忘れるという機能
生きていると、毎日のように莫大な情報や出来事が自分の中に入ってくる。学生時代や資格勉強をしている時は、全ての情報を一度に覚えられたらどんなに効率いいだろうかと思っていた。
しかし、嫌な出来事や不要な情報も沢山ある。
体調不良や上司に怒られたこと。
これら全部を鮮明に覚えていては、人間前に進めない。
そして私は今、ちょうど忘れかけていたことに苦しめられている。
それは「つわり」である。
そう、前回人生で一番辛い体験で、二度と体験するまいと思っていた「つわり」。
妊娠が分かって、家族で喜んでいたのも束の間。
今回もやってきた「つわり」。
こればかりは、体力あっても、気合あっても、どうにもならない。
鎮まるのを待つばかりなのである。
もちろん、「つわり」があることでお腹の子が元気に育ってくれているという確信も持てるので、それはいいことなのだが。
前回の辛さを、少し忘れかけていたから、きっとまた妊娠に踏み出せたのであろう。
やはり、忘れるというのは人間にとって必要なことであると実感している2025の冬。