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大日本プロレス・ペニーレーン24大会4連戦が最高過ぎた件(まだ最終日が残っているけど)


ペニーレーン24の入り口

…というタイトルで書いてみたものの、要するに大日本ペニーレーン4連戦、3日目まで楽しすぎるってだけです(苦笑)。

文章そのものはクソなので、テキトーに写真だけ眺めてくれればという感じです。



2024年07月15日から行われた、大日本プロレス・ペニーレーン大会4連戦も本日が最終日。

始まる前は「4連戦もやったらお金が無くなっちゃうじゃん!」ってブツブツ文句を言うものの、見終わる頃には「観に来て良かった!」となるんだから困ったものです。

昨年に続いてのペニーレーン4連戦、今年は北海道ツアーで一騎当千公式戦が組まれたこともあり去年以上の盛り上がりを見せています。




・ペニーレーン24とは?

ペニーレーン24は、札幌市西区二十四軒にあるライブハウスで今年で34年を迎えます。

多くのミュージシャンがライブを行い、札幌に住んでいるミュージシャンであれば、ここでライブを行うことがある種のステータスになる場所と言ってもいいでしょう。


・大日ペニーレーン24大会の始まり

2019年12月19日、突如として大日本を始め多くの団体が使用していた、ススキノにあるマルスジムが閉鎖(厳密には移転)。

2020年04月での開催が決定しチケットも売っていた大日本は大慌てで会場を探す中、ピックアップした会場の一つがペニーレーンでした。

ペニーレーンの雰囲気の良さに惚れた大日本は2020年04月での開催を決めたのですが、新型コロナの流行による緊急事態宣言が出て大会は中止となりますが、2021年02月に昼夜興行を行うことになります。

ペニーレーンは音楽ライブでオールスタンディングだと500人くらい収容できるのですが、プロレスの場合、客席にリングを組むため150人程度が限界。

昼夜開催で両大会とも超満員札止め、マッチスポンサーを全試合つけても赤字だったそうです。

また、冬の北海道の興行は悪天候のリスクが伴います。大雪等で飛行機が飛ばなければ興行が中止となり、数年前に、新日はきたえーる大会自体は問題なく行えたものの、大雪のせいで数日、足止めを食らって帰れなかったということもあったそうです。

そんな悪条件でも、大日本が開催を決定したのは「プロレスファンに大日本プロレスを届けたい」という気持ちだったからだそうです。

大日本は、札幌1000人プロジェクトや、2012年07月15日の山川竜司引退興行、2015年のテイセンホール閉鎖の時には一騎当千の決勝戦を行い、2015年06月30日にはラストテイセンを行うなど、札幌もしくは北海道を大事にしてくれているなって思います。

営業トークで「札幌を大事に」なんて言う団体も多い中、一騎当千決勝やガトキンでのビッグマッチを始め、「後楽園や新木場でやったほうが絶対にいいのに…」って思うことを札幌でやってくれる大日本には感謝しかありません。


・昨年の4連戦を雑に振り返る

昨年の最終日のメインで勝利した、鈴木&関本組

昨年のペニーレーン4連戦でも、日替わりXが登場し、初日はレザーフェイス、2日目はレイ・パロマ、3日目は松山勘十郎、最終日には菊タローが登場しました。

また、2日目には急きょ、YSS6人タッグ選手権が組まれ、後楽園ホールで行われるアブ小対石川の前哨戦の意味合いが強かった4連戦という印象でした。

石川の新必殺技ラザロ・エフェクトがアブ小に決まるかどうかが争点になっていて、アブ小のおしゃべりを石川が「帰れ!」で一喝していたのが面白かったです。

最終日はオールスタンディングで行われ、「プロレス王」鈴木みのるがメインに登場。関本とタッグを組み、野村&大地組と対戦。鈴木がスリーパーからゴッチ式パイルドライバーを決め野村に勝利しました。

試合後の鈴木みのる

試合後、鈴木みのるがマイクを持ち「こうして声を出して応援が出来るのは、お前らが我慢して勝ち取ったものだ」という内容のマイクは涙が出るくらい嬉しかったです。

こういうプロレスファンの気持ちを汲み取ってくれる鈴木みのるの優しさが大好きです。


・2024年07月15日・初日

コナー・キング
ジョーダン・マッカラン
シュレディー

今年の大日本・ペニーレーン4連戦の去年との違いは一騎当千の公式戦が組まれているのもありますが、マッドマン・ポンドを始め外人レスラーが参戦しているのもあります。

4月のガトキン2連戦でも外国人選手は多数出ていたのですが、ネクロ・ブッチャーとマッドマン・ポンド以外はそこまで印象を残せなかったという感じでしたが、今回はペニーレーンとの相性がいいのか全選手イキイキと試合をしています。

デスマッチ勢に限らず、「レディー、シュレディー、ゴー」でお馴染みのシュレディーは場内を盛り上げ、大日本の留学生のコナー・キング&ジョーダン・マッカランもバチバチしていて楽しいです。

一騎当千公式戦と各大会のXについて触れておりますが、書かれてないからと言って試合がつまらなかったというわけでないので念のため。


・第3試合、ポンド 対 リデクティッド

ドクター・リデクティッド
マッドマン・ポンド

海の日でもあった初日は祝日ということもあり16時半スタート、19時半頃に終了し、結構なボリュームのあった大会でした。

特に印象に残ったのは、第3試合と第4試合で組まれた一騎当千公式戦の2試合です。

第3試合のマッドマン・ポンド対ドクター・リデクティッドは、リデクティッドの挙動不審な入場シーンで心をわしづかみにされてしまいました。

お世辞にも巧いタイプの選手ではないのですが、ハチャメチャに動き回り場内を盛り上げ、終盤にペニーレーンの2階からダイブした時はテンションが上がりました。

ダイブ後には、謎のミスと攻撃が中谷レフェリーに直撃。中谷レフェリーは顔面を押さえ退場。森廣レフェリーが代わりに試合を裁きマッドマン・ポンドが有刺鉄線ボードの上への雪崩式DDTで勝利しました。


・第4試合、石川 対 ビーストマン

ビーストマン
石川勇希

そして第3試合の興奮が収まらない中、次の試合が開始。石川はビーストマンとの体格差に苦しみ防戦一方になるもののビーストマンのイス攻撃の失敗から一気に反撃。

ダイビングフットスタンプを連発し、膝蹴りwith蛍光灯を連発し勝利しました。

こういう試合ができるんだったら、引退なんてまだ早いよって気持ちですが、石川の決断だからしょうがないんでしょうけどね…

この試合の中盤くらいで、ビーストマンが蛍光灯を置いてのキャノンボールを決めた際に両選手肩を負傷。特に石川選手は分厚いテーピングを施して翌日から試合に出ることになりました。


・第5試合、初日のX登場!

植木巡査、復活

休憩明けの第5試合で初日のXとして元大日本の植木が登場し、どよめきと共に「お帰り!」って空気が充満。

青木か関札が「戻ってくんな!」と試合中に言ってましたが、試合中にネタにできるってのは関係性はいいんだろうなって勝手に想像しました。

植木は「ウエキー、シュレディー、ゴー!」と変え場内を盛り上げ、終盤では拳銃を取り出し、お客さんまで手を上げさせる件を行い、懐かしさと共に嬉しさがこみあげました。


・メインイベント、ダブル大ちゃん、札幌初披露

ダブル大ちゃん


そしてメインでは関本&大門寺のダブル大ちゃんが登場。一進一退の攻防の末、大門寺のブラックレインから関本のジャーマンを決め、大地&中之上に快勝しました。

大地組が単なる引き立て役に終わらなかったところがポイントでしょうか。ストロングBJの底力を感じた試合でもありました。

前半でバカガイジンがハチャメチャにやりつつ、後半戦はストロングBJが試合内容でキッチリ見せるというのは理想的な形だったなと思いました。



・2024年07月16日・2日目

2日目は平日開催ということもあり、19時開始、21時過ぎに終了でした。

なぜかアブ小がセコンド業務を行い、選手の入場時にロープを押し広げ、リングサイドで声を出していましたが、各選手からは不評でした(苦笑)。

吉田考志
第2試合の様子

第1試合には吉田考志(よしだ・のりゆき)が登場。本来は2日目のみの参戦でしたが、「永遠のお兄さんズ」の相方、龍寿(りゅうと)選手がヒザを負傷し欠場したため、最終日にもでることになってます。

第4試合ではバカガイジンが大暴れ。場内は狭く逃げ場がないのでバカガイジンが近づくたびにヒヤヒヤしていました。



・第3試合、2日目のX登場。

新崎人生

第3試合に2日目のXが登場。テーマ曲が鳴った瞬間は「どうせ偽物でしょ?」って思っていたが、「第八十六番札所」とリングアナが言い始め「マジで!」と思わず言ってしまいました。

新崎人生が札幌で試合をしたのがいつだったか分からないくらい久しぶりだったと思います。

人生は今年で58歳らしいのですが、この肉体は本当に凄い。動きもそこまで落ちてないしどういった自己管理をしているのでしょうか。

拝み渡りに始まり、念仏パワーボム、曼荼羅捻り、極楽固めが見られて大満足でした。


・第5試合、伊東 対 若松

若松大樹
伊東竜二

後半戦2試合は一騎当千公式戦、若松は伊東の厳しい攻めに苦しむも伊東のドラゴンスプラッシュを剣山で迎撃すると、ニュートラルコーナーで蛍光灯を持ちぶつかり合うこと2度。

エルボー合戦から伊東がストレートを狙うが若松は頭突きを入れぐらついたところをジャーマン、フライングニールキック、蛍光灯束への天進乱満と畳みかけ逆転勝利。

伊東越えは嬉しい反面寂しさも感じるがこればかりはしょうがないかな。



・メインイベント アブ小 対 ポンド

マッドマン・ポンド
アブドーラ・小林

前の試合の蛍光灯の破片が飛びったままの中行われれメインイベント、アブ小曰く日米老害大戦って感じのタイトルを銘打っていたが、ベテランらしいデスマッチアイテムの使い方って感じがしました。

二人とも動けるタイプのレスラーではないから、変に立体的な試合をしたところで浮くわけで、シンプルにデスマッチアイテムを使いデスマッチアイテムのエグさを見せていた印象。

アブ小の仕掛けが早く、ウエスタンラリアットからカモイェとつなぎバカチンガーエルボーを狙うが自爆。

ポンドがハンマーとブロックを持ち出しアブ小の腕を攻撃するとそこから執拗に腕を攻撃。

イスをセッティングし有刺鉄線ボードでアブ小を挟むとポンドはコーナーに上がりダイブ。そのまま押さえ込みポンドが勝利。公式の結果だとダイビングエルボードロップだったらしい。

試合後、マイクを持ち「バカガイジーン!」で締め2日目は終了した。



2024年07月17日・3日目

3日目も19時開始、21時過ぎに終了と2時間強の興行。マック竹田レフェリーにカレーを売りつけられ買う羽目に。まあ、最終日に買う予定だったからいいんだけどね。

第1試合ではコナー対マッカランのパートナー同士の対決が実現。5分強の試合だったが互いに激しくやりあっていて良かった。

第3試合では石川の左肩のテーピングが分厚くなっていて、大地のチョップに悶絶。終盤まで伊東がローンバトルを行うことに。

石川は大地に積極に攻めるもダイビングフットスタンプをかわされ左肩を攻撃されると失速。神谷のラリアットから大地のシャイニングウィザードを食らい敗れ、残りの公式戦に不安を残す形に。


・第5試合、3日目のXが登場

黒潮TOKYOジャパン

3日目のXは黒潮TOKYOジャパン。福山雅治の「HELLO」が流れた時の盛り上がりは凄かった。

個人的には入場時点でお腹いっぱいだった(笑)。

この試合は色んな展開があったが、終盤星野のジャンピングネックブリーカーが中之上に誤爆し、中之上が激怒し星野にラリアットを入れ退場。

孤立する星野にイケメンサルトを決め黒潮の快勝に終わった。



・第6試合、アブ小 対 菊田

アブドーラ・小林
菊田一美

菊田が襲い掛かる形でスタート。アブ小は攻められるもブーツに隠していたフォークを使い反撃。途中、スピーカーの辺りに仕込んだ凶器も使い優位に進める。

リングに戻り蛍光灯を使っての頭突きでアブ小のペースになるが、バカチンガーエルボーは悉くかわされる。

アブ小がコーナーに上がるが、菊田は雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ畳みかけると、左右の掌打を連発しハイキックでぐらつかせるとバズソーキックやトラースキックを連発。

最後は飛蝗脚で菊田が勝利。2敗目を喫したアブ小は完全に脱落してしまった。



・メインイベント、若松 対 ビーストマン

ビーストマン
若松大樹

この日誕生日を迎えたビーストマンに対し、「ハッピーバースデイ!」と歓声が飛び、思わず両手を合わせてしまう姿が可愛かった。

若松も体格差に苦しむもあの手この手で翻弄しつつ試合を作るが、ビーストマンのパワーの前に後手に回る展開に。

若松も要所要所で反撃し、ビーストマンが東側に作ったイスの上へパワーボムを仕掛け、「バースデイプレゼント!」といい蛍光灯束を取り出すもコーナーからの攻撃は雪崩式のファイヤーサンダーのような技を食らい万事休す。

最後は蛍光灯束の上からハスクドライバーを決めビーストマンが勝利した。

試合後、ビーストマンは握手を求めたが若松は中指を立て拒否。

すると、バカガイジンたちがケーキを持って登場。ハッピーバースデイを歌い、最後はポンドが「バカガイジーン!」と叫び、二日連続でまさかのバカガイジン締めで終了した。


まだ最終日を残していますが、一騎当千公式戦を中心に熱い試合が繰り広げられていてこちらとしては嬉しい限り。

とりあえず、大きな事故やケガが内容ペニーレーン4連戦を終えてほしいなと思います。

そろそろ準備をしなければいけないので、この辺で。

それでは。

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