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正しいものを正しくつくる

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書籍「正しいものを正しくつくる」に関するマガジン。 https://beyondagile.info/ https://www.amazon.co.jp/gp/product/4…
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2019年7月の記事一覧

プロダクトづくりという名の採掘活動

 デジタルプロダクト(ソフトウェア)として何があれば役に立ったり、意味があったりするのだろう。分かりきっている場合もあれば、全然検討もつかない場合もある。だから、現実世界とそこで行われる営みに対して、仮説というシャベルを当てて「情報」を得る。  探索していると、なるほど、例えば仕事探しをする状況に在る人が何を使って探したり、どう考えて、どんな判断を下すのか、おおよそ分かった気になってくる。情報が、具体的な「行動」、行動に伴う「感情」「思考」、その結果として「課題」に落とし込

「正しさ」とは、何か?

 大阪で劇場のような場所をお借りして「正しいものを正しくつくる」を上映してきた。100%人力による、映像のお届け。ちなみに大阪は私の故郷にあたり、「カイゼン・ジャーニー」に続き、この地にこうして凱旋できたのは嬉しい限り。  この1ヶ月、話してきた青い本にまつわる内容をリミックスしたもの。いつも時間がなくて追い立てられるように話をしてしまうのだが、今回は十分に時間があった。1時間、話したいことを話させてもらった。  必ずといっていい確率で質問にあがるのが「正しさとは何ですか

プロダクトをつくるとはどういうことなのか。

 青い本を発刊してから立て続けにイベントで話をしてきた。どんな話をしてきたのか少しふりかえり。  まず最初に「正しいものを正しくつくる」とはどういう本なのかの紹介。お馴染みのインセプションデッキに乗せて。カイゼン・ジャーニーのときも、リーン開発の現場のときもつくった。  日本の現場で磨いたアジャイルの言語化。どうつくるかだけではなく、何をつくるかへの踏み込み。こうした内容がまとまった形でなかなか世の中に表立ってこないので、その道筋をつくりたかった。300ページも言語化する