「男性育休白書2023」をウラまで読み解く60分
こんにちは、パパQのメンバー"RYO"です。毎月第2月曜に開いている夜会「パパまつり」。2023年10月のスペースでは、積水ハウスが毎年発表している「男性育休白書2023」について、パパQのメンバーやゲストと一緒に読み解きました。この記事では、個人的な感想を交えながら、パパまつりで話し合われた内容についてお伝えします。
育休取得率と日数の増加
まず、育休取得率と日数の増加について。男性育休白書によると、男性の育休取得率はこの5年間で2.5倍に増加し、取得日数も10倍になったとのこと。これは、男性が育休を取ることが社会的に認められてきたことや、育休制度の改善によるものだと思います。育休取得者が増えたことで、肌感覚でもパパが赤ちゃんを連れている姿が増えていると感じています。
育休に関する意識と課題
次に、育休取得に関する意識と課題について見てみましょう。育休白書の結果によると、育休を促進している職場や、育休取得に不安を感じるかといった問いには、5年間で大きな変化はありませんでした。一方で、マネジメント層の多くはお互い様だと思っており、育休を取得する上司は企業風土の変化を感じる割合が高かったそうです。
私たちパパQのメンバーでもあるアキラは、約10年前に10か月もの育休を取得した珍獣、ファーストペンギン。当時、育休を取ることに対して会社の空気を読まなかったから取れた、と話しつつも、育休を取ることで、子どもの成長を見守ることができたことを今でも嬉しく思っていると話していました。
キャリアに対する不安の増加
さらに、キャリアに対する不安の増加について話は進みました。育休白書の結果では、この数年でキャリア育休取得後の不安が増えていることがわかりました。育休の取得日数が延びたことによる影響が色濃く表れたようです。育休明けに別の部署に異動するケースもあり、不安を感じているのではないか、という話も。キャリアを積み上げていくことも当事者にとっては重要だが、別の場所で活躍する経験を持つこともキャリア形成に影響するという意見も出ました。
私たちパパQメンバーのゆういちさんからは、自分自身が育休を取った際、周囲からどう見られているか気になったが、育休を通じて人生や幸福感について考え直す機会もあったというプラスの側面の体験談もシェアされました。
育休の地域性と政策について
最後に、育休の地域性と政策について話し合いました。育休白書の都道府県のランキングでは、地域性や職業の違いが興味深いと感じました。地域の施策は国の施策とは異なり、地域の事情に合わせたものであることを再認識。しかし、ランキング化することでわかりやすくなる一方、ランキング上位を目指すことが目的化してしまうパラドックスも感じました。
まとめ
以上が、「男性育休白書2023」をウラまで読み解く60分のパパまつりの内容と感想でした。当然、育休を取ることだけが全てではないと理解しつつも、育休が自分自身のキャリアや幸福感について考える機会にもなるんだという気づきも得られました。
育休を取ることに対する意識や課題はまだまだありますが、パパQとしても、情報や選択肢を提供し、自分らしい子育てに繋がるよう応援していきたいと思います。この記事を読んで、スペースの音源を聞いてみたいと思った方はこちらからぜひお聞きください。パパQのSNSもぜひフォローをお願いします!
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