5/11 ジャニーズ事務所に謝罪を求める団体 PENLIGHT(ペンライト) 会見全文文字起こし
聞き取りづらい会見だったので資料として全文書き起こしをしました。
再現を重視したので日本語としておかしい部分も敢えてそのままにしてありますが一部修正を加えた部分もあります。
完全再現の動画もありますのでよろしければこちらもどうぞ。
冒頭
古澤(仮名)「それでは時間になりましたので記者会見を始めていきたいと思います。PENLIGHTジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会の古澤マコト(仮名)と申します。同席しておりますのは発起人の高田アスミ(仮名)と申します。
まず私どもから団体設立の経緯と、それから続きまして署名について、それから署名の提出の経緯、それから本署名活動後の今後、最後に質疑応答という段取りで進めて参りたいとおもいます。まずは発起人の高田(仮名)から団体設立の経緯についてご説明させていただきます。」
団体設立経緯
高田(仮名)「こんにちは。本日はお集まりいただきましてどうもありがとうございます。PENLIGHTジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会の高田(仮名)と申します。どうぞよろしくお願いします。まず当団体の設立に至った経緯についてお話したいと思います。私は足掛け10年以上ジャニーズの所属タレントを応援している、所謂ジャニオタです。10年以上ジャニオタをしていますが、これまでジャニー喜多川氏の性加害について深く考えた事がありませんでした。3月頭にBBCからジャニー喜多川氏の性加害を取り上げる番組が出た際には、この問題に向き合う事が出来ず映像を全部見る事は出来ませんでした。SNSなどで流れてくる断片的な情報を見てどこか遠い昔の話のような感覚で捉えて深く向き合おうとはしませんでした。4月頭、元ジャニーズJr.であるカウアン・オカモトさんが週刊文春で顔を出してジャニー喜多川氏からの性加害について告発しました。この時もすぐに記事を読む事は出来なかったのですが、少し経ってから記事を読んで自分の応援しているタレントの所属事務所でそんな卑劣な事が行われていたのかと衝撃を受け混乱しました。同時期にファンがSNSにあげていたコンサートのレポートで、とあるタレントがコンサートに来ていた小さな男の子に手を振った事、そしてそのタレント自身もかつて事務所に入る前にいたコンサートで手を降ってもらった事が印象に残っているという風に語っていたという内容を読みました。コンサートという場はジャニーズタレントが最も輝く特別な場所で、そこでの体験は強く心に残る素晴らしい体験です。コンサートに参加してジャニーズに憧れを持ち純粋な気持ちで入所した子供に手をかけるなんてありえないと強く拒否感を覚えました。
また自分の担当、ジャニーズのジャニオタの人は自分の応援してるタレントの事を担当と言うんですけれどもその担当の事を思うととてもやりきれない気持ちになりました。憶測で話すべきではありませんが、担当も同じような被害を受けてきて実は言い出せずにいるのではないかとか様々な状況を想像してしまいました。私自身それまでジャニーズ事務所の所属タレントの活躍を見るためにファンクラブに入会して、コンサートに行ったりCDやコンサート映像のブルーレイを購入したりしていました。でも告発があったにも関わらず今まで通りファンの活動を続ける事は、現状の事務所の対応を受け入れる事になり性暴力を容認する事になるのではないかとファンを続けていく事を悩みました。続く4月12日、カウアン・オカモトさんが日本外国特派員協会にて記者会見を行いました。広く報じられる事でいよいよこれは日本社会が目をそらす事が出来ない問題となり、ジャニーズ事務所も何らかの責任を取るだろうと考えました。しかし、会見から数日経ってもジャニーズ事務所から何か発言がされる事は無く、またインターネット上では話題になっていましたが、そこを越えて新聞やテレビで取り上げられたりする様子は見られませんでした。性暴力被害者が声をあげたのにその声に応える人がいない社会がとても恐ろしく感じました。ジャニーズのタレントを応援する事で、自身が性暴力に加担しているのではないかという思いに耐えきれずジャニーズファンを止めようかと思った事もあります。一方で私1人がファンを辞めたところで何か社会への影響があるわけではないし、ただの自己満足ではないかという思いもありました。当団体のメンバーでもある同じジャニーズファンの友人とこのままファンを続けるべきなのかどうかいろいろ話したりしました。しかし結論はいつもこの事に対して何かしたいけど、そんな勇気も時間も無いしファンを辞めるなんていう事はもっと無理だよという結論でした。例えば署名を集めたりできたらいいのかな、という話も出たんですがそのような活動へのハードルは高く、もし誰かが署名を開始したら賛同しようという気持ちでした。その時はそういう風に思っていました。そのような状況の中でも私の手元には1枚のチケットが残っていたのでこれで最後にするつもりで会場に向かいました。ですがそこで見たタレントの姿に感動しました。ステージで輝く彼の姿はまさに彼自身の魅力や努力の賜物であり、その輝きは所属事務所の性暴力への対応の一環によって損なわれるものではないと思い至ったのです。この時、ファンを辞めるという事は私にとってはただ問題から目をそらすだけであるという事、そしてタレントは応援したいしタレント自身に罪は無いのに所属事務所の対応が後手に回っているためにタレントを応援する事をためらってしまう、というこの状況をなんとかしたいと思いました。ジャニーズタレントを応援し続ける為に何かしたいと思いましたが、この時点で私にはこの事に対する署名やデモなどの社会的なアクションが見つけられず、そうであるならば自分で何かしなければいけないと思ったのがこの団体を立ち上げた経緯になります。私たちPENLIGHTのメンバーはジャニーズを応援してきた友人同士であり仲間でもあります。賛同人の方々はもちろん私たちの活動を応援してくれていますが、活動は私たち4人の責任で独立して行っています。いま隣にいる古澤(仮名)はとあるグループLINEでカウアン・オカモトさんの会見について話している際に、私が実はジャニオタでという風に話すと僕もジャニーズのとあるグループが好きですと答えてくれた事をきっかけに、何かアクションを起こしたいと思っているがどうすればいいか分からず力を借りる事はできないかと相談し、任意団体を立ち上げて署名を集める事にしました。私たちはジャニーズファンという立場であり直接の性暴力被害者ではありませんが、この事について向き合っていく責任があると考えています。ファンの立場から被害者の存在を中心に捉えてジャニーズ事務所へ対応を求める署名を開始しました。またこの間、ファンの立場から何か出来る事はないかと話していた友人にも署名を開始するから一緒に活動しようと声をかけました。また団体立ち上げ後は自分は特別ジャニーズタレントのファンではないが活動に共感するので参加したい、と声をかけてくれた友人も参加し現在4人のメンバーで活動しています。」
3人目のメンバー、須藤(仮名)からのメッセージ代読
高田(仮名)「続いて本日その4人のメンバーのうちの1人のメンバーから会見には出席できないのですがという事で代わりに手紙というかメッセージを預かっているので代読したいと思います。須藤(仮名)というこちらも仮名になるんですが、須藤というメンバーからのメッセージです。じゃあ読み上げます」
須藤(仮名)「PENLIGHT ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会の須藤(仮名)です。本日はどうしても都合がつかず会見には出席できないため、このような形ですが現在の思いをお伝えさせていただきます。私も高田(仮名)と同じように10年近くジャニーズの所属タレント達を応援してきて今回の告発によりショックを受けた1ファンです。告発があった後も大好きなタレント達は変わりなくテレビに出演し、コンサートのステージに立っていましたが、事務所からファンに向けた説明は無く心配と不安が募る日々でした。また応援する私たちがあの告発を無視して何食わぬ顔でファン活動を楽しんでいる事に違和感を感じました。ファンの中には時間が経てばみんな忘れてまた楽しくファン活動ができる、と思っているかたもいますが私はそうは思いません。この活動を通じて私がジャニーズ事務所に望む事は、現在所属しているタレントたち、そして今後ジャニーズ事務所を目指す人に対して過去の過ちを清算し、誠実な姿勢でマネジメントを行う事です。私はこれからもタレントたちを応援し続けたい。その為に事務所には本件に対して責任を持って対応をしていただきたいです。以上になります」
ジャニーズ事務所に送付した要望書
古澤(仮名)「続いて私のほうからジャニーズ事務所にお送りした要望書についてご説明させていただきます。まず要望書は5月8日の23時59分時点をもって集められた署名と共にまず内容証明でお送りしました。まず内容証明、要望書の中身について読み上げてまいりたいと思います。
要望書はまず株式会社ジャニーズ事務所 署名受付係御中要望書としまして、
『私たちはPENLIGHT ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会と申します。株式会社ジャニーズ事務所の所属しているタレントをこれまでこよなく愛し応援してきた者たちです。会の名称であるPENLIGHTには性暴力被害を訴えられず暗闇の中にある人たちに光があるようにという願いが込められています。2023年4月12日に元ジャニーズJr.の男性、カウアン・オカモトさんが日本外国特派員協会で記者会見を行いました。その会見によるとジャニー喜多川氏、以下喜多川氏から数年間に渡って性暴力被害を受け、また他にも性暴力被害を受けていた少年らがいたという事です。同日、共同通信の取材に対し貴社がコメントを出しましたが、自身の実名と顔を明らかにして訴えた元ジャニーズJr.の男性カウアン・オカモトさんに対するコメントは一切ありませんでした。また貴社の運営する複数のウェブサイトを確認しても現時点で先の記者会見に対する応答は見当たりません。これを受け性加害の事実に正面から向き合おうとしない貴社の姿勢に大きな疑問を抱きました。と同時にこれまで貴社に所属しながら性暴力被害を受け沈黙せざるを得なかったであろうタレントが多くいたものと推察します。かつて週刊誌と貴社の間で行われた裁判では喜多川氏による未成年の少年らに対する性加害について真実であるとの証明があったと東京高裁が認定、2004年には最高裁で確定しています。これらの被害実態はグルーミング、性的な行為を目的に被害者を手懐ける行為とも称され性暴力被害の典型的な類型とされています。さらに契約関係にあってはタレントは所属事務所に対し従属的にならざるを得ず力関係の不均衡は明らかです。なお喜多川氏は既に亡くなっていますが貴社が性加害を黙認し続け、このような事実があったにも関わらず再発防止措置を講じなかったためにその後も被害者を生み出してきた事から貴社にも責任がある、と考えます。私たちは貴社に対するタレントを応援するものとして、このままでは心から応援するのは難しいと感じています。また純粋な気持ちで貴社に入所してきた少年たちの気持ちを思うと強い憤りを覚えます。つきましてはPENLIGHT ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会より貴社に対し次の対応を求めます。
1 性暴力被害者の声に誠実に耳を傾けてください
2 ジャニーズ事務所として第三者委員会等を設置し性加害検証、実態調査を行ってください
3 性暴力被害を訴えた方々に対し事実を認め謝罪してください
4 被害者がトラウマの影響から回復するために適切な支援を行ってください
5 今後性暴力被害を生まないための再発防止措置を具体的に定め実行してください
本要望書の他に
署名並びにファンの声をベースといたしました署名は2023年5月8日 日曜日23時59分時点の分までを集計しており現在も署名は集めつづけています。本要望書並びに署名を受け取られましたら貴社より弊会に受領書を発行していただくと共に2023年5月25日 木曜日までに上記要望に対するご回答いただけますようお願い申し上げます。なお回答が得られず今後も適切な対応が見られない場合には集まった署名を再び提出させていただく予定でおりますので予めご確認お聞きください。』
以上、2023年5月9日にお送りした文書です。」
署名提出に至った経緯
古澤(仮名)「私の方から本要望書提出に至った経緯について簡単にご説明させていただきます。まず署名を立ち上げましたのが4月19日の事でした。早い段階でChange.orgを使って署名を集めてきたんですけれども早い段階でこの署名が広がっていきましたので書面提出の機会を作ろうと考えていた所、多くの報道関係の皆様から取材の問い合わせをいただく事になりました。それでどこかで署名提出をして記者会見をせざるをえないな、というところでそういう見通しになったものですから、それでまずはジャニーズ事務所にまずはお電話を差し上げて、署名の提出をどういう風にしようという事でメンバーと話してまずは電話をしようという事になりました。まず4月28日の金曜日にお電話を差し上げた所、代表電話にお電話差し上げたところ、担当者がいらっしゃらないという事でその日は折返しのお電話番号を伝えて連絡をお待ちするという事になりました。その後5月1日、土日ははさみましたのでその後月曜日に折り返しの電話がありまして、具体的に署名の受け渡し方法のご相談をジャニーズ事務所の経営管理本部の担当の方とさせていただきました。その後、調整させていただいて5月11日木曜日の午前10時半にジャニーズ事務所内で手渡しでお引取りをいただけるという約束になりました。その時のお約束としましてはジャニーズ事務所内での取材がお断りされるという事でした。外での取材、報道での取材は特に感知されないという事でしたのでプレスリリースに書かせていただいた通りなんですけれども、その時点でも報道関係の方々から提出前の様子も取材したいというお声もいただいておりましたので、プレスの皆様には提出日時までお示ししたプレスリリースを5月5日金曜日に配信したところです。そうしたところメディアの方からジャニーズ事務所へ事実関係の確認があったみたいでして、翌5月6日の土曜日にはジャニーズ事務所 経営管理本部の担当の方から、メディアが押し寄せる可能性があり当初予定していた事務所内での直接の手渡しはお断りという事でご連絡をいただいたところでした。他の日程も私どもから提案したんですけれども手渡し自体をお断りされたという次第です。それでやむなく郵送で署名をお送りする事になりました。やはり郵送となりますと今後何かしらのトラブルが生じる可能性も無きにしもあらずと考えまして、ジャニーズ事務所に対する要望書については内容証明でお送りしました。署名サイトに寄せられたコメント、それからマシュマロで集めたファンの声は別途記録の残る郵送方法で送る事にしました。署名は8日、繰り返しになりますけど8日月曜日 23時59分までの所で提出分として締め切りまして、アカウントの重複などの確認を行い9日火曜日の午前中までには要望書とファンの声を含む署名一式をお送りする事ができました。その後追跡番号を確認し、昨晩ジャニーズ事務所の署名受付担当者より受領書送還の旨、ご連絡いただいたと同時にメール添付で受領書が送付されました。そこに書かれておりました内容を共有させていただきたいと思います。まず受領書としましてジャニーズ事務所で社判も押してある物です。昨日付けのものです。
ジャニーズ事務所による返答
下記まさに受領しました。受付番号の内容証明郵便物とそれから追跡番号が記載された署名一式、この2点を受け取りました
というものです。その下にコメントが、回答と申しますかそういったものが記載されてまして。”なおいただきました要望書に関して個別に回答する事は差し控えさせていただければと存じますが、弊社代表および経営陣にきちんと届くかという懸念につきましては、本日予定しております代表をはじめ経営陣が参加する弊社役員会議に提出するようにいたしますので何卒ご承知おきいただければ幸いです。この度はご心配をおかけしてしまい申し訳ございません。末筆ではございますがタレントに対しましては引き続き心温かい応援のほどよろしくお願い申し上げます。以上”
というものです。このような事で要望書に回答を求めていたところ個別に回答はされないという事でした。この点につきましては私どもとしては非常に残念であると感じております。また今後につきましてはジャニーズ事務所の対応に変化が見られない限り署名、いまも集め続けてますのでこれを再び提出する運びになっております。」
今後の活動について
高田(仮名)「では続いて、本署名活動の今後について、私から説明させていただきたいと思います。いま申し上げた通り本署名は5月8日を第1ゴールとしましたがその後も継続して賛同人を集めております。要望書に記載した通り、ジャニーズ事務所からの返答がなかったり適切な対応が取られない場合は、再び集めた署名を提出する予定です。また要望の中で再発防止策や被害者の回復、被害者を回復のケアにつなげる事について挙げていますが、これは継続的に取り組み続ける事が重要であるため、適切な対応を取り続けているかどうかを中長期的に注視する必要があると考えています。また今回の件は各メディアがジャニー喜多川氏の行った性加害を報じず、報じたとしても芸能界における少年への性暴力を問うという姿勢ではなく、スキャンダルとして報じてきた事も問題であると考えています。そのためメディア、特にテレビなどへの働きかけが必要であると考えています。これについては今後、各メディアに向けて要望書を出すなどしていきたいと考えています。
各メディアにはジャニー喜多川氏の性加害問題について自社の過去の報道姿勢は十分であったか、十分でなかったとしたらその原因は何かを振り返り、今後ジャニー喜多川氏の性加害だけではなく、性暴力そのものをきちんと捉え、性暴力を許さない社会のために行動していただきたいと思います。そして私たちは活動をする中でファンの声を可視化するための活動もしてきました。マシュマロという匿名で意見を投稿できるツールでファンからの意見を集め、SNSやホームページに掲載しています。多くのファンは性暴力は許せないけどタレントは応援したいという気持ちの間で板挟みになっており、その結果沈黙という選択肢を取る方も多くいるのではないかと考えています。物事を白黒はっきりするのは難しく、ファンだからこそ多くの葛藤を抱えています。そしてファンの意見もグラデーションがあり、おおごとにしたくないから放っておいて欲しいという消極的な姿勢もあれば、ジャニーズという被害者の名を関した社名を変更するべきという意見や、ジャニーズ事務所を解散したほうがいいのではないか、という声もあります。それらの意見を一人ひとり心のなかで抱え込むのではなく、また一つの意見だけに集約させるのでもなく、多様な見方を可視化して話し合う場が必要であると考えます。
現在は4人のメンバーで活動し、発信も一方的なものとなってしまっていますが、今後は何かおかしい事があった時におかしいと言えるような場を作っていきたいと考えており、具体的な形は今後検討しますが、もっと多くのファンとコミュニケーションを取り、活動を続けていきたいと思っています。」
質疑応答1 望月衣塑子さん1回目
古澤(仮名)「会からは以上となりますがこれから質疑応答に入っていきたいと思います。ご質問がある方は挙手をしていただいて御社名とお名前をお願いいたします。」
望月「東京新聞記者でArcTimesの望月と申します。いま高田(仮名)さんの方からメディアへの不信という、まぁ問題点を指摘されていました。今後メディアにも報道姿勢とか、なぜこれまできちんとしてこなかったのかとかを問いたいという事ですが、テレビだけでなく新聞や通信社、外国プレス等という事と、やはりあの私もカウアンさんの会見出た後の、特にテレビの報道の少なさにびっくりしているんですが、何故このような状況になっているという風に高田(仮名)さんは見ているか」
高田(仮名)「まずは今後メディアに対して問うていく時に、もちろんテレビだけではなく他の新聞や通信社、また外国のメディアにも何か要望書をお送りしたりとか働きかけをしていけたらいいなと考えています。ただ私たちの団体は今4人で活動しておりまして、みんなそれぞれ別の生活もありながら活動している中ですので、どこまでできるかというのは今後、会のメンバーの中で検討してにはなるんですけれども、できるだけ広く社会の色々なところに働きかけていきたいなと思っています。何故なかなかメディアで報道できないかという事なんですけれども、私自身はそういった分析のプロではないので自分の感覚の話になってしまうんですけれども、やはりそのジャニーズ事務所の所属タレントがいろいろな所で活躍している中で、そのジャニーズ事務所自身が対応を進めていないという板挟みの状況がファンも勿論かかえているんですけれども、メディアのみなさんもかかえているのではないかと感じています。その点についてはジャニーズ所属のタレントの皆さんの活躍と今回のジャニー喜多川氏の性加害については分けて考えていただきたいと思っております。その上で性暴力を許さないという立場に立って報道をしていただけますと幸いです」
古澤(仮名)「聞かれていませんけれどもお答えいたします。過去の報道について会でもちょっと調べました。週刊文春を除けば被害の実態とかジャニーズ事務所の組織体制を検証する作業というのは主要のメディアでは殆ど行われていなかったと言っていいんじゃないかな、と思います。しかもその文春のスクープも問題で、ホモセクハラというような言葉遣いにも現れていますように、男性同性愛の差別的な視線を含みながら、センセーショナルなゴシップスキャンダルで性加害を報じているという所が非常に問題だと思っているところです。本件は重大な人権侵害とみなさず認識の形成を阻むものがあったと思っています。また2000年代以降、これも文春の記事をちょっと見てみましたら、判決が出るたびにその内容を報じるごくごく短い記事が各新聞社で出されていたというのが調べてみますと分かりました。いずれも扱い方が大変消極的で淡白な記事にとどまっていると、それから性暴力に抗議する社会的機運の盛り上がりには繋がらなかったという風に見ています。これと比較しまして2019年、ジャニー喜多川氏が死去する追悼する報道は異様なほどに数が多く、そのほとんどが性加害行為に全く触れないまま、彼の功績を称賛する記事であったという事も分かりました。このようなマスメディアの姿勢もまた性加害を黙認する事務所の体制を支えてきた事は否定しようがないと思います。芸能事務所とメディアの癒着が背景にある事は想像に難くないと思います。これほどまで重大な人権侵害を何故取り上げずに来たのか、その原因を各メディアの皆様方が自ら検証していただく事もファンの立場から今後、求めていきたいという事です。以上です。あとすみません。ホモセクハラという言葉につきましては大きな問題があると考えています。このホモセクハラという言葉自体がホモフォビアを助長する言葉であり、当時はLGBTQの運動が盛り上がって、人権問題として取り上げられにくかったという事情もあるかと思いますけれども、そのような事で性自認や性的指向に関わらず性暴力自体が問題であるという事で広く訴えていけたらなという風に考えております。以上です。」
質疑応答2 署名提出について
記者「確認なんですけど提出された署名は16,125ですか」
高田(仮名)「5月8日の23時59分時点で16,125人の方から署名をいただいております」
記者「あと1点、ジャニーズ事務所からの連絡はどのような形できたのか」
高田(仮名)「こちらでお送りしたものに対して受領書を発行していただくという話をしていたんですけれども、受領書を郵送で送ってくださいました。それと併せてメールでPDFの添付ファイルで先に内容をお知らせくださったという形です」
質疑応答3 望月衣塑子さん2回目
望月「望月です。週刊文春で報道されていますけれども、これに先立ちジャニーズ事務所はメディアに対しては発表されていませんが、スポンサー企業および公的機関116社それからテレビ6社には、いわゆるその関係各社にはいろいろ説明する文書をだされていて、そこには被害者の声を受け止めており報道についても真摯に受け止めていると、問題がなかったとは思っていませんという事が書かれ、これからまぁ在籍タレント及び対象者とタレント等々に対する外部の窓口機関は設置する意向だと関係各社には表明しているとの事でした。これをいまどう受け止めているかという事と。それからスポンサーされてる企業、これは週刊文春さんの報道ですけれどもアサヒグループホールディングスやソフトバンク・三井不動産などは性加害行為は許されない。事実が報道であれば遺憾であるといった内容をコメントした。文春のアンケートに答えた企業や、大正製薬・東京海上日動火災等々は、いかなるハラスメントの許容もしないといったかなり踏み込んだ回答をされている企業もあったという事です。それも含めて2人がどう受け止めているか。真摯な対応を求めたいというのはやはりジュリー社長自身にきちんと記者会見を開いて何らかのメッセージを発信するべきだというお考えがあったというあたりも含めて」
高田(仮名)「今お話いただいたその文書なんですけれども、こちらは仰るとおりスポンサーなどに出されてるものですので、広く一般に出されたものでもありませんし、被害者ですとかファンに向けての文書でもありません。そういったものをまずスポンサーや関係者に出していく事、そしてその文書の内容も1番のメインの内容がこの件でお騒がせして申し訳ありません、みたいな内容だと考えておりますので、我々が求めているのは被害者に対する謝罪であって、その世間に対して騒がせて申し訳ないという謝罪ではないので、こういったものは誠実であるとは思えないと考えております。外部の窓口を設置するなどという事も書かれていましたが、こちらも同じく広く社会に出されたものではありませんのでどこまで進んでいるのかとか、具体的にどういう形で進めていくかという事は分からない状態ですのでなんとも言えない状況ではあります。なのでPENLIGHTとしてはこういう対応を求めていますという事で、第三者機関の設置であるとかそういった事を求めております。またスポンサーが性暴力を許さないとかハラスメントを許さないという姿勢を示した事はすごく重要であると考えていますが、それに対してもジャニーズ事務所は何かを答えている状況でもありません。まずはきちんと被害の実態の検証をして、それから被害者への謝罪、あとこれだけ多くの問題が見過ごされてきた事がどうして起こってしまったのか、などの説明をしていただきたいと思っております。」
質疑応答4 TBSテレビ ファンとしての気持ちについて
記者「TBSテレビの小松と申します。改めてになるんですけれども今までファンとしての気持ちと、要望書に書いてあるんですけれども改めて今回求めている事について」
高田(仮名)「私自身ファンの代表ではないんですけれども1ファンとして今回の事非常に残念に考えております。非常にショックですし1番は応援しているタレントの事を思うとどういう風にすればいいのか身動きが取れない状況であるというのは一番率直な気持ちです。そんな中でこう応援したいという気持ちと、でもジャニーズ事務所がジャニー喜多川氏の性加害に対してきちんと対応しない、ジャニーズ事務所の対応はおかしいんじゃないか、という気持ちのあいだですごく板挟みになって葛藤を抱えています。多くのファンも同じように葛藤をかかえているのではないかと考えているんですけれども、そういった葛藤をかかえさせてしまうような状況にジャニーズ事務所が事態を放置しているという事が非常に問題であると考えています。多くのファンはタレント自身の事を嫌いになったとか、もう応援したくないという気持ちではないと思いますので、タレントを応援していくためにもジャニーズ事務所には対応をしていただきたいなと思っています。そして署名で我々が求めている事なんですけれども、署名では5つの事を求めておりまして、ただ一番上に性暴力被害者の声に誠実に耳を傾けてください、という風に記載しています。声をあげた被害者がいた時にそれに応える社会でありたいというのが私たちの願いです。なので一番に性暴力被害者の声に誠実に耳を傾けてくださいという記載をしています。続いてジャニーズ事務所として第三者委員会等を設置し、性加害の検証、実態調査を行ってください。性暴力被害を訴えた方々に対し、事実を認めて謝罪してくださいと続いています。謝罪はもちろん当然必要であると考えていて、そのためにはどういう事が起こってジャニーズ事務所が何を見て見ぬふりしてきてしまったのか、という事をまず確認する必要があると思っています。そのため利害関係のない第三者機関で被害の実態調査をおこない、それを元に被害者に対して誠実に謝罪をしてほしいな、と考えています。続いて性暴力被害者がトラウマの影響から回復するために適切な支援をおこなってください、と記載しております。実態を調査してそれから謝罪をした後でも性暴力被害者の生活は続いていきますし、そこで終わりではありませんので、この責任がある企業としてそこに被害の回復という対応をおこなってほしいなと思っております。最後に今後、性暴力被害を生まないための再発防止措置を具体的に定め実行してくださいと記載しています。このような事が起こってしまった事をきちんと受け止めて今後同じような事が二度と起こらないようにしてほしいというのが私たちの願いです。また再発防止措置はその時限りで終わるものではなく、今後もずっと継続していく必要があると思いますのでそれを定めて実行し続けるという事を求めたいと思っています。」
質疑応答5 二次被害を防ぐアイディアはあるのか?
記者「被害者を救済するためにはジャニーズ事務所が加害行為を認めなければならないのですけれども、そうすれば現役タレントが被害にあった可能性が高い事も認める事につながります。それによってですね、ジャニーズ事務所は何も言えなくなって、現役タレントも調査を望んでいない可能性もあります。こうした場合ももちろんその被害者を救済しなければいけないので現役タレントに対する二次被害を防ぐ何かアイディア、妙案というのはありますか?」
高田(仮名)「私たちが考えるのは現役タレントの救済という事と後は被害の実態調査ですとか事務所の対応というものは両立するものであると考えております。今の現時点での事務所の対応はどちらも疎かにされているという状況だと思っております。事務所がきちんと対応しないために今、現役のタレントたちが「あの人も被害にあってるんじゃないか」みたいな様々な憶測が生まれてしまっていると思います。その被害者が回復していくときに被害の事実の検証とあとはその謝罪、責任を認めて謝罪するという事が回復の前提にあるかと思います。現役タレントの保護というのは世間のバッシングをさす事だとすると、二次加害を引き起こしているのは社会全体の人権感覚の問題であると思っています。仮にバッシングが起こるとすればそれは事実検証と責任追及によって起こるものでは無く、被害者の声を尊重する社会を作り上げていく事で現役タレントの保護にもつながっていくものと考えています。被害者の声を尊重する、後は今の社会の中で被害にあった事自体が恥ずかしい事とか、隠さなきゃいけないと思ってしまう人もすごくたくさんいると思うんですけれども、被害にあったかたは恥ずかしくない、加害した人が悪いという風に捉えられる社会を作っていく必要があると考えています。また被害にあった事を言いたく無い人というのは勿論いると思うんですけれども、そういった人に対して無理に強要するという事は、普通に対応していく中では性暴力の検証とかをしていく中では、普通は起こらない事ではないかなぁと思ってますので。まぁそれでも専門家に被害の検証などをおこなってほしいなと思っています。また今、現役タレント自身が今回グルーミングという、その被害者を手懐けるような手口の話も話題というか言葉が出てきてると思うんですけれども、自身の被害を被害と捉える事が出来ない方もいらっしゃると思います。何が被害であるのかとか、その時にどう感じたのかとかそういった事はすぐに話せる事ではないと思いますので、じっくりと向き合っていく事が重要じゃないかと思っております」
質疑応答6 朝日新聞 中長期的な活動とは具体的に何か
記者「ちょっと確認なんですけど、今日資料でくださったファンの声というの42人ずつ、これを一緒にまとめて送られたという事ですか?」
高田(仮名)「はい、そうです」
記者「お話の中でこれから中長期的な継続した活動をしていきたいという事でしたけれども、今後その少し先ほどの話ともかぶりますがどういう風に続けられていきたいか。ファンの方ともそういう語り合える場もというような話もありましたけれども今の段階で決まっている事はあるのか」
高田(仮名)「今後の活動で署名自体は今も継続しているんですけれども、正直このあと、具体的に何をしていくかというのはまだほとんど何も決まっていないという状況です。というのも私たちが活動を始めたのが4月15日にこういう団体を作ろうかみたいな話になって、そこからすぐに署名文を書いて4月19日から署名を開始して、そして本日に至ります。ものすごく急いで、これは今やらなければいけない事だと思って始めた活動ですので、まだあまり具体的な長期的なプランは築いておりません。ただジャニーズ事務所の性加害を明らかにしたいという思いで続けておりますので、それが明らかになるまでジャニーズ事務所の対応をみていきたいな、と思っております。」
質疑応答7 朝日新聞 高田(仮名)さんのバックボーンについて
記者「高田(仮名)さんご自身について、いままでどんな事をしていたのか」
高田(仮名)「私自身は性暴力被害ですとか、性、ジェンダーとかフェミニズムとかそういった事に興味を持って勉強しております。勉強といっても専門的な勉強はしてないので日々の生活の中でいろいろ考えていったりしています。今回私自身の他のバックボーンみたいな事はあまり活動と関係ない事かなと思っていますので、あくまでファン主体の活動としてこの団体を捉えていただければと思います」
記者「声をあげるという事は勇気のある事だと思うのですが、立ち上がる勇気はどこから生まれたのか」
高田(仮名)「私自身の思いとしては本当にカウアン・オカモトさんが声をあげた時にメディアですとか他のファンとか社会が何も変わらずそのまま動いていく事がすごく恐ろしいなと感じまして、性暴力被害者が声を上げた時に誰か応える人がいなくてはいけないと思っています。誰も応える人がいないのであれば私が応える必要が、誰でもいいんですけど誰かが応えなくてはいけないと思いました。本当に1人では出来無い活動ですので、今団体のメンバーみんなにものすごく支えてもらってますし、ちょっとしんどいなぁみたいに思う時もあるんですけれども、今回の活動の中でファンの声をマシュマロで集めたのがすごく我ながら良かったなと思っておりまして、みんなすごく色々な葛藤を抱えている中でそれを匿名という事もあると思うんですが、匿名だからこそそういった葛藤を私も同じような事を感じていましたみたいな事をいっていただけると、そういう事を可視化する場を作れてよかったなとすごく感じています。」
質疑応答8 共同通信 事務所はどういう形で伝えるべきなのか
共同通信記者「ファンの方、広く社会に説明がしていないという事なんだけど、どういう形でやるのが望ましい?例えばファンクラブで伝えるとか記者会見とか」
高田(仮名)「今回の事はもちろんファンの対応はものすごく大事であると思っているんですけれども、ファンと事務所・タレントだけの問題ではないので、広く社会に対してこの事について説明する責任があるのかなと思っています。そういった意味では記者会見を開く必要もあると思っていますし、ただその心配しているファンは多くいますので、そのファンに向けて何かしらメッセージは出してくれたらファンも安心して応援する事を続けていけるなと思っています。」
質疑応答9 望月衣塑子さん3回目
望月「望月です。カウアンさんが声をあげた後にYouTubeなんかで話を聞いていると(ジャニーさんが)死んでから言うなとか、カウアンさんに対する二次加害というような伊藤詩織さんの時も全く同じ事になっています。こういう声をあげた人たち自身がやはり傷ついている、傷ついてしまうという状況がこれはファンの中にもそういう事を加担しているかたもいますし、ファンでないかたでも加担する方はいるなと感じています。そういう人たちに対するですね、やはり高田(仮名)さんの、お二人のメッセージというか、なかなかお二人が発信しても変わらない人は変わらないかもしれないんですが、二次加害をこうやって告発する方に繰り返してしまうという事に対する言葉をお願いします」
高田(仮名)「二次加害のなかで非常に多いのが「売名行為である」みたいな言葉も出てきますし、またいま仰ったように、「もう死んでるのに言うな」とかそういった言葉も見られると思います。まず性暴力被害に対して向き合って告発するというのはすごく時間がかかっている、かかる事だと考えています。自身でも向き合う事はすごく大変ですし、そういった中で勇気を出して声をあげた人に対して、そういった言葉をかけないで性暴力被害の事自体を見てほしいなと思っています。この世に性暴力被害にあってもいい人は1人もいないので、その人がどういう人物であるとか、ああしたから被害にあった、こうだったから被害にあったみたいな事は全く被害に遭っていい理由にはならないんですね。この世に性暴力に遭ってもいい人は1人もいないという視点で性暴力自体がいけない事だという認識のもとにこの事について話して欲しいなと思っています。またマイクを持てたとか、センターに立てるとか、デビューできたとかタレントの成功がその性的行為と引き換えに獲得された利益だと考える人もいるかも知れませんが、そうではないという事も言っていきたいと思います。その性暴力とタレント自身が活躍している事は性暴力被害を受けたからではなく、彼ら自身の魅力や実力があるからです。その事を本人たちが輝いている力があるという事を認めてほしいなと思っていますし、一方で性暴力を拒否した事で夢を諦める事になったかたもいるかもしれませんが、それは個人の私利私欲で活躍の場が決まってしまう芸能界のあり方自体の問題だと思っております。その性暴力被害について声を上げた人がいた時に、あれはやっぱりおかしかったっていう風に言った人の声を受け止める社会になって欲しいなと思っていますし、そういった社会にしていくために活動していきたいなと考えています。」
古澤(仮名)「加えて今回の性暴力の問題は男性に対する性暴力の問題という事もありまして、なかなか刑法の改正があったのも2017年の頃でそんなに日が経っていないという所もあり、なかなか理解されない部分もあるのかなという風に考えています。私も男性として、またゲイ男性としてこの問題になんとか取り組まないと行けないなという風に思っています。そういう意味で売名ですとか売れたくてなんじゃないかという風な声には抗う必要があるのではないかと思っています。以上です。」
質疑応答10 IWJ どういった社会を作りたいのか
記者「IWJと申します。こういった性虐待とか性加害があった時に海外には本当に厳しく糾弾されたりすると思うんですけれども、先ほど広く社会にという言葉を何回も発せられているので印象的だったんですが、日本という国は子供の権利条約を批准してはいるんですが、そういった事にだいぶ鈍いような印象をうけるんですけれども、もちろん事務所側の求めていくなり、あとマスコミが報じてこなかったという事に目を向ける事が大事なんですが、国として日本という国は子供の権利という視点にたつと12歳の少年もいたというようにあって、そういった事に対して、その国にどういった社会づくりをしていってほしいような要望は何かありますでしょうか」
高田(仮名)「日本が性交同意年齢がいま13歳という風に定められていて非常にその13歳以上の年齢になった時に、13歳でもすごく被害を訴える事は難しいと思うんです。けれどもそれ以上の年齢になると、さらに自分の手でどういう行為があったか、そこにどう抵抗したか、みたいな事を証明していかなくてはいけないというのが非常に性暴力被害を訴える事をすごく難しくしていると思います。そういったものに対して法律自体も変わっていくべきだと思いますし、性暴力というものがどういった事なのか、これもセカンドレイプでよく言われる事ではあると思うんですけれども抵抗できたじゃないかとかそういった事も言われてしまったりするんですが、性暴力被害にあった時にどういう反応をしてしまうのかとか、そういった事も社会全体で教育からきちんと学んでいくべきなのかなと思ったりもしています。ただ我々の団体の活動としてどこまで求めていけるのかというところはまだわからないと言うか、まずはこのジャニー喜多川氏の性加害について追求していければなと思っております。」
質疑応答11 共同通信 活動に参加しないファンをどう思うか
記者「共同通信と申します。署名の16,125筆、もちろん少なくない数字だと思うんですけどジャニーズのかたもものすごく沢山いらっしゃると思うんですが、16000余りというのをどういう風に評価していらっしゃるのか。先ほどそのファンが板挟みになって注目しているかたもいるという風におっしゃいましたけれども、ひょっとしたらまだまだファンの方の意識も変わっていないのではないかと思うんですがそういった事をどうご覧になって、社会も変わらなくてはいけないしメディアも変わらないといけないと思うんですが、それはどういう風に考えなくてはいけないのか。沈黙している、あるいは考えまいとしている人もいるかもしれません。そういう方々に対してどう考えているのか。」
高田(仮名)「まずはこの16,125という数字がここにはもちろん一人ひとりの賛同者がおりますのでそれだけの数のそれだけの人数が賛同してくださったという事がすごく嬉しく考えております。一方で本当にジャニーズのファンがすごくたくさんいるので、この署名はそのファンだけに限った署名ではないんですけれども、もっと集まるといいなと思っているんですが、私たち自身、署名運動とかをやった事が無かったので、どう拡げていくかとかどういう風にこういう署名があるって事をまず知ってもらうかみたいな所もなかなか至らない部分がありましたので、そういった所を今後皆様のお力を借りて拡めていければ署名も増えていくのではないかと考えております。今回の事にファンはどう考えるかという事なんですけれども、ファンであるかどうかという以前に、日本社会で意見を言っていくというのがすごく難しい状況にあるのではないかと思っています。デモとかもそうですし署名という事自体に参加するっていうのが、なかなかしづらいというか、すごく特別な事ってあるかのように捉えている人は多いんじゃないかと思うんですよね。でもその誰が言ってるとか、何かを言った時に対案はあるのかみたいな事とか、どうやってそれを実現するんだみたいな事とかってすごく言われると思うんですけれども、まずはこういう事がおかしいと思ってると思ったらおかしいと声をあげる、そこからみんなでじゃあこの問題をどうしていこうか、という風に考えていければいいのかなと思っています。もし違う意見の人たちが話し合っていく事っていうのはすごく難しいんですけれども、ファンはジャニーズのタレントを応援しているという気持ちの部分は一緒だと思うので、そのジャニーズのタレントの為に私たちは何ができるのか、そういった視点で一緒に考えていく事は出来るんじゃないかなと思っています」
質疑応答12 高田(仮名)さん以外の加入経緯
記者「いま4人で活動されていると思うんですけど、高田(仮名)さんの立ち上げた経緯は伺ったんですけど、それぞれの方がこの会を立ち上げたといいますかそういう経緯を伺えますか」
古澤(仮名)「私はジャニーズの性加害の問題については噂というか、まことしやかに噂されていたという感覚でおり、それで4月12日の会見を見て、その前にもBBCの報道があったので関心を持っていたんですけれども、顔と名前が明らかにして記者会見に出た方、カウアンさんがいらっしゃったという所で自分としてはもうこれは…えー。その後もジャニーズ事務所からの報道も何もなく、これはちょっとおかしいなという風に思いだしました。それで高田(仮名)さんから声をかけてもらって、それで一緒にやりましょうとなったという経緯。」
高田(仮名)「残り2人のメンバーの事を紹介しますと、先ほどメッセージを読み上げた須藤(仮名)がジャニーズファンであり私の友人です。で、一緒にコンサートに行ったりとかもしますし、ずっとファンを続けてきた友人でありまして。ただ今回の件が告発された時に、これはおかしいよねみたいな話を一緒にしていて、その事に対して何かできないかなという風に2人で話した事も今回の団体の立ち上げに至る大きなきっかけだったかなと思っております。で、もう1人メンバーがいるんですが、その人は私たちが団体を立ち上げて署名を開始した後にそれを見て自分はジャニーズタレントのファンではないんですが、それでも今回の件はおかしいと思っているので是非一緒に活動したいと声をかけてもらって活動する事になった友人です。」
質疑応答13 ジャニーズのファンクラブとの連携はあるのか
記者「いろんなグループとかタレントさんのファンクラブというのがあると思うんですけれども、そうしたファンクラブに協力を求めたりとか何かやり取りをされたりしている事があるのか。あるいは今後そういった協力して活動していこうという計画ですとか、そういったものがあるのか」
高田(仮名)「まずジャニーズのファンクラブというのはファミリークラブというところが運営しているんですけれども株式会社ジャニーズ事務所の一個の部署かなと思うんですけれども、なのでファン主体のファンクラブみたいな事ではないんですね。一方でファン主体のファンクラブがあるかというと、こういうものは多くのグループでは無いんじゃないかなと思っています。ファン同士のゆるやかな繋がり、例えばSNSで繋がったりとかどこか会場とかで会って友達なるみたいな事はあるんですけれども、その中でなにかの団体として活動しているみたいな事はあんまり無いんじゃないかなと思っています。なのでそういったファンクラブもジャニーズ事務所のファンクラブからそういった声が掛かっているという事は無いですし、また他のそのファンの団体から何か声をかけられているという事もありません」
質疑応答14 望月衣塑子さん4回目
望月「BBCの報道を見ててもそうなんですけど、伊藤詩織さん以降日本ではミートゥーミートゥーと女性たちが性被害やセクハラ等々に声を上げるという動きはすごく拡がってきたと言えますが、やはり男性がですね、性被害にあった時に声をあげるという事自体が先ほどお話しのホモフォビアのような価値観の中でなかなかやっぱりまだでてきていないっていう状況が続いているなという風に感じます。そうした事について今LGBT理解増進法案みたいな話が政府の中で進んでますけど、LGBTの方たちもやはり出せる人は出せるようになってきましたけど、まだまだ声を上げられなかったという状況がある中で、少しずつ道がひらけてきたようにみえるんですが、こういった男性が被害を受けた時に日本の社会の中ではまだまだもちろん声を上げられない、上げにくい社会というものがあると思うんですがそういった事に対してどういう風に今後変わっていったらいいなと思いますか」
古澤(仮名)「男性か女性かでその被害の程度が語られるという事自体が問題であると思います。男性であっても女性であっても性被害を受けたという事をおおやけにしても安心して発信ができる、そういった世の中にしていかないといけないな、という風に思っております」
質疑応答15 記者 警察や児童虐待防止センターと連携しないのか?
記者「イギリスのジミー・サヴィル事件の時は、死後に発覚したんですけど、その時も警察と児童虐待センターがイギリスで動いて事件化をしたんですね。ジミー・サヴィルの遺産は差し押さえられて訴訟に回されたというケースもあります。そういう例も考えれば、例えば警察とか日本の児童虐待防止センターとかに働きかけてアクションをするというような事っていうのはあるんでしょうか」
古澤(仮名)「考えてなかったですね(笑)」
高田(仮名)「正直にいうとそこは考えてなかったというところです」
記者「いまも考えてない?」
高田(仮名)「(笑) そうですね」
古澤(仮名)「そういった事例があるのであれば調べてぇ(笑)対応を考えるという事もありえない事ではないかな、という風に思います」
質疑応答15 部分の動画
非常に気分が悪くなるので閲覧注意
古澤(仮名)「質問が無いようでしたら終了とさせていただきます。本日はありがとうございました。」
--会見終了--
以上です
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