大腸カメラの検査を9年振りに受けてきた結果…実は…
おはこんにちは。
中井宏俊(なかいひろとし)です。
今日は、今月1日に受けた大腸カメラの検査結果を公表しつつ、この大腸の病気について色々シェアしようと記事にしました。
大腸の検査?何それ?面倒くさいなぁ。
そんな方に大腸カメラの検査やその結果についてわかりやすく、そして検査の大切さをお伝えしますね。是非最後までご覧ください。
大腸カメラ検査を受けようと思った理由
実は私、9年前に当時の職場の健康診断で、便潜血の検査に引っ掛かりました。
つまり、検体として出した便に血が混じっていて、精密検査が必要と判断されたのです。
その時も大腸カメラの検査を受けて、結果としては良性の2mm程度のポリープが3つほど見つかりました。
明らかに良性だし大きさとしては取らなくてもいいだろうということで、3年後くらいに検査をするように言われたのですが…
その後、再婚とか引越しとか職場の変更とか、バタバタしているうちに、気が付いたら8年以上が過ぎていました。
その間にも検査を受けなきゃいけないな、と思わされた出来事が2つありました。
父親が2019年に大腸がん罹患
兄が2022年に早期胃がん発見
父は数時間の手術にて、兄は内視鏡による手術にてそれぞれ病巣を除去、再発はしていません。
あと、父の罹患後に家族一同気付いたのですが、実は父方の祖母も大腸がんに罹患していたのです。
そう、家族性が疑われたのです。
父の大腸がんがわかってから、父の主治医から「お兄さんも弟さんも検査した方がいいです」と言われていました。
子供が生まれたり、コロナの流行もあり、なかなか検査に踏み切れませんでした。
しかし昨年兄が健診で胃がんを指摘されたことで、さすがに遺伝性を疑わずにはいられなくなり、検査を受けることにしました。
大腸カメラの検査結果
では結果を惜しみなくさらけ出します。
まずは検査レポートをお見せします。
異常所見が分かったのは
回腸
盲腸
横行結腸(ここが今回最重要)
直腸(ここが今回は1番軽症)
で、ここからは検査時に撮影していた画像を出します。
血や臓器の類いの画像が苦手な方は手早くスクロールして飛ばしてくださいね。
では、出しますよ。
盲腸のポリープです。
興味深かったのは、ポリープを切除するにあたって、そのまま切除するのではなく、腸の壁になるべく傷をつけず出血させないために、ポリープのある部位にヒアルロン酸を注入して、ポリープを浮かせてから切除する方式を採用しているそうです。
ここのポリープはさして問題ないものでした。
さて問題は次です。
横行結腸のポリープ。
ポリープの先が赤いのは、便などの通過物が当たると出血したりするそうです。その出血が検査では便潜血となるようです。
このポリープの画像だと少し分かりにくいかもしれません。
よく見るとポリープ全体で模様が微妙に異なる部分があるのです。
で、それが何を意味するのかというと、異型腺腫という状態で、悪性になる手前の状態、と言えるのだそうです。
分かりやすい解説しているページはこちら。
http://daichou.com/patho.htm
私の場合は『高度異型腺腫』という診断でした。
今日の診察でドクターからは、
「癌化する最後のスイッチが押されて、そのスイッチが戻るその手前。これを過ぎたらスイッチが入って、半年とか1年後には癌になってる可能性が極めて高かった」
と言われました。
年齢的に、この高度異型腺腫が出来るには若い、とのことでやはり家族性(遺伝性)の影響はあるだろうということでした。
このポリープについて生検してもらった結果は陰性。悪性化はしていなかったようで、このタイミングで検査していて本当に良かった、とドクターからも言われました。
日本の悪性新生物の実情
皆さん、日本人の死因でどんな病気、状態のものが多いかはご存知でしょうか?
最新の統計(2021年度)データではこんな風になっています。
悪性新生物
心疾患
老衰
脳血管疾患
肺炎
こんな順位です。
悪性新生物、つまり『がん』が死因のトップなんです。しかもずっと右肩上がり。
さて、悪性新生物と言っても色んな場所にできますよね。
悪性新生物の部位別の死亡数も統計データにてカウントされています。
⚫男性
肺
大腸
胃
⚫女性
大腸
肺
膵臓
何と女性では大腸がんが死因1位なんです。
男性も2位。
で、健康診断で便潜血の検査をしてもらっているところが多いと思います。
この便潜血検査の精度については賛否あるようです。
大腸がん検診:[国立がん研究センター がん情報サービス 医療関係者の方へ]
感度にはバラツキがあって、最悪30%の場合もあるとのこと。
今回私が検査をお願いしたドクターも「便潜血検査の精度はそこまで高くない。40歳になったら大腸カメラで検査した方がいい」と言っていました。
私も今回結果を聞くまでは楽観視していましたが、悪性化する1歩手前でした。
また3年後の検査を勧められましたが、今回はちゃんと受けようと思います。
ちなみに検査費用は、検査当日に支払ったのは26000円。ポリープが見つからなければ数千円だったようです。
その代わり、ポリープが見つかりポリープ除去した時点で手術扱いとなり、民間の医療保険の手術に対する支払金対象となるようです。
※加入されている保険によっては、手術の診療報酬(点数)が1400点以上でないといけない、など条件があるので、加入中の保険の条件をご確認ください
今回の記事が参考になれば幸いです。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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