劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライトを振り返る(BGMの観点から)
先日2021年12月22日に『劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト』のBlu-rayが発売されましたね。本編120分に加えて、映像特典で座談会70分と撮り下ろし映像30分が収録されています。さらに九九組の新曲「舞台裏のレヴュー」のCDとイラストカードトランプが付いてきて、超豪華です。買うしかないですね、皆さんも買いましょう。
Blu-ray発売に先立って、7月21日にはサントラが発売されていました。収録曲は次の通りです。
ここでは映画にどんなシーンがあったか、サントラの曲が劇中でどのシーンで流れていたかを、簡単に振り返ります。間違ってたら教えてください。
※以降、劇場版のネタバレを含みます
劇場版スタァライト
シーン分割は自己流です。
シーン1:オープニング
はじまりからタイトル表示までのシーン。
トマトがドバシャーンと弾け飛んだ直後から『color temperature』が流れます。
シーン2:進路相談
「私たちはもう、舞台の上」のメッセージが表示されたところから始まり、華恋が後輩を案内しつつ、九九組の進路相談をするシーン。
真矢、クロ、まひる、香子、双葉、なな、純那、華恋の順です。
BGMは『蝶の舞う庭』。初めは朗らかで優しいですが、最後は寂しさを感じる曲です。
純那と華恋によるエルドラドの寸劇の後、ロンドンのひかりに視点が移動して、このシーンは終わりです。
シーン3:回想1 13年前出合い〜ひかりの手紙
華恋とひかりの回想1です。
13年前に出会ってから、幼稚園で徐々に打ち解けていき、ひかりから「スタァライト」に誘われる手紙を貰うところまで。
はじめはBGMなしですが、キラミラで遊ぶので『キラキラ!キラミラ』がちょっとだけ流れます。晴れの日(次の日?)に華恋が挨拶をするところから『child stars』が流れます。わくわくする曲ですね。
途中いったん途切れますが、曲は続いているのでシーンも同じところにしました。
「じゃあ明日迎えに行くからね、かれん」でここは終わり。
シーン4:寮での会話、喋りすぎ
2019年5月14日に戻って、寮での会話です。BGMはありません。
「みんな、喋りすぎだよね…」
シーン5:新国立への電車
翌日、新国立第一歌劇団に向かう電車の中のシーン。
華恋との会話でななが「スタァライト…」ってつぶやいてるのマジじゃん……
キリンのマークが転がってくるところで『ki-ringtrain』です。
シーン6:皆殺しのレヴュー
前のシーンとの区切りが難しいですが、電車が変形し始めるところから。
ワイルドスクリーーーンバロック、開幕。
皆殺しのレヴュー、レヴューソングは『wi(l)d-screen baroque』。
かっこよすぎます。
シーン7:回想2 戯曲スタァライト
2006年の回想2に戻ります。
ひかりが迎えに来てくれる場面から、新国立の階段で記念写真を撮るところまで。
玄関に立つ華恋が表示されたところで『station zero』が流れます。
シーン8:華恋を取り残した電車
華恋だけが電車に取り残され、ななから「私だけの舞台」を見つけるように言われるシーンです。
BGMは『砂とアラベスク』。
シーン9:決起集会冒頭
シーンは変わって決起集会のシーンです。
ここで流れる『約束タワー 〜echo〜』は、メイン(脚本の発表)の前のわちゃわちゃした感じにぴったりです。
シーン10:決起集会〜トマト
雨宮さんと眞井さんの会話から、脚本を配って、九九組の七人がトマトをかじるシーン。
眞井さんの「ああぁー!怖いなあー!」のセリフから、『世界は私たちの…』が流れます。前半のメロディーは「舞台少女心得」のアレンジで、曲名も「舞台少女心得」の歌詞が由来ですね。アレンジに弱いオタク……。
後半は、野菜でできたキリンが現れて、おどろおどろしく変調します。
「共演者は、あと二人」
シーン11:回想3 運命の交換
回想3、ひかりがロンドンに行くことを伝えられて泣きじゃくる華恋のシーン。
運命の舞台のチケットとして、髪飾りを交換する。運命だから、見ないし聞かないと自分ルールを課します。
BGMはなし。
「私だけの舞台って、なに?」
シーン12:幕間 ロンドン地下鉄
ロンドンでの地下鉄にキリンが現れるところから。
ここもBGMはありません。
「共演者の皆さんは、舞台へ」
シーン13:回想4 6年前劇団アネモネ「青空の向こう」
6年前の回想4、劇団アネモネ99回公演「青空の向こう」のシーン。
小学6年生で聖翔音楽学園を目指すことを手紙でひかりに伝えます。
BGMはなし。
シーン14:回想5 3年前中学生
3年前の回想5、ドーナツ屋さんでの同級生との会話から。
曲は『luminance』。同級生との会話と、華恋の抱く不安が対照的です。
シーン15:幕間 舞台下手入口
ひかりがロンドンから電車に乗って、舞台下手入口に到着するシーン。
「彼女たちが作り上げた戯曲スタァライトの続き、誰もまだ見たことのない最終章、ワイルドスクリーンバロック……わかります」
シーン16:怨みのレヴュー
ワイルドスクリーーーンバロック ①。
怨みのレヴュー、レヴューソングは『わがままハイウェイ』。
シーン17:競演のレヴュー
ワイルドスクリーーーンバロック ②。
競演のレヴュー、レヴューソングは『MEDAL SUZDAL PANIC◎〇●』。
シーン18:狩りのレヴュー
ワイルドスクリーーーンバロック ③。
狩りのレヴュー、レヴューソングは『ペン:力:刀』。
シーン19:回想6 検索してしまう〜1年前再開
KensaQoooでひかりのことを調べてしまうシーンと、1年前の再開のシーン。
まひるとひかりと一緒に寮に行くところで『focus』が流れます。
「私にとっての舞台って…」
シーン20:幕間 控え室での真矢とクロ
レヴューまでの待機中に、控え室であにまるウォーズをするシーン。
「アンタ、ほんとに弱いわね」
シーン21:燃えるキリン
ひかりがキリンと対峙するシーン。
BGMは『キリンのためのレクイエム』。燃えるキリン。
「ああ…私にも与えられた役が、あったのですね……舞台に火を灯す、その役が……」
シーン22:魂のレヴュー
ワイルドスクリーーーンバロック ④。
ACT I 序章
ACT II 黒の悲劇 或いは舞台人の無色なる願望
ACT III 神真似を暴く 徒矢の如く
ACT IV 私たちは ともに、
魂のレヴュー、レヴューソングは『美しき人 或いは其れは』。
シーン23:最後のセリフ
ワイルドスクリーーーンバロック、終幕。
最後のセリフ、レヴューソングは『スーパー スタァ スペクタクル』。
「わたしも、ひかりに負けたくない!」
シーン24:エンディング
で最後にエンディングです。
主題歌は『私たちはもう舞台の上』です。最強の曲ですね。
まとめ
まとめると劇中で流れた順で
・color temperature
・蝶の舞う庭
・(キラキラ!キラミラ)
・child stars
・ki-ringtrain
・wi(l)d-screen baroque
・station zero
・砂とアラベスク
・約束タワー 〜echo〜
・世界は私たちの…
・luminance
・わがままハイウェイ
・MEDAL SUZDAL PANIC◎〇●
・ペン:力:刀
・focus
・キリンのためのレクイエム
・美しき人 或いは其れは
・スーパー スタァ スペクタクル
・私たちはもう舞台の上 (主題歌)
となります。サントラの収録曲も再掲しておきます。
本編での順番とサントラでの収録順は大きく異なります。例えば「約束タワー 〜echo〜」と「世界は私たちの…」は劇中のほとんど同じシーンでこの順で流れていますが、サントラでは順番が逆転しています。
なぜこのような曲構成にしたのかを考えると、見えてくるものがあるかもしれません。ないかもしれません。
楽しみ方
上に並べた順でプレイリストを作って、映像を脳内再生しながら聞くと楽しい。