「デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー」で語ったこと
デブサミ2022で「デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー」を題材にお話をした。
デブサミは2003年から開催されているITデベロッパー向けのカンファレンスで、今回で20回目となる。
私は、2003年の初回から参加している。最初は参加者で、何回も参加を重ねるうちに、登壇者、コンテンツ委員、出展者と立ち位置を変えていった。
登壇者は毎年入れ替わる。だんだんと顔ぶれが変わって行く。20年も続けていれば、もちろんコンテンツ内容と登場人物は様変わりしている。そうした中で、私はここ数年書籍を題材にしたお話をさせてもらっている。
もうさすがに今回で登壇は終わりだろうと、終わりにしようと、思い続けてそれから何回か重ねている。人前で何か話せることがある、話す機会があるというのはありがたいことだ。
そうして、前で話をすることは慣れているけども、デブサミにはことさらの思い入れがあり、毎回襟を正して臨んでいる。2003年から参加して、あのとき先駆者の姿に心を奪われたように。
デブサミに来たら、その帰り道は最初とは違う自分になっている。デブサミとはそういう場でなければならないと、と勝手個人として見なしている。そういう気負いもそろそろこのあたりで良かろうか。20年、四半世紀近くも経つというのだから。
デブサミと言わず人前で話すにあたって、一つ心に期していることがある。ひとの話を1時間近く聞いて、危機感を持つことも、やらねばと奮起するのも良い。ただ、その周辺に「希望」があってほしいと思う。
読み物でもなく、人前でわざわざ語りかけ、受け止めてもらうのだから。なおさらに一つでも「希望」を感じられる時間にしたいと思う。
そんな時間が一つでも二つでも生まれていてほしい。そういう思いで、本を書き、人前で話している。これからも。