破壊
■UNHCRの募金
https://www.japanforunhcr.org/campaign/ukraine
■国境なき医師団の寄付先情報
https://www.msf.or.jp/donate/select/
■在ウクライナ大使館
三菱UFJ 銀行 広尾支店 047
普通 口座番号0972597 エンバシーオブウクライナ
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世界が震えている。泣いている。祈っている。
一番古い「戦争」の記憶は湾岸戦争だ。テレビの前で座りながら、砲撃の光が空に飛び交うのを見ていた。その時に「戦争」をよくわかっていなかった幼い私は「悪い人をアメリカが攻撃している」と子供に簡易的に説明した父の言葉をそのまま捉えていたし、戦争の大義はそれであった。しかし逃げ惑う人々、光の下で失われる命は、子供心に想像でき、ただただ悲しくて、恐ろしくて涙が出た。
年齢的には大人になったというのに、子供だった頃とできることはほとんど何も変わっていない。クラスター弾を撃ち込まれ、逃げ惑いう人々の今と、当事国になってしまったロシア国籍を持つ人々の悲痛な叫びを目にして、涙することしかできない。
ただ少し変わったことといえば、テレビで垂れ流される映像以外に自分で情報を集められることと、寄付先を把握すること、寄付をする少しばかりの自分のお金があることだ。ただそれしかできないが、それができる。だから心ばかりの寄付をして、失われた命に哀悼をささげようと思う。
パレスチナ・イスラエル紛争、アフガン戦争などWW2後、「戦争」は確かにそこにあったけれど、こんなにも一方的で大儀もない「侵略」が2022年に起こるなんてことは、まったく想像もしていなかった。
国境線を書き換え、やすやすと隣国に侵入し、核兵器使用の示唆すら出す。邪悪で混沌とした世界が自分が生きる間に起こるなんて。人は「世界大戦」を繰り返してはならないと心に強く刻み、すべての人に共通的にインストールされたロックのようなものだと思っていた。しかし、現実はやすやすと願いを壊しながら進んでいく。
権力と暴力で意味不明な思想を掲げ自分の野心を突き通そうとする異常者に立ち向かうのは、法と人々の理性だけなのだろう。これは振るわれている暴力に対してとても弱弱しくみえるけれど、暴力に暴力で対応した先にあるのは破滅だ。
傍若無人なふるまいで「得をする」ことを許してはならない。凶行に対する怒りと、破壊される生活への悲しみを深く胸に刻み、小さくとも支援をするほかない。この事態を引き起こした暴君たちに国際社会及び国際法で適切に裁かれることをせつに祈る。
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【完結】2022年公開記事全集
2022年に公開した全記事が入ったマガジンです。60記事が入っています。 61本表示は1個は入っている記事リストだからです。
ありがとうございます。『あなたの課金は、私の課金』を標語に経済をまわしていきましょう。