介護と野菜処理に追われる
こんにちは、パパネギです😌
本日は神奈川・R子様のお悩み相談を参考に、認知行動療法と言霊で明るく過ごすためのいくつかの実用的な提案をさせていただきます🤗
以下がお悩み相談文となります。
60代前半、無職の女性。父はほぼ寝たきり、母は重度の認知症です。両親の介護のため仕事を辞めました。 介護に関わっているのは私1人で、短時間の買い物以外は外出もできません。夜もトイレの誘導があるため、両親の近くでソファに横になっており、布団で寝ていません。 2人の娘と夫は無関心で協力してくれません。夫は畑仕事が趣味です。耕運機まで購入し、休みの日は早朝から出かけ、野菜をたくさん持ち帰ります。 私は料理が得意ではないので、大量の野菜を洗って、調理して、食べきらなくてはならないことは苦痛です。娘たちは野菜を食べません。知り合いにあげても処理しきれません。 夫には、「畑での収穫量を減らしてほしい」とお願いしましたが、「料理すれば食べる」と言い張って、聞き入れてくれません。 私は疲れ切っています。介護と野菜の処理で、人生を終わりたくありません。どうしたら明るく過ごせますか。(神奈川・R子)
R子様の状況は、非常に困難でストレスの多いものです。まずは、R子様が長期間にわたって介護と日常生活の負担に耐えてこられたことに敬意を表します。このような状況で「疲れ切っている」と感じるのは当然のことです。
認知行動療法(CBT)に基づく視点で、明るく過ごすためのいくつかの実用的な提案をさせていただきます。
1. 思考を整理し、現実的な対処方法を見つける
思考記録をつける: 自分が感じている思いを紙に書き出し、具体的な課題を特定しましょう。「夫が協力しない」「野菜が処理しきれない」など、具体的な問題をリストアップし、それぞれに対策を考えます。
現実的な目標を設定する: 一度にすべてを解決するのは難しいので、例えば「野菜の処理方法を見直す」「家族と小さな協力を交渉する」など、優先順位をつけて取り組むことが有効です。
2. 夫とのコミュニケーション改善
感情を整理してから伝える: ご主人にお願いする際、怒りや疲れが前面に出ると、話し合いが難しくなることがあります。自分が「どのようなサポートが欲しいのか」「なぜそれが重要なのか」を明確にし、冷静に伝えることが大切です。
妥協点を探る: 畑仕事自体を止めるのではなく、例えば「収穫量を減らす」「一部を寄付する」など、具体的な妥協案を提案すると話し合いがスムーズになることがあります。
3. 自分の時間を確保する
地域のサポートを活用する: 地域包括支援センターや介護サービスに相談し、訪問介護や短期入所(ショートステイ)などの利用を検討してください。これにより、短い時間でも自分の休息や趣味の時間を確保できます。
趣味や小さな楽しみを見つける: 毎日少しでもリフレッシュできる活動(読書、音楽鑑賞など)を取り入れることで、心の負担を軽減できます。
4. 家族の協力を得る工夫
小さなお願いから始める: 娘さんやご主人に「具体的で小さな役割」を依頼し、負担を少しずつ分担していく方法があります。
感謝を伝える: 協力してくれたときには感謝の気持ちを伝えることで、次回の協力を得やすくなります。
R子様:2人の娘と夫は無関心で協力してくれません、どの様に接したらいいでしょうか?
ご家族が協力に消極的であることは、R子様にとって大変つらい状況だと思います。しかし、無関心に見える背景には、それぞれの事情や感情があるかもしれません。以下のような方法を試すことで、コミュニケーションが改善され、少しずつ協力を得られる可能性があります。
①. 感情を整理してから話す
冷静さを保つ: ご家族に協力を求めるとき、感情が高ぶりすぎると相手が防御的になることがあります。話し合いの前に、R子様ご自身の思いや要望を整理してみてください。
「私は~」の形で伝える: 「あなたは手伝ってくれない」ではなく、「私は疲れていて、助けが必要です」といった形で、自分の気持ちを伝えると、相手も理解しやすくなります。
②. 具体的で小さなお願いをする
協力の範囲を明確にする: 「介護を手伝ってほしい」と漠然とお願いするのではなく、「週に1回、夕食の準備をしてくれますか?」や「土曜日に1時間だけ父の見守りをお願いできませんか?」と具体的に伝えると受け入れやすくなります。
無理のないタスクを依頼する: ご家族が忙しい場合や負担を感じている場合、小さな役割から始めることで協力を得やすくなります。
③. 感謝の言葉を伝える
ポジティブな強化: 小さな協力でも感謝を伝えると、次回も手伝おうという気持ちになりやすくなります。例えば、「昨日、お母さんの薬を確認してくれて助かりました。本当にありがとう」と伝えることです。
無関心に見えても努力を認める: 夫や娘さんが少しでも関心を示したときは、その行動を評価し、感謝を言葉にして伝えてください。
④. 夫や娘の視点を理解する
感情の背景を考える: ご家族が無関心に見えるのは、単に「関わり方がわからない」「自分も負担を感じている」といった理由があるかもしれません。
話を聞く時間を設ける: 一方的にお願いするのではなく、「最近どう思っているか」「負担に感じていることはないか」を話し合う場を作ると、お互いの立場が理解しやすくなります。
⑤. 共有する目標を持つ
共通の目的を見つける: 「家族みんなでお父さんとお母さんを支えることが、より良い介護につながる」といった共通の目標を設定し、それに向かって一緒に努力する姿勢を提案します。
適度な距離感を保つ: 強制的に関わらせるのではなく、選択肢を与える形で「できるときにお願いしたい」と伝えると、相手も負担を感じにくくなります。
⑥. 協力が難しい場合の対応
外部の支援を頼る: 家族だけで解決が難しい場合は、地域包括支援センターやケアマネージャーに相談し、第三者の助けを得ることも検討してください。
無関心への期待を調整する: ご家族が協力的でない場合、それを前提として外部の支援やご自身の負担軽減策に目を向けることも大切です。
最後に
ご家族に期待することが裏切られると、失望や孤独感を感じることもあると思います。ただし、小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ協力を得られるようになる可能性があります。相手の状況を理解しつつ、ご自身の負担を減らすための工夫を続けてみてください。
5. 専門家への相談
介護者としての支援を受ける: カウンセリングや介護者向けのサポートグループに参加することで、他の方々の経験や対処法を知ることができます。
自分の健康を優先する: 疲れ切ってしまうと、介護自体が難しくなります。睡眠不足が続く場合、医師や専門家に相談して改善方法を模索しましょう。
CBTの視点では、自分の思考や行動を少しずつ変えることで、周囲の状況や気持ちも改善できると考えます。R子様が少しでも穏やかに過ごせるよう、これらの提案が役立てば幸いです。
お知らせ
17年間介護福祉士として働く中で、特別養護老人ホーム・障害者施設🏥👨🦽の利用者の方々が、塗り絵に心の安らぎと癒し、楽しみを見出してる姿を見て自分もそんな喜びを提供できるものを作りたいと思い出版しました。
宜しければ、参考にしてください