幸子のペンライトを4万円くらいで買った。ララビット特装版、懐かしい響き。
輿水幸子のペンライトにおまけでついてきたキラキラした重い箱はまだ触ってません。
(ちなみに、5thSSAの輿水幸子が出る日もチケットは当たらなかったが、当てた知り合いに飛びついて頭を下げる勢いで入れてもらった。)
鷹富士茄子編
鷹富士茄子の担当になった
鷹富士茄子の担当になった。なんやかんやあって担当Pの知り合いができ、なんやかんやあってdiscordでの交流を持つようになり、なんやかんやあって第6回総選挙13位で嬉しい思いと悔しい思いをした。その後いわゆる選挙活動をした。
鷹富士茄子の声が
聴こえることになった。第7回総選挙総合第4位。2018年5月のことだった。
SS3Aが開催されるらしい
ときは少し遡って2018年3月頃。デレステ3周年記念イベントが開催されることが決まっていた。5月に続報があり出演者発表がされたが今調べたらそれが5月13日、総選挙結果発表前日だった、そりゃ覚えてないわけだ。ちなみに輿水幸子はいないし、鷹富士茄子はいない。
SS3Aには応募をしなかった
明確な意思を持ってしなかった。4thライブ、サプライズでどうすることもなく担当の初ステージを見届けられなかった私は、「こんな思いしてほしくない」と思っていたし言っていた。
SS3Aでは、総選挙ボイス実装だが周年イベントに出演していない藤原肇、総選挙以外の時期でのボイス実装である棟方愛海、結城晴の名前が出演者にあり、このイベントが初ステージとなることが決まっていた。当時はまだ「担当がいないなら現地でなくていい」し、重ねて4thライブの件で「初ステージを見届ける担当Pは一人でも多くあって欲しい」という思いが強かった。その思考の当然の選択として、自分は応募しなかった。
のに。
SS3Aに鷹富士茄子が出る
ことが決まった。発表時期まで詳しく覚えていないが、大方のチケット先行が終わったあと。発表自体はアイドル名のみだったので、声優発表前かもしれん。他の事情もあって急に泊まり前橋は無理、そもそもチケット取れん。
SS3Aに鷹富士茄子が出た
のを私は両日LVで見届けた。追加発表はアイドル名だけだったので、影ナレとか収録ボイスドラマかなとか思っていたが、普通に出て歌った。初日はそれはもう泣いた。EVERMOREの長いイントロに合わせて親の顔より見た初SSRのシルエットが浮かびあがっていき、弾けるようにイラストに切り替わると同時にキャストが現れ、開場に歓声が轟く。思い出しただけで泣ける。2日目は知らないかっこいい曲を突然歌い出した。
2日間ともLVでリアルタイムで見届けたのでめちゃくちゃ偉い。が、やはり、落ち着くと心の隅が曇っていた。私は「また」担当の初ステージに立ち会えなかった。
鷹富士茄子のペンライトがない
またじゃん。追加発表なので鷹富士茄子のライブグッズがない。SS3Aのペンライト、シルエットじゃなくてカラーイラストなのいいよね、羨ましい。
鷹富士茄子が6thライブに出る!
追加発表で!お前!もう!莫迦!私はなんどこのやり取りをすればいいんだろう。6thライブは6月に出演者を発表していて、この追加発表はSS3Aの後の10月。書いてなかったが鷹富士茄子の声が我々にも聴こえるようになったのが7月。追加発表時点で残っていたのはuP!!!ライブパス特別ご紹介シート(10名)と先着一般販売のみ。チケット取れるかアホ。
(ちなみにフォロワーの連番者が行けなくなって空いたところに運良く入れてもらった。突然だったので宿泊の余裕などなく朝の新幹線で行ってDay1だけ行って終電みたいな新幹線で帰った。名古屋で助かった。)
鷹富士茄子のペンライトがない②
全略。
鷹富士茄子のペンライトが出た
ライブBlu-rayの特典で。今回はトラウマ公演ではないのでちゃんと買ってちゃんと見たが、参考価格5万3千円のペンライト、開封できん。
ちなみにこれをもって「担当2人のペンライト参考価格合計9万円マン」になった。
その後編
担当にこだわらない
ことをし始めた。具体的なことのひとつとして、「担当の出演有無に関わらずライブに行くことを検討する」こと。7thライブは、各会場で『鷹富士茄子のシンデレラマスター発表』の可能性が一応あったということもあり、担当の居ない公演も行くつもりでいた。
実際行った。以前別のライブで「一組の推しのために大規模フェスに行く」をやったことがある(まさに「担当にこだわる」)が、推し以外あんま楽しくなかった教訓があったので、担当いない公演もちゃんと予習して行った。めちゃくちゃ楽しかった。
最近の話。
鷹富士茄子のソロ曲が出た
2021年1月。鷹富士茄子のソロ曲が出た。シンデレラマスターじゃなかったことはそれなりに、いやだいぶもんにょりしたが、まあとにかくソロ曲が生まれた。
直後にライブがあった。新年ライブ『Happy New Yell!!!』。鷹富士茄子が出る日のチケットを当てていたが、ソロ曲が世に出る前に客入れを中止し配信のみの実施となることが決まっていた。
担当にこだわった
私は「また」担当のソロ曲初披露の場にも立ち会えなかった。そう思った。ライブは楽しかったが、この楽しいライブが無観客であった悲しみに隠れて、前にあった感情がまた積み重なっていた。
参考価格ペンライトが出た
閑話休題、これは鷹富士茄子でも輿水幸子でもない話。新規参加アイドルのライブ追加出演、それにともなうBlu-ray付属の参考価格数万円ペンライト商法は続いていて、7thライブゲスト登場の遊佐こずえ・ナターリア・佐城雪美・夢見りあむ、HNY初登場の辻野あかり・砂塚あきら、桐生つかさは初の個人ペンライトがBlu-ray特典となっていた。
話が前後するが、7thライブゲスト出演組は、先に書いたSS3A・6thライブ同様、それぞれ「追加出演」が発表されていた。
もう、やめてあげてくれ。とめちゃくちゃ思っていた。
アンケートにめちゃくちゃ書いた
「初出演、初ライブグッズを大事にしろ」「好きで転売に頼りたいわけじゃないのに、現実的に転売しかペンライトを複数買う手段がない」「初出演という大切な時間に担当Pを立ち会わせろ」「むしろ優遇されていいくらいなのに、チケット応募で不利にするな」「あと初出演サプライズもやめろ」という内容を理路整然としてめちゃくちゃ書いた。7thライブのアンケートうち何回かとHNYのアンケートで書いた。覚えていないが6thも書いていたかもしれない。
願いが通じた
第10回総選挙、というか第2回ボイスアイドルオーディションの結果新たに3名のアイドルの声が聴こえるようになり、声優を通してその姿を見ることができるようになった。
その後最初のライブである10周年ライブ幕張公演Day2に、その3名、浅利七海・八神マキノ・西園寺琴歌の文字があった。
追加出演ではなかった。最初で最後の出演者発表にその名前があった。3人の担当ではないが変なとこでめちゃくちゃ喜んだ。もちろんライブグッズも最初からあった。身近にいた七海Pが単価1,100円で7本ペンライト買えてて嬉しかった。5万円でようやく保存用1本じゃない。秋葉原で中古を3,000円で買わなくてもいい。こうあるべき。アンケート書いてよかった。
幕張公演、上記の3名と入れ代わりでDay1に、満を持して鷺沢文香の名前があった。唯一ライブに一度も出演していなかったが、シンデレラガール戴冠の称号とともに降り立つかのように、出演が決まっていた。
ちなみにこの幕張公演2日間に、鷹富士茄子も出ることが決まっていた。
願いが通じなかった
チケットが取れない。辛うじてDay2だけ取れたが、Day1は余っていない。
10周年ライブはどうやらソロ曲ある人は全員歌うようなので、できれば両日チケット握って万全でいきたかったが、どうにもならなかった。
LVはなく配信があったが、見ないことにした。配信の没入感の低さをかなり嫌っていたのと、「4thライブ初日に目当てが出たあと2日目だけ行った」ときのあの喪失感から。
私の行く2日目に「初夢をあなたと」が披露されることを祈り、私は1日目の開演から2日目の終演までインターネットを断った。
2日目終演。鷹富士茄子のソロ曲「初夢をあなたと」は歌われなかった。
ちょっと、楽しくなかった。
私はまた。
担当にこだわった。
願いが通じていた
4thライブのサプライズのあと、私は強く願った。
「こんな思いは私(達、幸子P)だけでいい、アイドルの大切で特別な初ステージ、ソロ曲の初披露は、できるだけ多くの担当Pが見届けてほしい、一人でも多くの人が現地にいてほしい」
幕張公演の初日には鷺沢文香が出演していた。初出演で、例に漏れず最初のソロ曲を初めて歌ったそうだ。
そういうことか。
なら仕方ないか
10周年ファイナル公演の話
この↓から。
担当にこだわりすぎない
いろんなアイドルがいる。
長らくライブに出ていない人。ライブの出演者発表に名前が載ったことがない人。未披露曲でライブ一本できそうな人。がらんとしたホールでしかソロ曲を歌えていない人。まだこちら側に声が音として届かない人。
色々あって、みんないろいろつらい。私もペンライトがふたりで9万だったり、よく考えたらなんかめちゃくちゃソロ曲披露に縁がなかったり、総選挙4位の名誉を信じてシンデレラマスターを待っていたのに途方もなく待ちつづけそうな感じになったり。
10周年ライブ最後の公演でも、輿水幸子は歌わなかったし、『初夢をあなたと』は歌われなかった。『幸せの法則〜ルール〜』もまだ客前で歌われていない。
でもあの2日間、めちゃくちゃ楽しかった。『あらかねの器』での歌声を肌で感じられたし、河瀬茉希さんがようやく客前で歌えたのが嬉しそうなのが伝わってきたし、フォロワーが何度も話題にしていたルビーカウンテスが出てきて自分のことのように喜んだし、Brand New!4位は今思い出しても嬉しいし前より曲を聴くのが楽しい。え、マジで、4位!????
オールシークレットだから「担当がいなくても仕方ないし、あの曲この曲やらなくても仕方ないし、こんだけハードル上げてたらきっと終わったあとには1万3000円安すぎとか言ってるわ」って感じで肩の荷軽めで臨んだけど、今思うとやっぱりそれが楽しさの一因だったのだと思う。
「出るなら、ソロ曲をやってくれ…!」「オリメン揃ってるから、あの曲やってくれ…!」って思いながら行くのは、全く悪いことじゃないけど、実現しなかったときに期待からの減点法が生じてしまう。
その話でいうと今回の公演はそもそも「担当居なくても仕方ない」から始まっているので、「あ!!!!!!担当いる!!!!!!!!」って生きてるだけで偉いみたいな感じになるし、何やるか全くわからんので減点法になりようがない。
そりゃ「オレンジタイムまた二人か…」「不埒なキャンバス、居て欲しかったな」「ワンステ揃ったのにステスキやらんかったか…」とかもちろん思うけど、ゼロスタート加点法の個々の加点要素が強すぎてほぼ影響がない。
「ステスキなかったなあ」『-10点』
「ラブデス!?ワンステで!?!?!?!?」『500億点!!!!!』
みたいなやつ。
「オールシークレットだし担当居なくても仕方ないか」はまさに「担当にこだわらない」の構え。担当にこだわらない気持ちで居られると、加点法になって全体を楽しみやすい。
もちろんこれは全体を楽しめるくらい、「担当にこだわらずに」コンテンツを全体的にある程度楽しんでいる必要があるけど、「推し一組のために行ったフェス」の話と同じなのでこれは当然の前提。
担当1人とか、特定の曲を目当ての気持ちが強まりすぎると、13000円単勝1点買いになってしまうので、期待に添えなかったときに大損の気持ちになりがち。ここで100円でも別の馬券を買って他の曲を予習していると「あのメンバーで2番のあの歌詞歌うのエモ過ぎない!?!?」っていう気付きを得られたりする。
担当のいるCDしか買わない「担当にこだわる」人と、シンデレラの曲は担当以外も気に入ったのは買って聴いてる「担当にこだわらない」人とだと、こういうところで楽しめ度合いの広さに差が出るよなあと思った。
音源の話すると経済的なことも出てくるけど、それ以前に「担当にこだわる」「担当にこだわらない」という心構えとか信念とかそういう精神的な話なので、心の持ちようでどうにでも楽しみは増やせるな、と思った。
おわりに
飛ばして読んだ人は長い前置きに「いかに私が担当にこだわって楽しさを損したか」が書かれているので気になったら読んでくださいな。
これを読んで「あ、俺"担当にこだわり過ぎてるかも"」と思った人、深呼吸してみると、もしかしたらもっと楽しくいられる道が見つかるかもしれませんよ。
おしまい
でも私はまだ初夢をあなたと現地に居ないし1サビ前の手拍子できてない!!!!!!!!!鷹富士茄子のMax Beatも聴けてない!!!!!!!!ミス・フォーチュン・テリングがステージに5人揃うところも見たい!!!!!!!!!142's揃うところも諦めてない!!!!!ハピガの初披露は絶対に現地に居る!!!!!!!もう担当ソロ曲のときにおうちに居るのは嫌!!!!!!CANDY ISLAND with輿水幸子のテロップ見るまで死なない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!鷹富士茄子の!!シンデレラマスターを!!!!!!!諦めない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
担当にこだわり過ぎない、でも担当への情熱の炎は消さなくていい。