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プロダクト・セントリックな組織変革
今年の2月に開催されたデブサミでこういう話をした。
DXという名の組織変革を牽引する力とは何か?変化の求心力となるのは? プロダクト作りである、と。
https://www.slideshare.net/papanda/ss-243047076/61
「プロダクト」を組織の中心に据える。それがどういう意味を持つのか?プロダクト作りに求められることは多岐にわたる。まとめると「正しいものを正しくつくる」ということになる。さらに具体的に掘り下げていくと、私の主張はいつもの「仮説検証型アジャイル開発」へと行き着く。
プロダクト作りに求められる仮説検証やアジャイル開発。これらが組織が新たに獲得しなければならない「探索のケイパビリティ」ということになる。新たな組織のあり方探しを行うDXにおいて、必要不可欠というわけだ。
もちろん簡単に到達できるものではない。これまで「効率化」に組織活動と体制と評価、判断基準を最適化してきた組織が探索できるようになるには、相当なハードルを越える必要がある。不可能ではないかと思うくらいの。
そこに、なぜだかプレゼンテーションツールで作られたスライドが何百枚あったところで役に立たない。実践には全くと言っていいほど役に立たない。企業が数十年かけて刻んできた「これまでの正しさ」をその程度のもので変えられるはずもない。
まず、小さくても良い、組織の中に「プロダクト作りの場所を作る」ことだ。ただし、そこでは徹底的に「正しいものを正しくつくる」に向き合うことだ。その組織における、仮説検証とアジャイルの「成長点」にする。
そして、「プロダクト作り」そのものから組織としての学びを得ていく。プロダクト作りで獲得していく仮説検証とアジャイルのケイパビリティを事業開発、組織運営へと適用を広げていくことを目指す。この成長の構造を作れるかが勝負どころになる。
だから、プロダクトいやプロダクト作りを組織の中心に据えるのだ。顧客のためだけではなく、自分たち自身が変われるためのプロダクト作りを。