[ネタバレしかない] 映画デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前編
コミックの最終巻の展開がなんか納得できなかったので、一気に全巻売り飛ばして、読んだ記憶も失ってしまった因縁のタイトルだが、映画化となると話は違う。見に行きたすぎた。
映画の存在を知ったのがつい最近なのだが。
まあ、おやすみプンプン映画化だったら絶対見に行かなかったけど。あれはトラウマだもの。
平日午後だから空いてるだろうと思ったら、なんか家族連れや子供がやたらと多い。と思ったら、世間は春休みというものらしい。なるほどー。
でもデデデデにはほとんど子供入ってなかった。というか客自体少なかった。合計でも2、3列くらいだった。まあ、そんなもんだろうな…
初の浅野いにおアニメ!
キャラクターと言い、世界観といい浅野いにお感が完全にアニメになってて素晴らしい。デデデデが好きでも嫌いでも、このためだけに見に行くのは全然あり。
逆に、知らないで見にきている人はキャラデザも展開も特徴強すぎて熱が出てしまうのでは。
全体的に、イケメンや美女はもちろんいるけど、不細工や普通の人が多いという、書き分けできすぎている浅野いにお作品。
総理のキャラはまだしも、オンラインミーティングする防衛大臣っぽい人のお尻顔にエェッ!ってなるんじゃないだろうか。
爆音上映?
それにしてもなんか音響がすごい。ズンズン来る。BGMもボイスもなんか響いており、もはやボイスが聞こえにくいほど。これは映画の設定なのか、映画館の設定がおかしいのか?爆音応援上映かと思った。BGMは全体的に良かったなぁ。サントラ欲しい。
漫画で読んでいた時はSF、というかなんというか、ジャンル:浅野いにお、みたいな受け取り方をしていたが、こうやってアニメとしてまとめて受け取ってみるとこれ…青春ものじゃねえか!門出とおんたん、そして仲良し組たちの日々が青春すぎる。
おん↑たん↓
おんたんの発音が、おん↑たん↑じゃなくておん↑たん↓という、ノンタンと同じ発音だったのが新発見。
おんたん兄もいいタイミングで出てきて名言しか言わない。かっこいいデブだなー。昔のただのイケメンの時の「確かに俺は天才だが」というセリフ、なぜか覚えていた。
リンちゃんがおしゃれで可愛い。あいもキホも動いてるとかわいいなぁ。みんなクセしかないのに、みんな違ってみんな可愛い。
みんな大好き黒騎士もちゃんと出てきて嬉しい。
それもあって、おんたんの「知ってるよ!!!」のパワーが強い。わかってるのに涙ぐんでしまった。声優も上手いやんけ…
しかし、原作通り全員のスカートが短すぎて健康的な足が常に広い面積で見えており、そっちに目が行ってしまう。でもパンチラはほぼなかった。あのおんたんのジャンプシーンですら。
声も合ってた
声も全体的に良い。主人公二人も、最初はこんなイメージだったか?合うかな?って思ってたけど、途中からもう自然だった。はいはい原作もこの声だったわ。
兄とイソベやんと過去の侵略者、みんな声が渋すぎた。
でも、あとでパンフレット見たら、門出もおんたんも声優ではないという、不安要素しかなかった。逆に事前に調べて楽しみにしてた人たちは不安で仕方なかっただろうな…
門出はまさかYOASOBIのボーカルの人!え!?主題歌YOASOBIじゃないのに!?と思ったら二人で合作だったのか。それはそれでエモいけれども。
声優業も上手くて良かったね。
前後編構成の問題
後編に続くから仕方ない、というか原作がそうなんだから当たり前なんだけど、後編に活躍し始めるキャラが出ると結構ノイズになってしまったなぁ。須丸は実は先生の彼女というこっそり設定があるし、ロボ開発会社の広報としてよく出てくるからいいけど、マコトとふたばはただ上京してくるだけということに… 知らない人にはこいつら何だったんだよってなっちゃう。
マコトは原作通りかわいいけど、動くからか出っ歯が目立つな…
A線=コロナ…ではない!
侵略者周りも真面目にしっかり描写している。まず米軍のやらかしで東京が汚染されるわ死者もめっちゃ出るわ。
というか、連載してた頃はコロナの影もなかったのに、今A線の影響でマスクをしているキャラクターたちを改めて見ると、コロナが元ネタだと思われちゃうんだろうなぁ… 自分でもそう思ってしまったわ。
無力な侵略者たちを虐殺するシーンもガンガン描写しているが、侵略者の血が…灰色?原作でもそうだったっけ?って原作は白黒だから間違ってはいない、のかな。ともかく日和られないで良かった。
あの読めない日本語がどう発音されるのか気になってたが、うん、まあそうするしかないよね、という謎発音言語になってた。理解できそうでできないのでちょうど良い、のかな。
でもひらがなの変形だったから、わかりそうでわからない日本語っぽい言語なのかと思ってたけど、完全にわからない言語に聞こえた。
漫画と映画の構成の違い
映画の方がコミックより展開がわかりやすい気がする。
特におんたんの過去が見えるところで、シフターだと言われるとか、明らかに過去と現在の展開が違うこととか、わかりやすくなってる…ような。
自分が全然理解してなかっただけか?コミックだともっとだいぶ後に起きてなかったか?もう良くわからん。
パンフレットを読んだら、やっぱりあえて前半に持ってきたらしい。これは英断。
そして小学校の門出のバーサーカーっぷりがすごい。でもまあ、ここは原作でもそうだったな。
こうやって一気に見ると、門出の未来道具の慣れっぷりがすごかったな。最初は狙いを外して列車ごと脱線させてしまったのに、ネジを持ち歩いてそれだけを射出するというアサシンめいた使い方まで…
あと、高校の卒業式で卒業生代表の挨拶してたやつ、小学校時代に門出をいじめてた主犯じゃねえか!一気に情報を浴びせられるとこういう新発見があるのもいいよね。
そして後編は5月14日。楽しみだ。
総合評価は… ゼロ点!というのも…
パンフレットを読んでいたら、なんと、後編に関するネタバレを喰らってしまった!知りたくなかった!知りたくなかったー!もう読まない。どうしてこういうことをするんだ?理解できん。
必死に忘れよう。無理だろうけど。クソがよ。ここだけで点数ゼロだよ… 100点だったけど、100点からマイナス100点でゼロです。
みなさん、映画自体は良かったけど、パンフレットを買っても読んではいけませんよ。