見出し画像

なぜか北都プロレス練習生のエキシについて書く・完。栗山編

ここ最近、更新をしておらず何を書こうか迷っていましたが、そういえば書き忘れていたなと思い、今回は北都プロレスの練習生・松本千穂(まつもと・ちほ)さんについて書くことにします。

松本さんは去年から北都プロレスの練習生でいましたが、今月のコンカリーニョ大会でデビューすることが決まりました。


ところが、今月の中富良野大会を練習中の負傷で欠場し、今日(8月17日)の小樽ドリームビーチでの試合も欠場したようで、コンカリーニョ大会で無事デビューできるかが少々心配ではあります。


不安ではありますが、「練習生・松本千穂」はコンカリーニョ大会前日の旭川大会で終わるので、今年の石狩大会から始まったこのシリーズも今回が最後となります。

本来なら、旭川二連戦も観たかったのですが都合が合わず見られないことが悔やまれます。とはいえ、これは松本さんが観られないというよりは単に北都プロレスの大会が観られないことの悔しさなのですが。


今回は7月21日に行われた、北都栗山大会での松本さんのエキシビジョンマッチについて書くことにします。

北都栗山大会は、栗山町で行われる「くりやま夏まつり」の中で開催されるのですが、毎年、会場と開始時間が微妙に変わるところが特徴です(苦笑)。

今年は、第1部が10時から、第2部が15時から行われ、札幌ー栗山間の高速バスでは第1部には間に合わないので、札幌ー岩見沢、岩見沢ー栗山のバスもしくはJRに乗って行くことになり、JRで行くことにしました。


9時半過ぎに到着し、10時になり第1部がスタート。慌ててカメラの設定をし晴れたり曇ったりとなんともややこしい環境の中での撮影となりました。


エキシビジョンマッチ 松本千穂 対 藤原秀旺(第1部)

第1試合前に行われるエキシビジョンマッチ。今回も対戦相手は神田愛実かと思っていたら、なんと藤原秀旺が登場。

ちなみに試合時間は5分とのこと。


ロックアップから藤原が片足タックル気味に倒すと馬乗りに。藤原はここから攻め込むわけではなく、切り返そうとする松本の動きに合わせて対応する感じに。


これは松本さんからすると動かされているのでかなり厳しく、暑い中での試合ということもありスタミナのロスが激しそう。

藤原は胴絞めスリーパーで絞め上げるが松本さんはロープに足を伸ばしエスケープ。

手四つの体勢から松本は片足タックルを狙うが藤原が強引に倒すとフロントネックロックからヘッドロックに切り替え立ち上がる。

松本は二度目のトライでロープに振ることに成功するが、藤原はショルダータックルを連発。さらにボディスラムを連発しカバーするとカウント3。


エキシビジョンマッチなので試合は続行。藤原は仁王立ちで松本の連発して放ったエルボーを受け切り、チョップ一発で松本を倒すと逆エビ固めで絞め上げ松本はギブアップ。


まだ試合時間が残っており試合は続行。松本はエルボーを連発するが、藤原がチョップ一発で倒すと、松本が起き上がったところをショルダータックル。さらにボディスラムで叩きつける。


松本はエルボーを連発するが、藤原が強引にボディスラムで叩きつけカバーしカウント3。3-0で藤原の勝利に終わった。

試合後、藤原は松本に声をかけ、拍手を促して退場。松本は四方に頭を下げ退場した。


神田相手でも苦戦するんだから、体格差があって男子選手の藤原と闘っても何もできないのはしょうがない。

ただ、何というか「松本!」って前のめりに応援したくなる要素がなかったのは残念だった。

体力的にも技術的にも劣るのは分かるんだけど、松本さんにはそれを補う気迫とか根性を見せてほしい。

単純に言えば、ぬるいエルボーを何発打ったところで共感はできないわけで、この辺は松本がエルボーを打って観客が「オイ!」って言っちゃうのも良くない。

キャリアのない選手に対し、客がミスリードをしてしまうのは本人の為にはならないから、常連風のファンはちょっと考えてほしいなって思いました。

分かりやすい例えをすると三沢のエルボーを見て、オイオイ言うかって話です。



そして、第1部が11時半過ぎに終わり、12時半過ぎにリングに上がり磐城選手を中心に練習がスタート。磐城選手のほかには池田最高顧問と神田選手が松本さんに指導をしていました。

あんまり写真を上げるのもどうかと思うので数枚にしますが、ロックアップに始まり、腕の取り方・切り返し方、ヘッドロックから首投げ、ショルダータックル、ロープワークなどプロレスの序盤に行われるようなやり取りを教えていました。

当然ながら、素人の自分にはあまり理解できない内容でしたが、これをタダで見ていいの?ってレベルの内容でした。

この練習で一番怖かったのは、松本さんの靴紐がほどけていて、ロープワークの途中で転倒する場面があったことです。

大きなケガはなかったようですが、一歩間違ったら…という感じで気を付けてほしいところです。

そんな練習も14時前に終了。


そして15時頃に第2部がスタートし、第1試合前にエキシビジョンマッチがスタート。第2部の対戦相手はカツオ選手です。


エキシビジョンマッチ、松本千穂 対 カツオ(第2部)

試合前にガッチリと握手をし試合開始。反時計回りに動きロックアップ。松本がロープに押し込もうとするがカツオは微動だにせず。カツオがロープに押し込みクリーンブレイク。


再びロックアップを行うが、カツオがバックを取ると松本がバックを取り返すがカツオが松本の腕を取り、そこからヘッドロック。

松本はロープに振ろうとするがカツオがヘッドロックで絞め上げ首投げからヘッドロックで絞め上げると松本はヘッドシザースで切り返す。


カツオは松本を仰向けにし両ひざを押し脱出再びヘッドロックで絞め上げるが松本はロープエスケープ。


カツオはフライングメイヤーを連発しスリーパーで絞め上げサーフボードストレッチに移行。そこからボディスラムで叩きつけカバーしたがカウント2で返したはず。


松本さんは立ち上がりエルボーを連発するがカツオは微動だにせず。逆水平チョップ一発で倒すと、さらに逆水平を放ち、ボディスラムで叩きつけカウント3。1-0でカツオの勝利となった。

試合後、松本が立ち上がるのを待ちカツオは両手で握手をし退場。松本は四方に頭を下げ退場していった。


第1部に続き、第2部も男子選手との試合。松本さんにとっては厳しい試合になったと思う。

感想については第1部同様、「松本!」って応援したくなるような要素はなかったかな。

第1部に比べたら、腕を取ったり、ヘッドシザースで切り返す場面が見られたのは収穫だったとは思います。

これもカツオ選手があえてやらせたんだろうとは思えますが、それでも神田選手とやっていた頃に比べたら進歩だったとは思います。


このシリーズを書いた理由は…北都のHPでもデビューまで取り上げないし、定期的に追うのはドキュメンタリーの撮影に来ているホリリンさんくらいしかおらず、余計なお世話だけど書いてみようと思いました。

それぞれの事象は点でしかないけど、練習生の松本さんを知り、デビュー戦を見て、その後の松本さんを観られるってのは貴重だし、点と点をつなげて線になれば思いも深くなるはず。

松本さんを見ることで、北都プロレス全体、大げさに言えばプロレスがより深く考えるきっかけになったら面白いのでは?という思いでした。

デビュー戦はプロレス人生で一度しかありませんが、「練習生・松本千穂」の期間もとても貴重なもの。デビューしてしまえば、練習生・松本さんの姿を見ることはできません。

デビューは決まりましたが、週末に旭川二連戦があるので、観られる人は観戦して、練習生・松本千穂の姿を見ておくと面白いのかもしれません。

ということで、今回は北都プロレス練習生・松本千穂さんについてでした。

本音を言えば、旭川二連戦も観たかったんですけどね…

最後に松本さんはお酒が強いらしいです(苦笑)。なんか神田愛実の自主興行の「i am」のお手伝いをしていた時に言っていたはずです。