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[ネタバレしかない] モンスターハンターストーリーズ2 レビュー

ストーリーズ1をやったこともあり、楽しかったので2も発売日に買って遊び始め… そして中断してはや数年経ったが、なんとなく再開してみた。
もちろん何一つ覚えていなかったので、普通なら最初から遊び始めるのだが…

既に数時間は遊んでいたこともあり、途中のデータから続けることにした。あらすじとか色々丁寧なシステムがあるので、それを見ながら遊んでも何一つわからなかったらやり直そうと思いながら。

Horizon Zero Dawnを遊んだので続編のForbidden Westを遊び始めたものの、マジで全くストーリーやキャラクターを覚えておらず、やる気が無くなってやめてしまったことを彷彿とさせて不安ではあったが…

でも、バトルは基本的に単純なじゃんけんだし、マップで目的地が表示されたりするので、物語の始まりがなんだったか、一緒にいるリオレウスの子供の何がどこが破滅だったのかは思い出せなかったもののそこそこ楽しんでそのまま最後まで遊べた。45時間ほどでクリア。

何より、やっぱり本家モンハンで慣れ親しんだ、というか狩り尽くしてきたモンスターたちが仲間になって、しかも育てることができるというのがとても楽しい。本家でも操竜があるけど、あっちは結局いつかは狩るわけだし…

モンハンのRPGってなんじゃい!?っていうのは1のときも思ったし、バトルがじゃんけんとか子供向けですか…?という思いは引き続きあったが、なんだかんだでちゃんとしたRPGになっていた。というかむしろ骨太というか高難易度というかいっそ理不尽なところも…

難易度はともかくモンスターを仲間にすることの何がすごいかって、リオレウスやジンオウガ、ナルガクルガ、ティガレックスなどの人気どころはもちろん、クルルヤック、フルフル、ボルボロスなどの本編だと処られるやつら、そしてアプケロスなどの雑魚モンスターまで仲間、ゲーム内で通称オトモンにできること。

これならいっそ全部のモンスターをオトモン可能にしてくれよとは思ったが、残念ながらラギアクルスやドボルベルクなどは素材になるだけだった。巨大モンスター系は無理ということにしたのだろうか…
まあ、それにしても普通に遊んでたら全部仲間にするのは無理なくらいいる。亜種もいるし。

そして、各モンスター固有の必殺技がこれまた熱い。まあ、数回見たらもうスキップするけど、それを見たいがために色んなモンスターを捕まえたくなる。

主人公とオトモンが協力してモンスターを狩っていくわけだが、たまに仲間がスポット参戦する。主人公と同じくライダーとしてオトモンとセットで戦ってくれる仲間もいれば、ハンターとして体一つで戦うやつもいる。

というか、敵は普通に3体とか出て主人公だけだとほぼ毎回劣勢なので、仲間がいないと割と戦いにならないことが多い。そのためか、メインストーリーを進めるときはほぼ確実に誰か付き添ってくれる。

・バトルが大味!

その肝心のバトルだが… 最初の頃はだいぶ楽勝なんだが、特に中盤以降からかなり大味になる。

基本システムはじゃんけん。パワー、スピード、テクニックの三種があり、ライダー、ハンター、モンスターどれも同じように攻撃する。そして勝つと色んな良い効果が出たりする。が、属性のないスキルも存在していて、それが結構曲者。

じゃんけんで勝った上に、仲間の一人が同じ行動をしている場合にはカットインが入って敵の攻撃を無視して一方的に攻撃できる。そうでない場合は、勝ったとしてもダメージは食らうし、負けると大ダメージ。
後半だとこのカットインができないと非常にピンチになるため、敵の行動パターンをしっかり把握し、それにあったオトモンを連れていることが大事になり、スキルやアイテムの使い方とかは割とどうでもよくなる。敵のスキルはじゃんけんにならず打ち消せない上に強力なものが多く、敵が気まぐれにそれだけ連発してくると苦労するという、じゃんけんシステム無視するなよと言いたくなる状況に。

部位破壊

部位破壊の概念や武器属性の概念もきちんとあり、本家と違って3つまで武器を装備でき、ターンごとに変更できるので打属性に弱い角をハンマーで殴り、尻尾は斬属性の大剣で攻撃する、みたいなことができる。部位破壊できるとボーナス素材確定!
本家と同様、特に弱まるわけではなく、たまにぶっ倒れたり怯むくらいで基本的にはモンスターのHPを全部なくせば討伐完了。

敵だけが二回攻撃

ただ、後半のバトルになると、敵だけが普通に二回攻撃してくるようになる。これがだいぶ理不尽。例えばじゃんけん勝負して一度目は勝負になるが、二回目の手を出してきて「はい、お前出してないから俺の勝ちな」って言われるような状況になる。

というか、一回目で勝ってもダメージは少し食らうので、そのまま二回目の攻撃を同じキャラにされると普通に乙ったりする。全体攻撃をされると問答無用でごっつい食らうし。

3乙システム

本家と同様、3乙するまでは負けにはならないが、主人公とオトモン合わせて3乙なので油断するとあっさり逝く。一応アイテムで乙を回復できるが…
クリティカルでマジで一撃で落ちたり、二回連続で全体攻撃してきたりと、抗いようがないケースが増えてくる。

全体攻撃や強い技がくるときに、たまにNPCから「備えろ!」と言われるけど、基本的に防御というものが存在しないので、ボッコボコに食らう。HPを回復しとくくらいしかない。主人公はやたらと硬いが、オトモンが柔らかすぎる。レベルが高くても普通の攻撃で1/3くらい食らって、怒り攻撃だと即死に近いことになる。主人公が回復役になり、楽しくねぇ〜。

禁断の3回攻撃

ラスボスの二連戦はなんと禁断の3回攻撃。こちらの三人パーティに一撃ずつしていくっぽいが、威力も大きく、HPの半分以上を食らうこともざら。通常攻撃でないときは全体攻撃なので打ち消しもできず、主人公は毎ターン全体回復をする以外の選択肢がない。

マジラスボスのときは、なんと禁断の同じキャラに二回攻撃してきてライフを削られる羽目に。思わず悪態が出た。定期的に溜まる必殺技を当ててなんとかクリアしたが…

戦闘は正直最初の楽勝だった頃はそれはそれでただのじゃんけんなので特におもしろくなく、後半の敵が二回攻撃し始めたりしてくると普通に楽しくない、になった。
毎回考えるのは戦略とかではなく、「この敵のこの状態のときはスピード、パワー、テクニックのどれだっけ!?」だけだし。いっそ一度見たパターンは普通にバトル中に表示してくれて良かったし、少なくともモンスター図鑑には載せてほしかった。

アイテムの意味…

アイテムも本家通りたくさんあるが、全然使わなかった。15ダメージ与える投げナイフとか、マジで一体何の意味があるんだ…

一番使ったのは音爆弾だな。ディアブロスやダイミョウザザミなど、地面に潜ったりガードする敵に必中でダウンさせるという強力無比な効果があった、というか使わない意味がなかった。

また、全体状態異常にしてくる敵がたくさんいるのに、全体状態回復アイテムがないというのが不便でしゃあなかった。そこは別に本家準拠じゃなく、オリジナルアイテムを作ってくれよ…

一掃攻撃は良かった

唯一良かったシステムとして、レベル差が大きいと「一掃攻撃」ができて、バトルが一瞬で終わる。部位破壊素材は手に入らないが、下手にがんばって倒すより圧倒的に楽に素材が手に入るため、そういえばあの装備作りたかったなぁとなったときに、ちょっと前のエリアに戻って殺戮すれば簡単にそこそこ楽に装備を作成できる。

・フィールド技はいらなかったな…

かなり広いフィールドと、固定配置とランダム配置のモンスターの巣というダンジョンが点在する仕組み。

モンスターはそれぞれフィールド技を持っており、ツタを登れたりジャンプできたり泳げたり飛べたりするのでそれを使って到達できる場所に洞窟や宝箱があったりするシステム。

だがこれがまあ… だるい。全部に備えておこうとするとパーティがほぼ固定になり、ジャンプにドスジャギー、岩砕きにウルクススなど弱いモンスターをキープすることになってしまう。

ただ、手に入るアイテムのほとんどは大した事ないため、フィールド技を気にせず好きなモンスターでチームを組む方が楽しい。せめて秘伝技要員として一匹でなんとかなるとか、普通にメインストーリーを進めたら徐々に色々とできるようになる、で良かった気がするなぁ。

・クエストのUIがひどすぎる

メインストーリー以外に、本家同様サブクエストがものすごくたくさんある。

だが、クエスト周りの仕組みがカス中のカス。ちょっとビックリするくらい。

なんと、達成済みを非表示にできず、受注中だけの表示ができない。並べ替えをしても受注クエストをまとめて表示という当たり前のソートができない。結果として最後の方は全16ページの中から見つけ出さなきゃならなくなる。アホなの?

しかも受注した場所の表示もないため、このクエストはどこに行ったら達成できるんだっけ… と色んな拠点を飛び回ることになる。一応マップにピンは表示されるが、その該当マップに行かないと見えないし…

そして地味にいらつく、拠点にファストトラベルする度に発生するアイルー猫車から放り出される演出が毎回挟まるという地獄。

いいところは一度に何個でも受けられるということだが、いっそ受けられない仕様にしてくれたら早々にクエストを全部諦めて、スッキリしていたかもしれない。

あと、高難度ミッションというクエストの存在も謎。敵モンスターがやけくそに強く、受注できるタイミングで行くとほぼ一撃で倒される。かなり後半、星7ミッションが出たくらいに星2、3の高難度ミッションをやってちょうどいい、くらいだったが、楽しくないのでほとんど無視していた。

・キャラクターはどれもとても良い

味方になってくれるキャラクターがどれも魅力的、且つ強い。
ライダーはベリオロスやレイギエナなどの良いチョイスのオトモンを連れていたり、ハンターは一人だけどやたらと強かったりと、もはや一緒にいてくれないとバトルする気にならないほど助かる。協力必殺技が尋常でないほど強かったのも大きい。1のときから続投するキャラクターも多く、1から連続して遊べば更に楽しめただろうな。自分はほとんど忘れてたのでほぼ初見状態だった。

アユリアはかわいかったが、笛スキルのアニメーションが長くてちょっと…

しかも、クリア後は好きなパートナーを選べる!遊びてぇ〜!遊びたかったけど…

カプコンケモナー疑惑

途中から登場する、忍者アイルー…?のツキノがなんかやたらとかわいい。気づいたら自分のスクショもツキノが多めだった。下手するとヒロインのエナよりもスタッフのアピールが強い気がした。多くのプレイヤーがケモナーに目覚めたことであろう。カプコンはケモナーを増やそうとしているのか?

ナビルーと交換しないか?

ナビルーの存在意義とは

それと逆に、自分のオトモアイルーであるナビルー、何の記憶もないけど1のときから相棒だったらしいが、これがまあ割とウザい。お前を消す方法、とまでは行かないが、お前の存在意義ってなんなの?ってずっとなるし、見た目も他のアイルーと違いすぎて別の生物に見える。そして前作でもそうだったか全く覚えてないのだが、ウルトラマンチックな見た目に変身するときがある。が、ストーリーにもバトルにも何の効果もない。変身するだけ。いっそ変身してないときのほうが活躍する。何なんだお前。

ポイントは一匹だけ背が低すぎるため、グループでの会話シーンのときはどこからともなく出てくる足場の岩に乗って会話し、イベントのあとはその岩が残されるという違和感バリバリの失笑シーンになること。

・ストーリー

ストーリーは… うーん、可もなく不可もなく、かなぁ。主人公の祖父であるレドがめっちゃフィーチャーされるけど、少なくともプレイヤーの前ではそんなに活躍したイメージがない。エナにトラウマを植え付けて去っていったじいちゃん。

基本的にずっと破滅の力に目覚めそうな、というか目覚めちゃったりするレウスを「この子は悪くない!破滅の力じゃない!」とごまかしながら、でも明らかに暴走しているレウスをなだめたりおっかけたり、破滅の力の謎を解こうとし続ける。

最初はレウスの羽根が開かず、鳥の雛みたいなちんまい羽根をふりふりどかどか歩いていくのがそれはそれでかわいいが、飛べるようになってからのどこまででも行ける感も気持ちよくて、レウスに愛着が湧かざるを得ない。(見た目がリアル寄りなので、アップだと結構怖いんだけどね…)

突然ライダーの謎ルールが出てくる。敵ライダーという存在がいるんだけど…そいつらは?

後半ではヒロインやレウスがさらわれるのを追いかけるが目の前でまんまと逃げられたり、ラスボスかと思ったでかいミミズをちんたらちんたら追いかけてるうちに、まんまとドラゴンに変化されたり、全体的にお使いクエスト感が強い。

・まとめ

モンハンを遊んできて馴染みのあるモンスターたちに乗れたり、かっこいい必殺技を見れるのは唯一無二の体験であり、これだけでも遊ぶ価値はある。

最後の最後でようやく気付いたが、モンスターのレベル上げは割りかし簡単でスキルの付替えやランクアップもそこそこ楽なので、好きなモンスターにぜんぜん違う技をつけて育て上げることもできるし。
自分はクルペッコの歌スキルをナルガクルガ亜種につけたりしていた。最強のアプケロスを作ろうとも思ってたけど、道のりが長いので諦めた。

モンスターのグラフィックが下手にデフォルメされてなくてリアル調だったのもとても良かった。まあ、それもあってレウスはかわいさよりもずっと怖さの方が上だったのだが…

ただ、バトルの大味さ、そしてクエスト周りの不便さがだいぶマイナスポイント。
モンハンなら当たり前と言わんばかりに、クリアした後にまだストーリーがあり、更に上位モンスターが登場し始めたが…
いや、もういいですと真顔で電源を切ってしまうほど。

遊んで良かった、クリアして楽しかった、がこのままなら3はやらないだろうな…

ツキノが3にも出るなら話は別かもしれない…


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