今後の予定について
皆様こんにちは。パイロットになりたいパパです。
2022年に入り29歳になりました。来年には30歳という事で、少し焦りを感じつつあります。これからどうするかというのを色々考えてみました。
パイロットライセンスをどこで取得するか
ライセンスをどこで取得するか、これは
・日本国内だけでJCABの資格のみを取る
・アメリカに渡りFAAの資格を取ってからJCBAの書き換え・取得を行う
・もアメリカで働く前提でアメリカのライセンスのみを取得する
のどれを選ぶかということです。
個人的にはアメリカの空を飛んでみたいという思いがあります。もちろん国際線も飛ばしている航空会社に入ることができれば、エアラインパイロットとして外国の空も飛べる事になりますが、もし国内線のみの航空会社に入ると基本的に飛ぶのは日本国内のみとなります。
もし日本国内のみで訓練をしてライセンスを取得して、日本のリージョナル航空会社に入ると外国の空は基本飛ばない事になります。裏を返せば、日本での就職を第一念頭におくなら最初からJCABのライセンスのみ取得する方が効率的という事になります。
アメリカで訓練をするメリット
アメリカで訓練をする一番のメリットは訓練コストを抑えることができることです。日本国内で訓練をするよりも安いです。また訓練を英語で行うので英語力は今以上に向上が見込まれます。ATCももちろんネイティブな英語でのやり取りになるので、将来的にも役立つと思います。(もし国際線を飛ばす事になった場合には特に)
アメリカで訓練をするデメリット
メリットもあればデメリットもあるという事で、一つは生活費がかかるという事です。日本だと実家に帰省したり生活に慣れているので節約も図れると思いますが、慣れない海外生活だと初めからなかなか節約を図るのは難しいと思います。訓練コストが安くても生活費が高く付いてしまうと、結果日本国内で訓練するのとあまり変わらなくなってしまう可能性があります。
もう一つは訓練の質にバラつきがあるという事です。
日本の訓練校だと基本的にベテランの経験豊富な教官が厳しく指導しているイメージが強いですが、アメリカではCFIを取り立ての教官が沢山います。これはアメリカのパイロットの就職方法としてPPL,IR,CPLを取った後、CFIを取得して時間付をしないとリージョナル・エアラインには応募すらできないといった理由があります。
もちろんやる気のあるCFIやベテランのCFIの方もいるはずですが、一部時間付の為だけにCFIをやっているやる気のない人もいるはずです。もしこの方にあたってしまった場合は十分な訓練を受けられない可能性があります。
そういう意味でフライトスクール探しは大切になってきます。
日本で訓練をするメリット
最初から日本で訓練をすると日本での飛行機の飛ばし方を最初から学べる為、日本で就職を目指すのであれば無駄なく訓練ができると思います。
アメリカと日本では飛行機の飛ばし方が違うと聞きます。(国土の広さや小型機に対する見方等々がそもそも違う)
アメリカで訓練をして日本に戻った場合、日本の飛ばし方に慣れるまで時間がかかる人もいるらしく(CPL:事業用ライセンスについて)、また日本の訓練校の教官からするとアメリカからきた生徒はレベルが低いと思うそうです。
そのため日本のフライトスクールでは、書き換えのできるPPLをアメリカで取得し、計器飛行証明の時間付を行い、その後すぐに日本での訓練に移行することを勧めているそうです。
日本で訓練をするデメリット
逆にデメリットは訓練費用がとてつもなく高いという事です。これは航空大国ではないので仕方ない事です。あとは、就職できる可能性が必ずしも高くないという事です。パイロット不足が騒がれていますが、日本だと自費訓練組の採用枠が多くない(航空大学校・自社養成・私大コースがメイン)のが実情です。なので高い訓練費用を払ってライセンスを無事に取得できたとしても、エアラインに採用されないケースも多々あります。エアラインのパイロットになれば訓練費をカバーできる給料が期待できますが、一般の仕事で訓練費をカバーするのはかなり厳しいかと思います。
パパはどうするのか
もしビザ(Green Card)が取れれば、アメリカに移住してライセンスを取得しそのままアメリカで働くというのが、パイロットを仕事にするという一番の近道になると思います。
アメリカには訓練校や航空会社が大量にあります。インストラクターとしての仕事、リージョナル航空、貨物航空、チャーター航空、大手エアラインでの仕事と採用の可能性は日本とは比べ物にならないくらい高くなります。ただ、一番の問題はビザ。就労許可がない限りはいくらライセンスを持っていても採用はされません。今までにもアメリカでパイロットライセンスを取得してもビザがないため働けず日本に帰ってきている方が沢山いるのが事実です。
ビザの問題は切っても切れないものです。
もちろん、日本のエアラインで働く事ができればそれは一番ベストな結果になります。家族もこのまま日本に住むことができますし、高齢になっていく両親の世話もすることができるからです。
とある航空会社の方に聞くと、35歳までなら就職の実績もあり十分な可能性があるとの事。今が29歳なので逆算するとあまり時間は残されていないですが。。。
また大手エアラインもこれからは自社養成よりも自費訓練組からの採用枠を増やしていく方向に進んでいくとのことです。(おそらくパイロットを養成する費用がかなり高いので会社としても自費組から採用する方が経費的にいいのだと思います。ただ自社養成組の方が自社で養成・訓練している分レベルが担保されているので、自費訓練組でもかなりのスキルを維持しないと採用されないと思います。)
トータルで考えると日本での採用にチャレンジする価値はまだ十分残っているなと思っています。
一方で。。。
冒頭にも述べた通りアメリカで訓練を受けたいという個人的に強い思いがあります。自分のスキルアップのためにも英語で訓練を受けたい、アメリカの空を知りたいという思いがあるからです。日本の空の飛び方だけしか知らないとなんとなくガラパゴスの中に入ってしまう気がしてしまいます。
あとは教官職を経験したいという思いがあります。ホテルで働いていた経験から、人に教えることで自分で気づいていなかった知らない事が分かる、結果自分の勉強にも繋がる、といった事を身を以て経験をしています。つまりCFIを取ってそのまま教官職を経験できれば、より自分の知識・スキルの向上にも繋がると思っています。人に教えるということはこれからもずっと続く事です。それを経験できるのはかけがえのないものになると思います。
(質の悪い教官にならないように、より一層の努力と経験をしなければならないので、かなり大変になるとは思います)
フライトスクール選び
基本的にフライトスクール(Part141,Part61)ではM-1ビザが発給されます。M-1ビザで9ヶ月から12ヶ月通うと、3ヶ月のOPTが与えられます。ただ3ヶ月だとほとんど経験できないです。
調べてみるとほんのごく一部のスクールだけF-1ビザが発給される事がわかりました。F-1ビザだと9ヶ月から12ヶ月通うと1年間のOPTが与えられます。1年間だとかなり短いですが、それでも経験できるものは多いかなと個人的には思います。
※F-1ビザで大学を出るとパイロットの場合STEM教育で最大3年間のOPTが与えられます。就労期間を長くする為に大学に通うという選択肢もできます。
自分の場合は日本での就職もまだ諦めたくないので、大学に4年間通うという選択肢は一旦外そうと思います。ただCFIを経験したいという思いが強いのでF-1ビザを発給してくれるフライトスクールに通う事を検討しています。
CFIについて
先にも述べた様に、最近はCFIのレベルがかなり下がっているというのが問題になっているようです。確かに1~2年だけ時間付のためにCFIをやっている人も多いと思うので仕方ないと思います。自分はCFIをやりたいという思いが強いですが、もしビザがなければ最大1年間しかできないのでそうすると中途半端な経験で終わってしまい、結果的にレベルの低いCFIの仲間入りになってしまう可能性もあります。
結果どうするのか
まずアメリカで訓練をする。これは心の中で決まってます。その後CFIを取って教官職を経験するかについてはもう少し熟考しなければならないです
現時点では日本でのエアラインへの就職を目指すとしたので、年齢的な問題からも早く日本に戻らないといけないです。と思うとCFIを経験しない方がいいのかなと思ったります。
CFIをしっかりと経験したい自分と日本で就職したい自分、年齢制限がなければ大きな問題ではないですが悪い意味での時間のロスをしない為にももう少し悩みたいと思います。
逆にアメリカでの就労ビザが有りアメリカでの就職を目指せるなら、しっかりCFIを経験したいなと思います。
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