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周りを幸せにできる人の条件

まっすぐで愛に溢れた人、というのが、今回お話を伺った國分さんの第一印象だった。私が働く徳島のまちおこし会社にマーケティングサポートとして参加してくれたのが縁で、週に何度がリモート会議で話すようになった。

大企業で働きながら、家事と育児を愛情もって行い、そして自身の興味関心から地方企業のサポートまで副業でこなす彼女は、普通に考えたら「パーフェクトウーマン!」だ。

だけど、パソコン越しに話す彼女にツンツンした印象は皆無で、いつも朗らかで物腰は柔らかく、でもはっきりと必要なことは言う、強く優しいお姉さんのような人だった。

私が國分さんに実際にお会いしたのは、会社の見学をかねて彼女が徳島に遊びにきた一回のみ。その日は地域の運動会が行われていて、私も他の会社の同僚も参加していた。その様子を、お子さんと旦那さんと一緒に楽しそうに見学していた姿が印象的だった。

会議の合間や雑談の中で、お子さんや旦那さんとお話しさせていただいたこともある(これが在宅勤務、リモートワークの恩恵だと思う)。画面越しにご家族の様子を見たり聞いたりしていると、なぜかぽかぽかとじんわり暖かい幸福感に包まれてしまうのが不思議だった。

その理由が知りたかったというのも、今回、國分さんにインタビューをさせていただいた理由の一つでもあった。

國分さんはインタビューの中で、家族それぞれの「好き」を尊重する秘訣として、「受け身でいないこと」とおっしゃていた。

親である私たちが何をしたいか、「主体的に選ぶこと」が大切かなと思います。

そうか、なるほど、と思った。

私たちは、常に多くのことを他人や何かに求めていて、楽しませてくれることを期待してしまっている。少なくとも私はそうだった。

それは、どこか遊びに連れて行ってくれるとか、エンタメを提供してくれるとか、わかりやすいことだけではなくて、例えば「自分の不機嫌な気持ちを理解して必要なことをしてくれるだろう」とか「こんだけ我慢したんだから次は好きにさせてくれるだろう」とか、なんというか、そういう相手へのソフト面の期待も含まれていると思う。

「子供のため」という考えがあまり好きではないんです。
どちらかが遠慮してしまうと、お互いに少しづつ我慢が蓄積して、結果的にみんながしんどくなってしまう。だからまずは、親の私が楽しいと思うことを率先してやろうと意識しています。

まずは、自分で自分のことを楽しくさせる。幸せにする。そして、それを起点に、家族や大切な人との最大公倍数をつくっていく。

周りを幸せにできる人は、自分を幸せにするのが上手な人なんだなと、國分さんの大きな笑顔をみながら思った。


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