台湾ルーツ旅行記 - 番外編:澎湖島での電動バイクの使い方
澎湖島での移動はタクシーとか観光バスとか徒歩とかかなー、バイクはどうかなーと最初は考えていたのだが、日記に書いたように、電動バイク以外の選択肢は無かったと言っても過言ではない。
何より、国際免許持ってないし、そもそもペーパードライバーだからちゃんとしたバイクや車借りても運転しようがない、そして一人旅という自分なような存在にうってつけ。
なぜかというと…
電動バイクを借りるのに免許は不要!
そう。なんと、免許なくても公道を走れる!外国人なのに!太っ腹すぎるだろう。そんなに信用すると痛い目を見るのではないか。
まあ、さすがに移動方法ノープランで行ったわけではなく、一応、島に行く前にある程度は調べており、ここらへんを参考にしたので免許いらないということは知っていたが、あんなに簡単だったとは。
https://lovepeng.hu/transportation/#bike
ということで、澎湖島でしか使えない電動バイクの借り方という誰得かわからない知識のメモとしてnoteを書いておく。
電動バイクの借り方:
バイク屋さんに直接言えば当然なんとかなるのだろうが、中国語わからないのでホテルの人に借りたいって伝えるやり方しか知らない。
ということでホテルの受付に電動バイク借りたいと伝える。
すると、バイク屋さんが何時に届けに来ればいいのか判断するため、朝の何時から必要か聞かれる。
自分の場合はどうせ一日借りるんなら早いほうが良いだろというけちくさい考えで朝8時にしたが、24時間レンタルなので、次の日の朝8時に戻せということになり、無駄な早起き強制になってしまった。
ただ、暑い時期だと、昼は暑すぎて死ぬので朝から移動するほうが断然良い。
指定した時間にホテルまでバイクの人が届けに来てくれるので、使い方の説明、バッテリーの充電方法や交換方法などを聞いたあとに書類にサインして、一日レンタル代、600元を払う(たぶん店によって若干違う)。書類を読んだところ、この値段に損害保険も含まれてるっぽかった。あとヘルメットも貸してくれる。
それだけ。所要時間10分程度。試乗とかそういうのも無い。交通ルールを教えてくれるわけでもない。
バイク借りるときに渡してくれる、島の充電エリアとセブンイレブンの大体の位置マップ。それぞれのスポット間の距離も書いていてくれるので非常に便利。
後述の、充電したほうが良いよサインになってから15km走れるということはどこまでは行けるなとかいうのがすぐ分かる。
マップの裏には充電器の使い方と、エンジンのかけ方、そしてバッテリーの残量に関する説明。いやー、簡潔!ちなみにバイク屋のおじさんはやり取り終わった後は同僚のバイクの2ケツで帰っていく。
そしてあっさりとバイクをゲット。もう走り放題。
速度は最大35kmくらい。右手のハンドルを回すとアクセル。離すとエンジンブレーキ。そして両手にブレーキがまた別にある。
基本的にほぼ信号がない一直線の道なので、ずっと止まらなくて済む。そのため、割とアクセル握る右手が疲れる。
足は何もやることない。
荷物入れは座席の下だが、バッテリーが入ってるのでほとんどスペースがない。ヘルメットすら入らない。
ウインカーは左手、ピーピーとでかい音が鳴り、すごくうるさい。他のバイクではこんな音鳴ってなかったので、電動バイクアピールなのかもしれない。信号待ちでずっと鳴らしてると周りの目が気になって、一旦切って発信直前にまた付けたりもしていた。
右手にはライトのオンオフ、エンジン起動スイッチと、速度切替ボタン。速度切替ボタンは基本最速に設定してたのでよくわからないが、路地とかでは遅めにしておいた。最大速度が制限される模様。
ライトのハイビーム、ロービーム切り替えは左手。
ヘルメットは必須らしいが、普通のバイクでも割とノーヘルの現地人を見かけた。
バッテリー充電方法
バッテリーは50km走れる分くらいあるらしい。なので、島一周の片道は問題ないくらい。電圧は最大57kWで、この数値と速度がバイクのメーターに常時表示されている。
これが50kWまで落ちると、充電しといた方がいいサイン且つあと15km走れる状態。そして47kWで電池切れ、らしい。0kWではないのだった。
充電するには、島の各ポイントの駐車場に併設されてる充電スポットで、エンジンキーについてるカードをピッとやってコンセント挿して放置すると、なんか用事済ませて戻ってくる頃には満タンになってる。なんと無料。
上の方のマップにあった、充電ポイントの場所にはこういう説明看板がついてて、素人にも分かりやすい。たまに壊れてるのか反応しないスタンドもあるが、たくさんあるし基本空いてるのでどれかは使えるはず。
もしくは、島のそこら中にはないけど割と見かけるセブンイレブンにバッテリーを持ち込むと、20元という非常に安い値段、というか単なる手数料っぽい金額で交換できる。バッテリーは根本のコンセントを抜いて外せる。割と重いけど、これをえっちらおっちらとコンビニ店内に持っていくと、最初は自分がなにか間違ったことをしている気もするが、店員が気づいてバッテリー積みエリアに案内してくれるので安心。
なので、基本的にバッテリー切れというのは相当油断してないとならないとは思う。そろそろ充電しなさいサインになってもそこから15kmって言うと、どこかの充電スポットにはたどり着けるくらいあるし、なんだかんだでバッテリーの数字が減らなかったりする。
でも、電圧が下がると最大スピードが徐々に落ちてくる気がするので、マックス保つのが色々と安心。
運転ルール
運転ルールや走り方に関しては、電動バイクの最大スピードが30km/hということもあり、走ってりゃ慣れるレベル。
あ、でも右側通行なので日本の運転慣れてる人は逆に注意か。自分はペーパーゴールドなので問題なかった。
でも、ダウンタウンはともかく、国道に出ると下の写真のように、もうなにもないのでルールもなんもない。ただまっすぐ走るだけ。
それよりも気をつけるべきは、島風。結構横殴りの風が吹いてくるので注意。あとはヘルメットが飛ばされるのでキツめにしておくのが良い。首締まるけど。
バイク独自のルールとしては、信号待ちエリアの前方に、バイクマークのある四角いエリアがあり、みんなそこで待つことになっている。
あとは、ダウンタウン以外はだいたい二車線だが、左側の車線はバイク禁止のところが多い。そもそも電動バイクがちんたら左走ってると危険なので、自分はずっと右の端っこか、路側帯を走ってた。下の写真にも自転車とバイクはここな、というマークがある。
二段階右折については、大きな交差点の場合、下の写真のように信号のある柱に注意書きがついてる。多分、「バイクは二段階左折な!」って書いてる、はず。そして、写真左側にある四角のエリアの中まで移動して信号を待つ。日本の二段階右折と一緒…かな?
十字路じゃない場合でも右側の歩道あたりに四角いエリアがあるので、青のうちにそこまで移動したりするケースも。
ダウンタウンによくある一本道の左折の場合は… 気合で曲がる、のだと思うが、普通のバイクや車がガンガン横を通っていくので、結局自分には無理だった。降りて歩道を押して行くなり、細い路地に入ったりして緊急避難しましょう。
その他
たまにすごい坂道があるが、地図に乗ってるような道だとなんとか登れる。
ただ、スピードがすごく下がるのと、がんばってるからか電圧が一瞬すごい下がって不安になる。
逆に下り道だと最大速度の30kmを余裕で超えて50, 60まで出るので快適だし、なんか逆に充電できるのかバッテリーも増える感じがするが、そんな速度出るように作られてないだろうから調子こくと死。
バイクが走っちゃだめ、という道がほぼなさそうだった。結局自分は好きなところブイブイ走らせていた。ジョギングコースっぽい場所でも、舗装がちゃんとしているのでバイクが走っても特に問題なく、他の人もいないので車だと通れない海沿いのサイクリング・ジョギングコースを気ままに走ったりできて最高だった。実はダメだったとかならすいません。
あと、自分が走ってた9月は夏の終わりのはずだったが、日差しはまだまだ死ぬほど暑いので、普通に焼けた。長袖必須。逆に冬は島風があるので凍えるかもしれない。
バイクの借り方メモなので特にオチもなく終わる。
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