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台湾ルーツ旅行記 - 五日目 後編: ルーツ探訪完了

ルーツ探訪が終わってしまったので、ゲームクリア後みたいな気分ではあるが、一日は始まったばかりなので旅はもうちょっとだけ続くんじゃ。

前編はこっち。

着いてからずっと誰もいないし、いつも誰もいなさそうなのに全然荒れてなくてとても走りやすい海沿いの道をバイクでバンバン走る。下り道はアクセル不要だし、なんなら30km越えるし、残りの電池が増えてそうな勢いなので楽しい。

澎湖水族館

昨日マップ見てたら気になったので、まずは澎湖水族館に向かった。
電動バイクの充電器があって便利。別にバッテリー切れかけとかではないが、無料だし、初充電をやってみる。カードをピッと通してコンセントぶっ挿すだけ。めちゃめちゃ簡単だった。
水族館の入場料は300元と、普通。

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入った途端に謎のおばちゃんにこっちに来いと誘導される。ゆっくり見せろやと思ったらどうも餌やりショーをやってるらしく、それを見せてくれるために半強制的に連行されていたらしい。日本人だとわかるとそこそこの英語で話してくれた。

ダイバーがサメ、エイなどに直接エサあげたり、踊ったりする楽しげなショー。

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まあ、そんなに興味はないので途中で離脱しようかと思ったが、さっきのおばちゃんの気配があるので最後まで見た。終わると、案の定おばちゃんが話しかけてきて、どうもダイバーと一緒に写真を撮ってあげるからカメラを渡しなさいと。そういうの良いからと英語とジェスチャーで全力で伝えると、なんとか伝わったらしいが、今度は入り口までまた連れて行かれる。

そこで荷物を預けさせてくれて、且つ水槽に書いてあるQRコードを読み取ると英語と中国語で説明が聞けるよ!と力説してくれる。が、自分にはネットワークがないから無理だよと伝えると、わざわざ水族館の無料wifiを紹介してくれる。

だが、自分のスマホがへぼいからか一瞬で接続が切れる。
そもそもそういう説明聞かないからもうええねん一人で見せてやと、にこやかに拒絶するが、しつこいおばちゃん。親切の押し売り…!
おばちゃんのスマホで聞かせてこようとするが、なぜか英語の説明が再生されず、そのヤキモキをヘラヘラと見つめさせられる。この時間… 苦行…

上手くいかないみたいだし、残念だけど!と、イッツオーケーを連発して納得してもらい、一人観覧開始… と思ったら次のエリアで追いかけてきてようやく接続できたらしい英語の説明を聞かせてくれて、満面のドヤ笑みを見せられる。
ぶっちゃけいらないし、おばちゃんのスマホ使うことになるけどそれはいいのか?ということでまたイッツオーケー連発したらようやく終わった。心持ち早足で次のエリアに移動する自分。

水族館自体は思ったより大きく、でっかいウツボがいたり、甲殻類が色々いたりアサヒガニがかわいかったり、なんとチンアナゴまでいたり。

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トンネル型水槽ではダイバーが手拭き掃除してたりと、かなり良い場所だった。

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ウミガメ展示もしてるらしいが、今は外で日光浴中とのことで見れなかった。だが、直接は見れない外の水槽っぽい場所で、サメっぽいのが普通に泳いでおり、これをもっとフィーチャーしろよ!とは思った。

なんだかんだで1時間ほどいたのでバイクは完全充電状態。無駄にアクセルをふかそうとするが、当然早くなるわけもなく、またタラタラと旅を再開。
島の北側を、南から西へとやんわりとしたカーブを描いて通り抜ける。

通梁古榕 - ガジュマル

300年以上の歴史を持つらしい、ガジュマルの木と寺院がくっついた場所に到着。

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ガイドブックにあったとおりに、屋台で花枝丸 = イカ団子をがんばって頼んでみた。サボテンアイスもサービスでついてきて、ついでに海苔のお菓子も買った。がんばった!
でもイカ団子のサービスにサボテンアイスついてきても、食べる順序はどうなってるんだ!?とりあえず両方美味でした。

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このガジュマルにじいちゃんも来たのかもしれないと思ったが、100年前だと移動もめんどかっただろうから、ないかな。

そこから、澎湖で一番長い橋を渡る。写真撮りたかったがなんかせっかくの場所がどこも工事中で全然いい角度取れず、諦めた。
しかも橋の両脇も工事中。ずっと作ってるんじゃないだろうか。

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そして気づいたがこの橋、歩道なんて全然ない。誰も歩いてない。やっぱり澎湖で歩いて移動するやつなんていないんだな。まあ、この暑さと、ダウンタウン以外の何もなさ、そして国道沿いにも歩道なんてない感じからしたら当然か。
そんなヤツいたらアホそのものやで!と、バイク旅の楽ちんっぷりを味わった今なら言える。初日はアホでした。

甲殻類博物館

400種類以上の甲殻類を展示!っていう宣伝文句に騙されたが、生体展示はエビ数匹と、入り口のカニ数匹というところ。残りは全部剥製。

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でも、入場料は30元の上に剥製の量が400種類はかなりすごいので、後悔はしてない。でも騙されたと思う人は結構いるだろうなとは思った。
自分は玉蟹がかわいかったのでOK。

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二崁聚落 (アーカン)

アーカンって響きがアーカム・シティっぽくて良い。
白い壁と、煉瓦色を基調とした地中海っぽい村。

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牧羊犬珈琲の店主姉妹が美人な上に英語ペラペラだった。
メニューが実際に使われていた小学校のノートを流用してるっぽくて、表紙に知らない子供の名前が書いてある。プライバシーとかいいのか。

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飲み物頼んでまったりしてたらwifiがあることに気づき、久しぶりにツイートとかする。生存報告。
屋上に上がれることを教えてくれたのでお言葉に甘えて登ったりする。見晴らしは良いが、中庭的なところから屋根に登れるだけで、マジで他のスペースがないので何のためにあるのかわからない。

中心部に行くと、ツアー観光客だらけ。お香の店で初めて「これは幾らですか?」を中国語で行ったり本を見せたりしてみせるが、最初はイーパイ(100)と言ってくれたと思ったら次は250元って日本語で言われた。

サボテンアイスバーは35元で安いし美味。ここも屋上に上がれる。でも何のためのエリアなんだろうか。風強い場所だから洗濯物とかじゃないだろうし。完全に観光客用なのかもしれない。

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ここは猫が多く、しかも慣れてたのでアイス食べながら激写させていただいた。

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相変わらず新築っぽい家のとなりが廃墟とかザラ。個人的には嬉しい。

さっきのカフェの横の道をまっすぐ南に行くと観光名所らしい玄武岩柱の場所だった。
観光客めっちゃいるし、暑さもすごいし、坂だし荷物重いし、ぶっちゃけもう通り過ぎたかったが、せっかくなので見る。うん、四角いですね。終わり!

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ガイドに載ってた無意味にでかい建物のアイス屋もスルー。今日だけでもう2本食べてるもの。ご飯らしいものは食べてないのに。

西端

日焼けも痛いし足も痛いし汗もひどいし疲れもすごいしで、あとはどこにも寄る気力はなく、ただただ惰性で西端を目指した。
そういえばご飯とか特に食べてないけど全然問題ない。

元気なら行ってたと思う砲台跡とかも無視して、西端にたどりついたが、灯台というよりはどうも軍事施設。ボロいけど。
すると普通に写真禁止の看板があったりとか鉄条網とか鉄柵とか軍服の方とか、警備厳重だった。真面目に軍事施設じゃないか!軽く開放するなよ!
というか、月曜だから閉まってたけどな!

自分がすごすごと引き返す合間も割と人が来ていて、みんなガッカリして帰っていくんだろうなとは思った。自分もガッカリしたけど、「やった!帰れる!」という気持ちのほうが強かったのは確かだ。

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そっからはどこにも寄らずにひたすら帰るだけのお仕事。
一直線で戻ってきた。
60kmくらい、周りに人も車もほとんどいない道をまっすぐ走ってると、もう自分で運転してるというよりは自動で運ばれてる気分になってくる。空港にある自動の歩道に乗ってる気分。
いや、こんなに広い道路なのにほとんど人がいないんだもの。何も考えなくていい。これこそバカンスで求められるものだよ。

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ちなみに来るときも通った、長い橋の手前でTバックビキニの撮影がされてて2度見した。あれは事故誘発しそうだ…

ずっと203号線をまっすぐ走るだけなので、眠くはないがアクセルを握る右手が疲れてきたのと、バッテリーがやばいので甲殻類博物館のあった場所のセブンに寄る。サクッと交換できて20元。安いわー。ありがとうセブンイレブン。ついでにさすがにお腹になにか入れないと、とおにぎりとお茶を買う。こっちのシーチキンも普通にシーチキンだった。

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ただ、走り始めた直後に充電がちょっと減ってて、バッテリーにも当たり外れがあるのかもしれないと思った。変動が激しい模様。
しかも、ちょっと走っただけで、さっきのバッテリーでは出てた30kmオーバーが出なくなったのでやはり外れだった気がする。

道中は特になにもなく。眠くなるとかも特になく、ただひたすらにアクセルをふかし続けるだけ。あ、リュックを背負ってるのは地味にしんどいし背中が汗かいてきたので、足の間に置いたら圧倒的快適だった。そしてタブレットPCは一度も開いていない。今度は置いてこよう…

ちょうど夕日の時間だったのでルーツに寄ってみた。
子どもたちが遊んでる横を通り抜けようとしたら黒犬がすごい勢いで吠えながら追ってきて普通に怖かった。台湾の犬は基本リードなしである。ある程度追っかけられた後、戻っていった。

夕日が沈む頃までルーツ場所前のベンチで休憩する。
改めて状態確認すると、体中が汗まみれでベトベトするし、髪の毛も何日か風呂入ってないみたいになってた。さすが潮風。あと、腕が赤くなってる。焼けたなー。
さっきの黒犬が普通にタスタス歩いてきて、こっちの周りをウロウロし始めた。今度は別に怒ってはいない様子。
そのうち満足したのか戻っていった。このあたりの人と同じDNAを感じてくれたのだろうか。

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夕日はきれいだったが、カメラのセンサーゴミが気になりすぎる(ブログ用にはレタッチ済み)。日が沈みかけてきて、肌寒くなってきたので帰る。バッテリーが若干不安。

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改めて電動バイクのマニュアルを見てみたところで初めて『充電したほうが良いぞマーク』が出てからも15km走れることを知った。この島で15kmつったら相当走れるぞ。充電全然いらないじゃん。
ということで、ちょっと不安になりながらも帰途につく。
ダウンタウンに入ると一気に車の量が増え、バイクや車にバンバン抜かれる。右折左折も縦横無尽で怖い。しかも一車線になるので、左折が怖すぎる。
結局ホテルに一直線はできず、よくわからない方まで行ってから遠回りして帰った。

足も痛いし日焼けも痛いのでうろつきたくないが、ご飯は食べないと明日の活力が得られないので、今日もどこかのローカル食堂に行きたい!…と思いながら結局無難にパン屋。
まあ、そこでもパンをカットするかの中国語で困って、でも店員が英語でカットとか言ってくれたので助かったのだが。
ちょっとでも想定と外れると全く対応できないから未知の言語の壁は高い。

日焼けがマジ痛いので、明日は何もしないで休もう、と夜遅くまでゲームしてから寝る。

あー、ルーツ、たどり着いちゃったなー。

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