コミュニケーションをうまく行うコツをボクシングで例えてみると?私のような失敗をしないために
先日言われたことなのですが、
「セラピストは上から物を言う人が多い」
というもの。
私もそういう印象だったのと、先日私自身もその点を指摘されてしまったことがきっかけなのですが、連日ずっと考えています。
皆さんはどうですか?
このnoteを読んでいただいている方は医療従事者、特にセラピストが多いと思います。
上から物を言っているセラピストが多いと思いますか?
それともそうでないセラピストが多いと思いますか?
この問いかけに正解はないし、皆さんそれぞれの環境によると思います。
このことからコミュニケーションをうまく行うためにはどうしたらいいか
考えてみました。
セラピストとは何する仕事?
セラピストは何をする仕事?
こう尋ねられると「人を治す仕事だ」と答える人が多いかも?
間違いではないですね。
ではその手段は?
「色んな手技や理学(or作業or言語)療法で」
うん、これも専門性ということでいうと正しい。
で、この手段を使うにはどうしたらいいか。
「触る」
うん、これも圧倒的に多い回答かなと。
でも、この触るのと並ぶくらいに大事なのが「伝える」「教える」
「指導する」ということかなと私は考えています。
この指導するとか教える、が適切にできているといいのですが、
どうしても患者さんに『正しい』ことをしてほしい。
その方が患者さんたちの利益に繋がると考えている。
だから『強制』『強要』してしまうことが無意識に起きるのかなと。
それと、これはよくないのだけど、「セラピスト > 患者」という関係性に繋がりやすい。
どうしてもセラピスト(医療従事者)が偉い。
患者さんの方が立場が弱い。
だからこそ、強い言い方をセラピストがしてしまっても、関係性が崩れることなく成立してしまう。となると無意識、常態化していくのかなと。
上から言わなくて済むには。そもそもそうじゃない人たちが意識していることは?
これは私が指摘されたことを、私なりの解釈に置き換えて書きますが、
「距離感」を大事にできている人は、きちんとできている人、だと思う。
私はどちらかというと、インファイター。スタッフにも患者さんにも熱意を持って、踏み込んで接することが多い。実際ボクシングでもインファイターは圧倒的な力を示すこともありますが、カウンターもらったり脆さを見せることもありますよね。
私の場合、もちろん距離を取ることもするのですが、それが上手くいかない時は、失敗する。今回もだけど、昔からこの手の失敗、指摘を受けやすい私です。
いつまでも同じ失敗をしているな、と思ったのでこの連日反省と落ち込みを繰り返しておりました・・・
あ、もう割と解決策を自分の中で思いついて、行動するための意識作りを
行っているので多分大丈夫、なはず(苦笑)
話を戻します。
距離感上手な人。ボクシングでいうなら「アウトボクシング」というものかな。
必要な時だけ相手に近づく。そうでないときは離れた距離から対応する。
これだと相手の自分も消耗しにくいし、相手との関係性が上とか下とか
あまりこだわる必要がなくなる。
でも「簡単なこと」ではないんですよ。実はインファイターよりアウト
スタイルの方が圧倒的に難しいんです。
だって、必要な時に距離を詰める。
相手からしたら、いつもはそれなりに心地よく離れた距離にいる人が、
何かのタイミングで近づいてくるんです。
この場合の距離は物理的ではないですよ。心の距離ですね。
距離を詰めようとしている人間は、それを自分の意思で、わかっていてやるから別に違和感ない。
でも距離を詰められる側からしたら、「うおぉぉい?!!?近いよ?!」
みたいに、急に近づいてこられたら戸惑います。
コミュニケーションでもう少し例えると、いつもはあまり相手の
プライベートに踏み込まないのに、何の前触れもなくいきなり核心に
踏み込んだ発言や質問されたら、どう思いますか?
「なんだ、突然?!」
となるんじゃないか?と想像できるかと思います。
だから、このスタイルは理想的だけど、容易ではない。
でも、意識してやっていくことで、スタイルは変えられると私は思います。
終わりに
今回は私のコミュニケーションの失敗、そこから受けた指摘を基に、
私なりの考えをまとめてみました。
今回の難しい点としては、
別にインファイトスタイルが悪いわけでない。
100%アウトスタイルが正しいわけではない。
ということなんです。
一気に距離を詰めた方が関係性が良好に進むこともある。
距離を取ることに意識をし過ぎて、踏み込んだ質問や指導をしたい時に
その距離の詰め方がわからなくて、タイミングを逸してしまうこともある。
どちらにもメリット、デメリットがあるのです。
私としては、今まで頑な、ということではないのですが、インファイト
スタイルでやってきていたのですが、年齢や今後のキャリア、なりたい自分
というものを考えると、今までのスタイルに拘る必要はないかなと。
逆に言うと、距離の詰め方はインファイトスタイルで散々鍛えてきたので、
距離を上手く取る方法やコツが見えれば、もっと個人としても成長できるし
所属している組織、スタッフにも貢献できると考えています。
皆さんも、ぜひ距離感を大事にスタッフや患者さんと接してみてください。
私のような失敗をしないように・・・
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。