Royal Blood のライブに行ってきました
こんにちは。初めまして。ただの音楽好きです(Rock中心に音楽を聴くのが大好きですが、楽器はほとんどやったことがなく専門的な知識はありません)。先日、幸運にも大好きなイギリスのロックデュオ、Royal Blood のライブに行くことができました。感動のあまり note に記事を書いてみたくなり、今初めての記事を書いています・・・!
2022年春現在の Royal Blood のライブがどのようなものだったか、お届けできればいいなと思います。(一部、ライブのネタバレを含みますので、これからツアーに参加されるという方や、まっさらな状態でライブを見てみたいんだ・・・!!!という方はご注意ください)
また、可能な限り彼らのライブパフォーマンスの動画を YouTube から探してきてリンクを貼っていますので、そちらを視聴してもらえればライブに近い音が楽しめると思います!!(ヘッドホン・イヤホン推奨)
Royal Blood とは
Royal Blood は、ベース・ボーカルの Mike Kerr / マイク・カー と ドラムの Ben Thatcher / ベン・サッチャーからなるイギリス・ブライトン出身の二人組ロックデュオ。現在のメンバー・形態で活動するようになったのは2013年からとのこと。2014年8月に 1st アルバム “Royal Blood”をリリースしました。日本でも2015年に初の来日公演を果たし、2017年のサマーソニックにも出演していたとのこと。
残念ながら筆者はその当時彼らのことを全く知らず(涙)、2021年に当時の最新曲 Typhoons が日本のラジオから流れてきたのをきっかけに彼らの音楽に出会います。もう最初にイントロを聴いた時から、なんだこのカッコいい音楽は?!と惹きつけられ、そしてイントロだけでなく全部かっこいいやん!と即刻大好きな曲になります。その時はまさか2人組とは、まさかギターがいないとはつゆ知らず・・・。程なくしてその事実を知って楽曲を聴いてからも、ベースとドラムだけでギターがいないだなんて全く理解できませんでした(つい数ヶ月前にライブ映像を見るまでは)。えぇ、でも形態がなんだろうと、かっこいいものはかっこいいから良いのです!そこから徐々に現在3枚ある彼らのアルバムを聴いていき、彼らのダークで重厚だけど、重くなりすぎないクールなサウンドの虜になっていきました。
彼らがデビューに至るまでのエピソードなどを知りたい方はこちらのページを参考にしてみてください。↓
2022年春のライブレポ
※ 以下、ライブ内容のネタバレになります。
昨年2021年春にリリースされた最新(3rd)アルバム Typhoons から、表題曲の Typhoons でライブの幕が上がりました(イントロを聞いた瞬間からテンションが上がりました!)。
過去のフェスのライブ映像から、 Ba./Vo. Mike と Dr. Ben の2人だけで実際のライブも演奏しきっていることを確認済みでしたが、今回はもう一人、シンセのサポートがいました。1st, 2nd アルバムとは異なり、シンセの音が多く入った Typhoons アルバムの楽曲のより良い、生音での再現のためと思われ、1stや2ndアルバムの楽曲はこれまでと同じくMike と Ben の2人だけでの演奏でした。その後、アルバムリリース前からライブで披露され人気を博していたという Boilermaker(3rd アルバム)、BBC Radio1 で今でも頻繁にオンエアされており、UKでの人気が特に高いと思われる Lights Out(2nd アルバム)と、人気チューンで一気にフロアのボルテージを上げていきました。また、本ツアー開始前にリリースされた新曲 Honeybrains も序盤で披露されました。
シンセをやっていたのは、このツイートのビデオに映っている方!(筆者のリスニング能力不足により、お名前を聞き取れず・・・) たぶん、次の Boilermaker のライブ映像でシンセを演奏している人と同じ方かな・・・?
シンセが加わっても、やっぱりギターはなし。ベースとドラムだけでも迫力と重厚感のある演奏、そして歌声に圧倒されました。音源で聴いたときより、ギターに近いベースの音、ベースらしいベースの音の違いがわかりやすいように聞こえる場面もあって、ライブならではで興味深かったです。ベースは、ボディがオレンジ・白・黒の3種を1〜2曲ごとに頻繁に交換しながら使っていたと思います。MC は時々挟まれる程度で多くは語らず、テンポ良いライブ運びでした。スクリーンには二人が演奏している様子が白黒の映像で流され、それがまたバンド・曲の雰囲気に合っていて最高にクールでした!!!Typhoons アルバムの楽曲ではアルバムのカラーとも言えるピンクと水色のライトが使われ、それが白黒の映像と被ってますますカッコよかったです!!
また、この日は機材トラブルがあったのですが、なんとそのトラブルの間を観客による自発的なコーラスと Ben のドラムで繋いで、サビのところから完璧にタイミングを合わせて Mikeのベースと歌が入るという、あっと驚く一幕を拝見しました。やはり、メンバーの出身国ならではの観客のノリと息のピッタリ感というか・・・!すごい!
過去のフェスでも演奏されている 1st アルバムの楽曲 Little Monster では、最後の “Before you know who I…” のところでステージ上のスクリーンの映像が若かりし頃の二人のカラー写真に切り替わり、(なるほど・・・!”Before you (観客たち) know who I am” = “観客/ファンたちが2人を何者か知る前の Little (young) Monster ってことね!)とニヤリとしてしまいました。
Blood Hands(1st アルバム)の演奏時には多くの観客が手を挙げていて(振らずに)、筆者もずっと挙げていました。暗い中に射す一筋の白い光が太陽のようで、白黒のライティングと楽曲が作り出す雰囲気になんだか神聖な気持ちになりました。
演奏時間は1.5時間で、3rd アルバムと1st アルバムの曲が特に多く演奏されました。過去のフェスでやっていたキラーチューンはほとんど今回もやってくれました。筆者は 1st アルバムの Figure It Out が特に聴きたくてたまらなかったので、ライブ終盤でついに聴けた時には大歓喜でした!!!(イントロも間奏もサビもアウトロもたまらん・・・!!!)
そして、Royal Blood のライブはベースやドラムのライブアレンジがたまりません!!!リリース音源ではほとんどの楽曲は3〜4分でスパッと終わってしまうのですが、ライブでは曲によって途中にドラムソロが入ったり、最高にカッコイイ、ベース×ドラムのアウトロアレンジが入ったりします!!それを今回も観れて最高でした!!!
Mike がアウトロのベースアレンジを片手ずつで弾く場面もあり(まず左手だけで弾き、次に同じフレーズを右手だけで弾いてました。しかもその間、弾いてない方の反対側の手を高々と上に挙げてポーズを取っていました!)、それ片手で弾けちゃうの〜?!?!とびっくりしました。(たぶん筆者が大好きな Figure It Out のアウトロだったかなと思いますが、ちょっと自信がないです。。。Figure It Out でなければ Out of the Black。終盤興奮しすぎていて記憶が一部あやふやです。)
また、今回はライブ後半の楽曲で、シンセのソロアレンジもありそれもカッコよかったです!!
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Figure It Out の後にはステージが暗転し、メンバー2人とも去ってしまい、一瞬、終わってしまったのかと思いましたが、何やらスタッフさんたちがステージ上で物を動かしており、それがピアノと判明!そこで、筆者含め一部の観客たちは(あ!あの曲をやるんだ・・・!!!)と悟りました。そうです、Royal Blood 唯一の静かなピアノ曲、Typhoons アルバム収録の All We Have Is Now です!!!そして、Vo. Mike が一人で出てきて、ピアノ(たぶんYAMAHA)を演奏しながらの弾き語り・・・!!!YouTubeに公開されているオーケストラ ver. のビデオでも Mike がピアノを弾きながら歌っている様子を見ることができますが、まさかライブで実際にやってくれるとは・・・!!驚きと感動がすごかったです。
そして、再び暗転。その後、Mike と Ben が登場し、コール&レスポンスでフロアを煽って再び Rock 一色に変え熱量を上げてからの Out of the Black と Ten Tonn Skelton (どちらも 1st アルバム)で激しく畳かけて終わりました。
最高に盛り上がりました。大満足。完全燃焼です。
その他、会場の雰囲気など
今回、筆者は初めて海外でライブを観ました。アリーナ公演だったのですが1階のフロアは日本で一般的なアリーナ公演のときと異なり、座席なし、入場整理や位置指定もなしの完全にデカいライブハウス状態でした。入場は整理番号順ではなく、並んだ順で入りました。フロア内も前方エリアを死守したい人たちを除いては特に焦った様子もなく、自由に位置を選んで途中で移動することもできました。
また、1階席は “Standing”、2階の指定座席は “Seated” と呼ばれており、入場時に “Standing or Seated?” と聞かれました。1階の場合はリストバンドを着けられ、それをパスとして1階フロアに出入りできるという仕組みでした。日本でのアリーナ公演では 1階 “アリーナ” 、2階 “スタンド” という呼び名で売られていたかなと思うので、筆者はかなり混乱してしまいました。(国によって違うかもしれませんが、参考になれば幸いです。)
フロアの客のマナーはドリンクのコップが捨てられていたりしてあんまり良くないなと思いましたが、全体的に自由に楽しんでいる感じは良かったです。(歌詞のないイントロや間奏の印象的なフレーズまでコーラスしちゃうのは気持ちわかりすぎて最高でした!)
オープニングアクトの The Amazons は知識ゼロの状態で初めて観ましたが、演奏も歌もとても上手いし、カッコよかったです!!!Royal Blood と一緒にやってくれてありがとう!!!って感じの最高の組み合わせだなと思いました!
(この3年前のライブ映像よりもさらに進化してたと思います!)
最後に
Royal Blood のライブに完全に圧倒された筆者は、ライブ後ますます彼らの音楽が好きになり、彼らへのリスペクトが増しました。また、どうやってあのベースを演奏しているのかが気になりすぎて、ひたすらYouTubeでライブ動画を漁っています。見ていて全然飽きません。もう、ほんとにベース大好きでベースと遊びまくってなきゃこんなの思いつかないだろうなとMike の演奏やライブアレンジを見ていて心底思います。BenとMike が目を見合わせて息を合わせて演奏しているのも最高です!(あと、全力ではっちゃけている海外のオーディエンスの様子を見るのも楽しいです)
次観れるのがいつになるかは全くわかりませんが、また彼らのライブを生で観る日が来ることを祈っています。ぜひまた来日してほしいです!!
また、進化を続ける彼らが次はどんなアルバムを作ってくれるのかとても楽しみです。
そして筆者と同じように彼らの音楽やライブに魅了される人が日本でもさらに増えると嬉しいなぁと思っています。