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ツバメ第2弾(生命)

◆前の記事

2年ぶりにヒナがかえった話を
この前記事で投稿した。

昨年は卵の段階かヒナの段階か
あんまり定かではないが
最終的にヒナがかえらなかった
ことだけは記憶にある。

◆命の話

タイトルだけを見ると
ヒナが産まれて、命の大切さについて
子供たちが学んだ感じがするのだが、、、

現実はもっと厳しい。

ヒナが無事かえったあと
4匹のヒナに食べさせる餌を
一生懸命運ぶ親鳥の姿を目にしていた。

家族全員が
「たくさん食べて早く大きくなりなよ。」
と親鳥と同じ気持ちになっていた。

◆事件

・朝
朝起きてみると
ツバメの巣が荒らされている。
(親鳥がスズメと戦っていたためスズメが襲ったっぽい)

巣の下には
まだ小さな羽が散乱しており
ヒナの状態が心配になったが
正直脚立を使って覗き込むのに
少し勇気がいるくらい悲惨な状況だった。
(家族一同スズメに対して怒り)
・覗き込んだ状況
4匹のうちの誰かケガをしてそう。
どこからか出血してそうな雰囲気はあるものの
覗き込んだだけではわからない。
親鳥が近くに来て、鳴き声を出すが反応がなし。
・ヒナが落ちる
1〜2時間後、巣の下に2匹ヒナが落ちている。
落ちているヒナを触ってみると怯えているようだが、足を動かす力はあり。
・調べる①(ヒナが巣立つまで)
そもそもヒナがかえってからどれくらいの期間で巣立つのかを調べた。→20日前後
ヒナがかえったのはだいたい1週間前。
巣立つにはまだ早そう。
・調べる②(落ちた場合の対処)
基本自然の中で生きているので、必要以上に人間が関与しない。→戻すだけならOK
生物のため一定の治癒能力あり。
・調べる③(スズメの嫌いなもの)
赤いものが嫌い。
ツバメより飛行能力が低いため障害物を用意。
・巣に戻す
ある程度のことは自然界で生きていく上では起きる
ただ、ほかってはおけず、巣に戻す
治療まではせず、巣で回復するのを願う
・再び落ちる
さらに数時間後、再びヒナが落ちている。
一匹はぐったりしてて、もう一匹も羽の部分に大きなケガをしてる。
・調べる(落とした犯人)
親鳥が落とすこともあるらしい。(子殺し)
真実はわからない。
・埋める
ぐったりしていた1匹は、もう死んでいたため
近くに埋葬した。
羽を怪我していた1匹は、ぐったりはしていなかったが、落ちた影響で足も怪我をしている。
・消えた一匹
怪我してるツバメは、また落とされるかもしれないと思い、戻すのはやめた。
夜寝る用のダンボールを用意した。
翌朝ツバメの姿はなかった。

◆何を伝えるのか

あまり家族の感情を書くと
ややこしくなりそうだったので、
起きた事象をメインに書いた。

最初はスズメに対する怒りも含め、
ツバメがかわいそうだという感情が
家族の中にはあった。

もちろん、自分自身もスズメが
生き抜く上でのひとつの術として、
ツバメの巣を狙うこともあり得るだろう
と思っていたものの
子供を狙うということに対しては、
スズメに怒りの感情が湧いていた。

しかし、現実はそれよりもさらに厳しく
最終的には親が育児放棄した可能性がある
という人間社会さながらの非情さが
そこにはあった。

というよりか、
むしろ自然とはそういうものなのだろう。

そういう意味では、
人間の世界は良くも悪くも
情が絡んだ世界なのかもしれない。

では、このエピソードで
子供たちにどんなことを伝えればいいのだろうか。



◆伝えるのではなく、聞く。
そして、自分たちで考える。


そもそも親が伝える必要などない。

なぜなら
子供たちがそれぞれで感じていることがある。

それを否定することなく、
兄弟や親がどんな気持ちや感情、考えでいるのかを知る。

それだけでいい。


◆現実

実際は、本当に難しい。

言葉にするのは、簡単だが、
自分の価値観にとらわれず、子供の考えに耳を傾ける。(否定しない)

「スズメを全部殺すしかない」だの
「親鳥の代わりに育てればいい」だの
純粋なだけに短絡的思考になりがちな子供の考えに対して
否定せず受け入れること。

それを踏まえて、自分たちの意見を言う。

ただ、それは
親として言い聞かすのではなく、一意見として伝える。

あとは、子供が自分で考えるべきところ。

そういう子育てをしていきたい。
(奥さんに鼻で笑われそうだけど・・・)

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