2024年08月26日 北都プロレス・コンカリーニョ大会、松本千穂デビュー戦。
過去4度に渡って北都プロレス練習生・松本千穂(まつもと・ちほ)さんについて書いてきましたが、8月26日に行われたコンカリーニョ大会でついにデビューしました。
松本さんのエキシビジョンマッチの記事はコチラから。文章はアレですが。
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というわけで、今回は松本千穂のデビュー戦について書くことにします。
今大会は「北都プロレス旗揚げ20周年記念大会」として琴似のコンカリーニョで行われ、第1試合で神田愛実(かんだ・あみ)選手とのシングルマッチでデビュー戦となりました。
私の書く文章はともかく、写真だけでも見て行ってくれたらなと思います。
入場~試合開始前まで
先に松本選手が入場し、大黒摩季の「熱くなれ」に乗って新人レスラーらしくダッシュしてリングイン。お客さんのいる三方向に向かって頭を下げます。
エキシビジョンマッチではロングタイツの上に黒のハーフパンツに黒のTシャツという恰好でしたが、プロレスラーとなり黄色と赤を基調としたコスチュームで登場しました。
黄色と赤のコスチュームを見て、「井上京子チックだな」と思ったのはナイショです。
そして、対戦相手の神田愛実選手が入場。コーナーに上がってアピールするお馴染みの光景です。
松本選手はコール時に入場時同様、お客さんのいる三方向に向かって頭を下げ、神田選手はコール時に両手を掲げアピール。
いつもはコーナーに上がってアピールするのですが、それをしなかったというのは「今日はいつもの私ではないよ」という意思表示のように見えました。
レフェリーであり北都プロレスの代表であるクレイン中條さんに促され両者握手をし試合開始です。
試合開始
試合開始のゴングが鳴り反時計回りに動くとロックアップ。松本は神田をロープに押し込もうとするが微動だにせず。
松本は神田のリストを取り絞り上げるが、神田はリストを取り返しヘッドロックで絞り上げる。松本はロープに振るが、神田がショルダータックルでなぎ倒す。
神田は松本を引きずり起こすとボディスラムで叩きつけプロの洗礼を浴びせる。
悔しそうな表情をする松本は起き上がりエルボーを連発。神田は胸を張り手を広げ松本のエルボーを受け切るとお返しのエルボーでなぎ倒す。
このあたりからクレインさんの「返せ!」の檄が飛んだはず。
クレインさんは新人レスラーの試合を裁くと必ず言うんだけど、自分の後ろの席のお客さんは「えっ?」みたいなリアクションをしていたけど、そういうものなんだよね。
これで松本選手に奮起を促すと同時に、見る側も松本選手に感情移入できる状況を作るわけです。
松本は起き上がりエルボーを連発するが、再び神田がエルボーでなぎ倒す。
神田は松本の髪を掴み挑発すると、松本は張り手を入れるが、神田はお返しの張り手を繰り出し松本はよろめくものの、なんとか倒れず気合を入れる。
神田は両手を広げ「来いよ!」と松本を挑発。松本は張り手を入れるものの、神田が張り手を入れ、松本は後ろに下がってしまう。
神田はフライングメイヤーからキャメルクラッチで絞め上げると、場内は手拍子で松本を後押し。松本は手を伸ばしエスケープ。
神田はストンピングを連発。松本は立ち上がりエルボーを連発するが神田がエルボー一発でまたしてもなぎ倒す。
神田は髪の毛を掴み引き起こし何事か言うと、松本はエルボーを連発するが、神田はエルボーで倒しカバーするがカウントは2。
神田が引きずり起こしロープに振ると、松本はドロップキックを繰り出し反撃。そこから松本はドロップキックを連発するが神田は倒れず。この辺は神田の意地だったのかな?
松本は5発目くらいで足がもつれる感じになっており、体力の消耗も激しそう。
松本さんのドロップキックを受け切ると神田はボディスラムで叩きつける。
神田が引きずり起こすと、松本はエルボーを連打。神田は両手を広げ「来いよ!」と挑発。松本のエルボーを受け切ると神田はエルボーでなぎ倒す。
松本は起き上がると張り手を繰り出すと、神田も張り手で応戦。何発も打ち合い神田が張り手からボディスラムで叩きつけカバーするがカウント2。
両者は立ち上がり、エルボーのラリーを行い、松本が神田をぐらつかせると松本はドロップキック。
ダメージの蓄積のせいかフォームが崩れるものの気迫で連発した感じだったかな。
ドロップキックで神田を倒すと、ボディスラムで叩きつけカバーするがフォールは奪えず。
神田はエルボーを放つと、松本もエルボーを連発するが、神田がエルボーでなぎ倒す。
松本を起こし張り手を入れると、松本はエルボーを連発。神田は両手を広げ前進してエルボーを受け止めると張り手でぐらつかせボディスラム。
神田が逆エビ固めの体勢に入ると客席からはため息が漏れるが、構わず逆エビ固めで絞ると、セコンドについていた藤原秀旺とレッカは檄を飛ばす。
レッカは松本コールを煽るも、藤原秀旺はひたすら松本に檄を飛ばす。
神田は逆片エビ固めに移行し、松本コールを受けロープに手を伸ばそうとするが、神田がリング中央に戻し絞り上げると松本はギブアップ。神田の勝利に終わった。
試合後
試合終了を告げるゴングが鳴ると、藤原秀旺が真っ先に松本に駆け寄り確認する場面もあったが、藤原秀旺がリングサイドに下がると神田は松本に自力で立ち上がるよう檄を飛ばす。
松本が起き上がるとこのタイミングで花束贈呈が行われる。花束贈呈は入場時にやったほうが良かったかもね。
花束贈呈が終わると、神田が松本に何やら言葉をかけ抱擁。松本も大変だったけど、神田もデビュー戦の相手を務めるのは結構な重責だったと思うからよく頑張ったなと思います。
神田が退場するとセコンドについていた藤原秀旺が肩を貸し退場していった。
感想など
ツッコミどころはいっぱいあった試合だったとは思う。「もっとガンガン攻めろよ」とか、「なんであのタイミングで花束贈呈かよ」とか。
でも、だ。
北都プロレスを見続けているファンだったら、去年から売店に立っていたり、練習生として雑用をこなす松本さんの姿を見ていたはず。
去年の夏ごろは松本さんの表情はどこか暗かったし、申し訳ないけど「こりゃ、デビューする前にいなくなるな」って思ってた。それくらい負のオーラが漂っていた。
そんな自分の予想とは裏腹に松本さんは頑張り続け、今年の石狩大会からエキシビジョンマッチを行い、着々と段階を踏んで20周年記念大会でのデビューが決まった。
いちファンとしてそんな過程を見ていて、38歳の女性が諦めずにデビューした時点で100点満点だと思う。
甘すぎるのは分かっているけど、1年以上頑張り続けた姿を見ていれば情が湧くのは当然の流れ。
松本さんに華があるかと言われれば違うし、器用な選手かと言われれば違うだろう。
だけど、松本さんが頑張っていたからこそ、普段のキャラを無視してでも藤原秀旺が松本さんのセコンドについたんだと思う。
藤原秀旺は北都プロレスでデビューした第1号の選手で、だからこそ通じある何かがあったかもしれないし、松本さんのデビュー前日にエキシビジョンマッチで対戦したらしいから、そういった流れになったのかもしれない。
自分のキャラを貫く藤原秀旺が真直ぐに松本さんに檄を飛ばす姿に心を動かされ、肩を貸して退場する姿を見て不覚にも私は泣いてしまった。
正直、松本さんの試合まではギリギリ我慢していたんだけど、試合後の藤原秀旺が肩を貸して松本さんとともに退場する姿を見たらこらえるのは無理だった。
そして対戦相手の神田選手も素晴らしかった。
試合展開を書き起こしてしまえば単調なものかもしれないけど、松本さんの気持ちを確かめるかのように厳しい攻めを見せ、松本さんのすべての技を受け切ったんだと思う。
一番近くで見てきた神田選手だからこそ、松本さんの頑張る姿を見せたかったのだろう。厳しい中にも松本さんに対する愛情を感じたな。
松本さんからしたら、ここからがスタートで地道に一歩ずつ進んでほしいな…
おまけ
大会終了後に、松本選手のポートレートを購入し、写真も一枚撮ってコンカリーニョから去りました。
並んでいる人も多かったから、バタバタして申し訳なかった(笑)。
ポートレートは2種類あって1枚1,000円だったはず。
しばらくしたらDVDが出るだろうし、松本さんのドキュメント的なDVDが販売されるみたいだから、興味のある人はそちらで観たほうが良いとは思うけどね。
ということで、今回は松本千穂選手のデビュー戦について書きました。
文章はぐちゃぐちゃなので、写真だけ観ればそれでいいかなって(苦笑)。
それでは。
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