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色んな知識や技術について優劣で考えないようにしたい
私は理学療法士です。この4月から12年目になります。
養成校でも、実習先でも、がっつりと理学療法、西洋医学について学んできました。臨床に出ても暫くは主に理学療法、あとは業務に必要な様々なことを学んできました。
そのほとんどが西洋医学がベースとなるもの、です。
そして2018年、あるセミナーをきっかけに東洋医学について学ぶ機会を増やしています。
元々興味がありました。自分自身も何度も鍼灸院でお世話になったことがあるし、その時に効果を実感していたので。何より身内に鍼灸師がいるので、興味を持つにはちょうどいい環境にありました。
東洋医学は学べば学ぶほど奥が深い。西洋医学とはまた違った魅力、診方、アプローチの仕方、考え方があります。
で、最近あまり見かけなくはなりましたが、以前何度か見かけたのは、「西洋医学と東洋医学、どっちが優れているか」みたいな議論。今思えば不毛なやり取りに見えましたが。
そもそもこの2つは優劣を比べるのに相応しい関係じゃないと私は思っています。だって考え方というか、根本が違うんですから。
西洋医学は「〇〇が痛い」から原因の箇所をひたすらに追究していって、原因とおぼしき箇所を絞って絞って、原因を見つけていく。
東洋医学は「〇〇が痛い」という訴えを基に、その人の生活、趣味や嗜好、考え方、四季など、様々な要素に考えを拡げていきながら、どうすればその人が良くなるかを考える。
簡単に言えばこんな考え方なんです。
考え方が全く違うものを、そもそも比べることが無理、とまでは言いませんが、かなり難しいんですよね。
どちらにもいい面とよくない面がある。
それぞれをお互いが補填しあう関係。
そういう関係なのが西洋医学と東洋医学なのかなと。
だからこそ、西洋医学をがっつり学んできている人が東洋医学を学ぶと、また違った視界が拡がったり、視点にたどり着いたりする。
東洋医学をがっつり学んでいる人が西洋医学を学ぶと、また違ったモノの考え方ができるようになる。
こう考えたら、どっちが優れているか、なんて考えることがばからしいと私は感じます。
話を少し変えると、理学療法士だから理学療法を学び活用する。追究する。これは1つ大事な要素だと思う。
でも、私は拘り過ぎてもいけないと思う。視点が固定されてしまう。視界が狭くなる or 拡がらなくなる。視座が高くできなくなる。
私はゼネラリストを目指しています。
でも、それは理学療法を中途半端にする、ということではなくて、それはそれで学ぶんだけど、臨床で必要と思われることはどんどん興味を持って、臨床で直接必要になるかわからないけど、興味を惹かれる内容にもどんどん突っ込んでいく。
そんなスタイルでやってます。
だからゼネラリスト、でも表現としてはいいのですが、どうせならオールラウンダーがいいかな、と思うこともあります。
だから私は理学療法以外にも作業療法や言語に関すること、口腔ケアや嚥下、環境適応、福祉用具、ヨガ、色んなことを学ぶようにしてきています。今年もまた新たなチャレンジを考えています。
学ぶほどに思う。
どれがいい。
どれが優れている。
どれに集中して学べばいい。
それも1つ真理だと思う。
でも、私は自分という、ただでさえ小さい器を、より小さく使いたくない。どうせなら、器を目一杯使いたい。
目一杯使い切って、人生の目的を達成できるようにしたい。
そう思って日々仕事と向き合っています。
スペシャリストでもいい。
でも、だからといって、自分の幅を狭めずにたまには違う分野も攻めると面白いかも?どっちが優れているとか良いとか、そんな範疇で考えずに捉えるときっと面白いかも?
そんな風に思っています。
今回はここまでになります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。