海外での防犯意識•対策 【トップ5】
僕は海外生活がトータル10年になりますが、幸いなことに命が危険に晒されたことは一度もありません。日本人が行かないようなローカルスポットも平気で行きますし、特段、何か強く意識していたわけではないですが、今思うと自然と防犯対策になっていた点、そして危険な目に遭った人には共通点があると思い、海外生活10年の僕が選んだ「海外での防犯意識•対策トップ5」をお伝えできればと思います。ではさっそく発表していきます。
①夜はできるだけ出歩かない
先ずはこれでしょう。日本を含めどの国にも言えることですが、夜の方が治安は悪くなります。夜は陽の光がないため、人の目にも留まらず悪いことをするなら日中より夜間が行動しやすいからでしょうか。また、夜はナイトクラブやバーといったお酒を提供する場所にも人が集まり、お酒を飲んで気が大きくなった酔っ払いが外を出歩くので喧嘩が起こる可能性も高まります。「飲み屋で殴り合いの喧嘩」「タクシーに危ないとこに連れていかれそうになった」等よく聞く話です。ただ、特に独り身の方は夜に冒険したい方もいると思います。その場合は、外出したとしても遅くなりすぎない程度に、また出来るだけ人気のない場所を冒険するのは避けましょう。
②基本的に人を信用しない
「海外で誰とも話すな」と言ってるわけではありません。しかし、「簡単に人を信用しない」という考えは防犯対策としてかなり有効です。僕が海外で実際に聞いたトラブルの事例をいくつか挙げます。
■ドリンクに睡眠薬を入れられた事に気づかず、目が覚めるとレイプ被害
■ホテルのスタッフ及び清掃員が本人の不在中に私物や現金を盗む
■「日本円を見たことがないから見せてほしい」と言われ出すと奪って走り去る
■美人局
海外は開放的で気持ちも大きくなり、「現地の人と交流したい」「海外で出会えたことに感謝」と言う気持ちが湧くのもわかりますが、隙を見せるとあっという間にやられますので気をつけましょう。この辺は海外慣れしてくると「普通に良い人」と「危なそうな人」の分別ができるようになってくると思います(もちろん100%見抜けるようになるとは限りませんがある程度は未然に防げるようになります)。
③コンドミニアム(マンション)又はホテルに滞在する
コンドミニアムの場合は自分の部屋にたどり着くまでに警備員、オートロック、監視カメラ等、様々な関門を突破する必要があり、また同じコンドミニアムに住む人たちの目に着く可能性も高いので、簡単にターゲットの部屋まで来て悪さをすることはできません。(タイでは自分のカードキーを使って、自分の部屋の階のボタンしか押せないようになっているコンドミニアムが多いです)。ホテルも同様にあらゆる関門があるので突破し辛いです。戸建て且つ賃貸で、上と同じセキュリティーを完備できる人はそういないと思いますので、住居はコンドミニアムかホテルをお薦めします。
④現地人化する
現地人化?何それ?ですが、言い換えると「その地に長く住んでいる人感」を醸し出すということです。これは顔つきやその人がもつ雰囲気にもよるので難しいのですが、出来るだけ観光客に見えない格好、立ち振る舞いを心掛けましょう。やたらと辺りをキョロキョロしていたり、オドオド落ち着かない様子だと、観光客もしくは海外慣れしていない人と直ぐに見抜かれてしまい、悪い人が寄ってきます。日本人男性は肩がけポーチのようなものを持参していますが、現地人からすると一発で日本人旅行者とバレてます。ポーチとかだとむしろひったくりやスリが容易になるので危険度が増してしまいます。個人的にはリュックやポーチは持たず、ポケットに財布と携帯のみ入れることをお勧めします。僕は休日は基本的にジーンズ又は半ズボンに無地のシャツ1枚といったシンプルな格好で外出し、フィリピンの特に治安の悪いエリアでも、現地人化する事で自分がターゲットにされる危険度を下げていました。
⑤体を鍛える
これは男性に限ったことですが、体を鍛えて筋肉をつけておくとターゲットにされる危険度がグンと下がります。理由は単純で、人は外見で判断するので、襲う側もターゲットを襲う前にその人を見てやるかやらないか判断して襲います。明らかにターゲットの方が自分より強そうで、下手すると返り討ちにされるのに、わざわざリスクを負って襲う人はいません(襲う側が銃などの武器を所持している場合を除く)。また、防犯対策として格闘技を習うことも良いと思います。いざという時は単に体を鍛えてる人より遥かに強いでしょう。しかし、その人が格闘技を習ってるかは初見で体格からは判断できないことがほとんどです。つまり「ターゲットにされる可能性」という点では一般人と変わりありません。ですので、わかりやすく筋肉をつけておいた方がトラブルに巻き込まれる可能性も低くなります。僕は10年前に海外に出て、国内にいた時より鍛えてますが、筋肉があったことで、外国でなめた対応をされたり、突然襲われたりすることもなく、トラブルや嫌な思いをすることを未然に防ぐことができたと感じる場面が多くあります。
「複数人で行動だから大丈夫」
「腕っぷしには自信あるから」
「何かあれば警察に駆け込む」
と思う方もいるかもしれません。ですが最も大切なことは「ターゲットになりトラブルが発生してから」ではなく、それ以前に「ターゲットにされる可能性を出来るだけ低くしておく」ことです。
以上が僕が防犯対策・意識として大切なことトップ5になります。
海外は日本より治安が悪いところも多いですが、その分刺激に満ち溢れています。自ら意識・対策することで危険な目に遭う可能性を下げて楽しく海外滞在しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた!