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正しいものを正しくつくる

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書籍「正しいものを正しくつくる」に関するマガジン。 https://beyondagile.info/ https://www.amazon.co.jp/gp/product/4…
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2019年8月の記事一覧

学びを、現像する。

 検証と開発を繰り返してプロダクトをつくる。使えるようになったプロダクトをユーザーに提供して、その反応をみる。そうして得られる結果に一喜一憂する。プロダクトづくりの醍醐味がそこにあると思う。その一方で、自分の動機は別のところにあるような気がしていた。  プロダクトづくりで何をどうしていくか誰も分かっていない状況を少しずつ分かるようにしていく。その過程そのものに、自分の動機があるように思う。分からないものを分かるようにする。その学びを関係者の間で得て、何かしら発見を分かち合う

パーソルさんとの「正しいものを正しくつくる」対話。

 「カイゼン・ジャーニー」で主人公の江島が石神さんを自分の会社に呼んで、集まってきた同じ会社の人たちの前で話をしてもらう場面がある。これは私自身がその昔、江島の立場で実際に経験したこと。こうした場作りが組織の中でのハンガーフライトになる一歩になる。昨夜はさしずめ私が石神さんで、パーソルの中の人が江島ということになる。  パーソルの方に現場お招きの声をかけてもらったのは夏のデブサミでのことだった。そこで私はプロダクトオーナー2.0という短い話をした。これが縁で、「正しいものを

サイバーエージェントさんとの「正しいものを正しくつくる」対話。

 サイバーエージェントの有志の方から「正しいものを正しくつくるを、ABD(アクティブ・ブック・ダイアログ)で読んだので、見に来て欲しい」とお誘いを受け、一も二もなく行ってきた。  本を書いた人間が、発刊後最も喜びを感じるのは読んだ人との対話だと思う。苦労して書いた内容をどう受け止めてくれたのか。もちろん、良い結果を聴きたいし、疑問には出来る限り答えたいと思うのだ。  行ってみると、壁一面に要約アウトプットが張り出されていた。  圧巻。ABDのやり方は、まず本を切り刻み(