定年退職後 東南アジアにはまった7
ネパール ナガルコット
村を散策するとどこか懐かしさを感じます。滅多に車がこない未舗装の道路、小さな子供が生活用水を運んでいる風景は、昭和30年代の日本の農村にそっくりです。でも、当時の日本より生活ははるかにたいへんです。ネパールの男性は家族を養うため「グルカ兵」として紛争地で傭兵となり、死んだり、重い障害を負う人々も多いと聞きます。
マレーシアは海外労働者が多い国ですが、セキュリティ要員はネパール人と決まっているそうです。勇猛果敢なイメージがそうさせるのでしょう。
ナガルコットは標高2000mを超えており、展望台に向かう長い登りは、速足だと息苦しさを感じます。同じホテルに泊まっていたマレーシア人男性と一緒に歩いていたのですが、苦しくてたまらず、別れて先に行ってもらいました。彼はずーっとしゃべり続けていたのですが、私はぐうの音も出ませんでした。
あとで聞いたら、登山と水泳が趣味で高山は慣れてるし、呼吸器も強いと自慢されました。
道端には牛やらヤギやら、犬やらがゴロゴロしています。動物好きにはたまりません。特に犬は人懐っこく、何匹もついてきました。牛は気配を消して寝そべっているので、注意してないと踏んづけてしまいそうです。現実感がないのですが心は和みました。