バランス
私の家族。
父親は、私と性格が一番近いように思う。
祖父は警察官で正義感が強く、自分には厳しいが、他人には優しい人。
祖母は専業主婦。警察官である夫を家計的に生涯支えた。しかし、そのために、外の世界については知らないことが多く、考え方に偏りがある。そして、精神面が弱い家系に生まれた背景がある。
この二人を親に持つ父親は、正義感が強く、非常に行動力がある一方で、考えが少し硬く、自分で抱えこんでしまうことが多い。また、不器用な点がある。仕事一本で打ち込んできた父親は、仕事での環境の変化やアイデンティティの欠乏が起こると、心が病んでしまう傾向にある。
そして、私は、これを受け継いでいるところがある。
母親は、父や私とは異なり、非常に明るく、楽観的な性格。妹は母に似ている。農家の両親のもと、田舎で育ってきており、高卒で就職して、10年ほど社会人を経験した後、父と結婚して専業主婦になった。そして、私が小学生になる頃から、家計を助けるために復職した。
女性として家族を支えつつ、社会人としても働く母は、非常に柔軟で、臨機応変に人生を送っていると思う。少し素直すぎて人を疑うことを知らないところがあるが、そのため、人付き合いもよく、友人が多い。私が、考えすぎて悩んだり、ふさぎ込んだりするときには、私に元気のビタミンをくれる。母が支えてくれたことで、立ち直れたことが何回もある。
考えてみれば、私は何かする時はいつも行動力のある父に鼓舞され、壁にぶつかったときには、楽観的な母に励まされて、生きてきたように思う。そして、母の血を継いで余裕を持ちながら器用に生きる妹を見て、これでいいんだと安心して、前に進んできた。
家族はバランスでできている。誰もが長所と短所がある。
得意なことを生かして、足りない穴を誰かが埋めてる。
これは、クラスや部活、職場といった、様々な団体でも同じように思う。
私自身。
自分がこれまでにやってきた事。
勉強。
学生時代はそれなりに、勉強をやってきたつもり。元々、理科系のことが好きだった。自然現象とか。また、医学にも興味があった。だから、職業には放射線技師を選んだ。
しかし、理科以外の目の前にあるものは、それなりに一生懸命取り組んだ。英語、数学、国語、地理、、、。どれもそれぞれ面白かった。しかし、私がどうしても苦手だったもの、歴史、公民。意外と社会で使うものが多い。これから勉強したいなと思う。
運動。
小学生の頃は、空手をやっていた。武道は好きなので、楽しかった。その他球技等はあまりやってこなかった。学生の時にあまりできなかったことを少し後悔している。
なので、体力づくりも兼ねて、社会人になってから、ランニング、ヨガ、筋トレを始めた。体形維持や体力作りは勿論のこと、考えがまとまらなかったり、ストレスが溜まっている時には、頭がスッキリする。とても良い。
音楽。
人見知りだった私に、友達ができるようにと母が始めさせてくれたピアノ。これが私と音楽との出会い。吹奏楽を始め、打楽器にも出会った。まだまだやってみたい楽器は山ほどある。音楽を聴くことで、辛いときなど本当に何度も助けられきた。音楽は人生に彩りと生きがいを与えてくれる。
人間関係。
人の生涯は頑張ってもせいぜい100年くらい。自分が何かを残せるとしたら、人とのつながり、思い出だと思う。それは、家族、職場、友人。なんでもいい。周囲にいてくれている人から影響を受け、与えることで、生きた証を残すことができると思う。
仕事。
放射線技師の仕事。人の役に立つ仕事に就きたいというところから選んだ医療職。常に最先端の知識を取り入れる向上心や柔軟性、医療従事者としての責任感、チーム医療の一角を担う協力性、コミュニケーション能力が必要とされる。知識としては解剖、生理学はもちろん物理学も要求される。自分に向いているか不安がある中選んだ職業ではあったが、今ではやりがいを非常に感じている。
人生、何かに頼りすぎると失ったときのダメージが大きい。
バランスが必要。
一つのことに熱中することも大切ではあるが、長い人生、バランスの取れた生き方をしていきたいと思う。